 |
 |
2005年1月28日、三菱自動車は経営再建に向けた新たなスタートとなる新『事業再生計画』を発表しました。席上、社長の決意として「決断、成果、スピード感」の3つを大切にしながら、経営をしていく事を表明しました。「決断」というのは物事を決めることを先送りしないという意味です。ともかく早くやる。そして、決断した以上は「成果」を出す。そしてスピードではなく「スピード感」としたのは、そういう心構えを社員全員が持たなければいけないということです。まずは私たち経営陣から率先して変わっていきます。やるものはすぐにやる、やめるものはすぐにやめる、とにかく今は決断が早いですよ。もう一つ大切な事は、明るく前向きな気持ちをいつも持っている事です。未来は明るいと信じて仕事に取り組む事は大きな力になります。
|
 |
 |
三菱自動車の強みは何かといえば、モータースポーツ活動で培った技術でしょう。ここにおける私たちのブランド力は、強いものがあると自負しています。実際、世界的ラリーとして名高いダカールラリーでは史上初の6連覇・通算11度目の総合優勝を果たしました。しかしながら、ラリーに出場して良い成績を上げることが目的ではありません。あくまでもモータースポーツ活動を通じて得た技術やノウハウ、スピリッツを量産車にフィードバックすることが最終目標なのです。具体的には、クルマの軽量化、安全性、走行性、走破性といった基本性能に優れたクルマを世の中に出していくことが重要なのであって、ラリーで勝てばいいとは考えていません。一人でも多くのお客様に、楽しく安全に乗っていただけるクルマづくりを、これからもずっと続けていきたいと考えています。
|
 |
 |
もうひとつ、海外におけるブランド力のさらなる強化にも力を入れていきます。タイやインドネシアではピックアップトラックや商用車の売上が好調ですし、フィリピンでも非常に高いシェアを示しているなど、アジア・アセアン地区における三菱自動車のプレゼンスは高いと思います。もちろん、北米や欧州にはこれまで通り力を入れていきますが、だからといって欧米市場にウエートを置いた商品開発を行うのではなく、バランスをとるといいますか、会社に対する利益の貢献度が高いマーケットに開発の優先順位を与えていくことも合わせて考えています。先ほどのピックアップトラックはアセアン地区だけではなく、世界140カ国に輸出しており、国内自動車メーカーでは最大の輸出台数を誇っています。こうした点をきちんと評価した上で体制づくりをしていくことが重要であると私は考えています。
また、国内マーケットにおいては、新型SUVの『アウトランダー』や新コンセプト軽自動車『i(アイ)』を発表したように、これからも積極的に新しいクルマを開発していきます。例えば、“環境技術への挑戦”という意味では次世代型電気自動車の開発もそのひとつです。地球環境問題が厳しく問われる中にあって、電気自動車で新分野を切り拓いていくことが自動車メーカーとしての社会的使命であると捉え、実用化に向けて精一杯取り組んでいるところです。だからといって、ただ単にモノを作って世に送り出すだけでは意味がありません。「三菱自動車はこう考えます」「これからの社会にとってこのクルマがいい」と言える提案型企業にならなければならない。そのためにも社員一人ひとりに高い問題意識を持って欲しいですし、臆することなく新しいことにチャレンジしてもらいたいと思っています。
|
 |
 |
これからの三菱自動車には、何事にも妥協せず、創意工夫を重ねて自己実現を果たしていける人が望ましいですね。現状肯定型の人はいりません。誤解しないでください。企業というものは未来永劫、進化し続けなければいけないという使命・宿命を背負っています。つまり、常に“今を変えていこう”という気持ちが大切だからこそ、現状肯定型ではいけないという意味です。ダメなのは「過去はこうでした」というタイプ。そんな過去など全否定してみろと言いたいですね。ひとつの会社に20年、30年いると、そういう感覚はどんどん錆びていくものです。だからこそ、若い人たちの「なぜ、こんなことをやっているのか?」「本当にこれで正しいのか?」という問題提起に大いに期待しているのです。
三菱自動車には新人にも即戦力として活躍できるチャンスが用意されています。その意味では、学生の皆さんにとってチャレンジのしがいがある会社と言えるのではないでしょうか。
|
 |