三菱自動車では、石油由来樹脂(石油を原料とする樹脂)に代わる植物由来樹脂(植物を原料とする樹脂)に注目し、これらの技術の総称を「グリーンプラスチック」と名付け、環境に配慮した新材料の開発を進めています。
一般に、植物由来樹脂の原料である植物は、成長過程で光合成により大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収しているため、植物由来樹脂を燃やしても大気中のCO2量は増加しないとみなされています。(カーボンニュートラル)
このため、「グリーンプラスチック」を自動車用部品として実用化することにより、CO2排出量を削減できます。

グリーンプラスチック ロゴ

PTT繊維フロアマット
パイル部に植物由来PTT繊維を使用したフロアマットを開発しました。PTT樹脂の原料である1,3-プロパンジオールは、植物から製造することができます。また、PTT繊維は伸縮性や柔軟性に優れた特性を持つことから、自動車の内装表皮材に適した植物由来材料として近年注目されています。このPTT繊維フロアマットは、今秋発売の軽乗用車に採用される予定です。

PTT繊維フロアマットのパイル部では、従来品と比べ、原料採取から廃棄までのライフサイクル全体のCO2排出量を約5割削減しました。

竹繊維と植物由来樹脂であるPBS(ポリブチレンサクシネート)樹脂を使用した環境に優しい自動車用部材を、愛知県産業技術研究所の協力を得て開発しました。
数年で生育する竹は、より年数を必要とする他の木材資源と比較して、持続的な供給が可能な資源といえます。また、生育地域は日本・中国・東南アジアなど広範囲に渡るため入手性に優れ、同時に、竹資源自体の有効利用につながります。
PBS樹脂は、コハク酸と1,4-ブタンジオールを主成分として作られる樹脂で、コハク酸はサトウキビやトウモロコシなどの糖質から発酵化学によって製造することができます。

上:竹繊維PBS内装部品 下:竹繊維PBS内装部品拡大写真


原料となる竹

竹繊維
今回開発した竹繊維PBS内装部品には以下の特長があります。
竹繊維PBS内装部品は、竹繊維と植物由来樹脂を素材としているため、原料採取から廃棄までのライフサイクル全体のCO2排出量は、従来の石油由来樹脂品に比べ約5割削減しました。

竹繊維PBS内装部品は、従来の木材ハードボードに比べ、ホルムアルデヒドやTVOC(※1)発生量を9割以上低減しました。
※1:TVOCは厚生労働省が定義する総発揮性有機化合物。

