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2001パリダカに向けて (11/13発行) ディーラーメカレポート (11/14発行)


【 UAEデザートチャレンジ レグ4・最終レグレポート】

三菱ディーラーチーム
篠塚の三菱パジェロ、T2(市販車改造)部門優勝!


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総合3位でゴールした、篠塚建次郎(右)とコ・ドライバーのF・ギャラガー(左)


篠塚、総合3位!2001年パリダカ参戦に向けて確かな手ごたえ。
FIAワールドカップ、世界クロスカントリー・シリーズ最終戦のUAEデザートチャレンジ最終日の11日は、アルジャンのビバーク地からドバイ南東部のガントゥートまで483キロ(うちSS405キロ)を行い、J-L・シュレッサー(シュレッサー・メガーヌ)がこのラリー2連勝。シリーズ3連勝を記録した。2位はJ-M・セルビア(シュレッサー・メガーヌ)。日本の篠塚建次郎(三菱パジェロ)は3位に入り、T2部門で優勝した。シュレッサーの4日間の合計タイムは16時間44分50秒。篠塚は31分55秒遅れだった。

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総合4位のJ-P・フォントネ
ビバーク地の外れに設定されたSSのスタート地点にラリー車が集まり始めた頃が日の出だった。重なり合う砂丘群にオレンジ・イエロー、赤、黄金…。きらびやかな光がきらめき、間もなく砂漠は一気に明るさを増した。異常気象の砂漠の雨は去っていった。砂ぼこりを巻いてラリーがスタートしたのは午前6時半。砂漠と砂漠ロードで最後の戦いが始まった。砂地を平らにしただけの砂漠ロードは、緩い起伏を繰り返しながら、できる限り真っ直ぐに延びる。砂丘群に行く手を阻まれるところから、砂漠戦が始まる。「今日はフラットダートが多かった。逆転は無理だとはわかっていたけれど、パリダカへの最終チェックもあるので、走りましたよ」と篠塚。大きなトラブルがなければ、フラットダートの多い最終レグで大きな順位の入れ替わりはないのがこれまでの例だ。その通りになった。ゴールしたシュレッサーは「砂漠を走るこの種のラリーは、勝つのが難しいんだ。篠塚のように速いドライバーがいる。

ちょっとしたトラブルやミスを重ねると、先に行かれてしまう。3度目のFIAワールドカップシリーズ・チャンピオンになれたのはとてもうれしいよ」と言った。篠塚をフォントネをクラインシュミットを意識しながら、シュレッサーは長いプロドライバーとしてのキャリアをクロスカントリー・シリーズ、最大の狙いをパリダカに定めて“三菱に勝つ”ために、2輪駆動のプロトタイプを独自で開発してきた。「エンジンの馬力が高い、車の制限重量が軽い、と言うのは私にとっては関係ないよ。FIA(国際自動車連盟)の規則の中で、どう戦うのかだ。規則に不満ならば、2輪駆動のバギー・タイプを作ればいいんだよ」シュレッサーは強烈なパジェロ、そして篠塚建次郎への対抗心を口走った。メルセデスでル・マンを走り、スポーツカーの世界選手権を獲り、三菱でパリダカを走った後に、シュレッサー・バギーを開発した。車名登録が変わるのは、エンジン供給メーカーやスポンサーとの関係。F1チーム経営の世界をクロスカントリーで作り上げたのがシュレッサーでもある。しかし、篠塚とシュレッサーの考えは、微妙に異なる。「市販の車をベースにして総合優勝を狙うからこそ、意味があると思います。パジェロは市販車改造です。誰でも手に入る車にごく近いもので戦うからこそ、参戦する意味があるんです」。
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4日間の戦いを終えた5人のディーラーメカと篠塚建次郎とF.ギャラガー
最先端のプロ化したプライベートとワークスの違いと言っていいかも知れない。かつての三菱プロトタイプ・パジェロのノウハウやエンジンを使った2輪のスーパースター、ペテランセルの乗るメガは、3レグ途中までトップを走りながらトラブル。いったんラリーをやめた。10日夜、ビバークで修復し、最終日には大きな減点を承知の上で走り、再び第4レグの最高タイムを記録した。プロトの速さはパジェロの進化したT2でも、旧型パジェロ・プロトに普通の状態で戦えば勝ち得ない、ことを思わせる。 篠塚はこの厳しい現実を十分に承知している。T2パジェロが、ペテランセルのメガを超えた時、パリダカでの総合優勝への道が見えるのか…。燃えるようなUAEの“普通の日”が戻っていた。ゴールのポロ・クラブは、オイル・リッチの国を象徴するように、暑さと乾きに弱い芝生にオイルより高い真水をたっぷりと注ぎ、びっしりと育て上げて、球を追う馬を走らせている。「篠塚は速い。負けたくないね」とシュレッサー。「いいわけはしたくない。今回の経験を生かし、パリダカを存分に戦わせてもらう」と篠塚。UAEの戦いは2001年、パリダカへ向けて鮮やかに対決の構図を描き出していた。

★特別レポートを掲載いたします。お楽しみに!
11月13日(月)発行 篠塚インタビュー 2001年パリダカに向けて
11月14日(火)発行 UAEラリー奮闘  三菱ディーラーメカレポート

【レグ4終了時 暫定総合成績)】
(11日アルジャン〜ガントゥート、総走行距離483km/SS距離405km)


順 位 ドライバー 車種 タイム グループ
1. J-L・シュレッサー シュレッサー・メガーヌ 16時間44分50秒 T3
2. J-M・セルビア シュレッサー・メガーヌ 19分07秒 T3
3. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 31分55秒 T2
4. J- P・フォントネ 三菱パジェロ 1時間 2分16秒 T2
5. L・アルファン シュレッサー・ルノーkangoo 1時間 8分28秒 T3
6. J・クラインシュミット 三菱パジェロ 1時間56分45秒 T2

※2位以下はトップとの差

◆ ラリー・一口メモ

◇速く、メカにも強く、堅実なドライバーのフォントネが、最終レグの残り35キロほどの地点で転倒した。右フロントからボディー半ばまでにダメージがあった。「砂丘のうねりが続いていて、底にあり地獄のような窪みがあった。避けようと思ったが間に合わず、右の車輪が落ちて倒れてしまったんだよ。速度が遅かったのでガラスも割れずに済んだし、ほかに影響がないのは幸いだった」今年はパリダカ、アトラス、アルゼンチン、それにUAEと出走しているのでラリーにはなじんでいる。「次のパリダカでは頑張るよ」と言っていた。クラインシュミットが砂丘から転落したときに助けたのもフォントネ。篠塚は「彼は本当にいい人だ。信頼できるし、誠実なドライバーだね」と転倒のことより、頑張り、誠意に感心している。

◇クラインシュミットは完走しても機嫌は良くなかった。

- タイトルの可能性が残っていたのに残念だったね。
「それはほんのちょっとだけね。シリーズ9戦のうち、シュレッサーさんは今回までに5回も勝っているでしょ。今度で6度。私がタイトルをとるのは難しいのはわかっていたわ」

- アルゼンチン、今回と続けての転倒が響いたのでは…。
「ほとんどの人が100%の力を出して走っているのよ。80%で走ればそんなことは決してないのよ。フォントネさん、セルビアさんもそうでしょう。アンラッキーだけよ」パリダカをバイクで完走、シュレッサー・バギーで走り、パジェロに乗っている実力派のドイツ女性ではある。

◇UAEはオイルリッチの国。結婚したら家と車が無料で政府から支給される。教育費も、医療費も、もちろん無料。シボレー・タホアを参戦させているUAEの若者グループは、日本車のラリー仕様の値段を聞き「勝てる車はいくらで買える」ととんでもない価格を聞いても、フン、とうなずくリッチぶり。

FIAワールドカップクロスカントリーラリーシリーズポイント (全戦終了時)
1位:J-L・シュレッサー493
2位:J・クラインシュミット368
3位:J-M・セルビア307
4位:J-P・フォントネ243
5位:S・ペテランセル156
6位:J-P・ストルゴ155
7位:篠塚建次郎150

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★関連ニュース: 『篠塚選手、三菱ディラーチームで2000UAEデザート・チャレンジに出場』(RAI-746/10.4発行)
★参考資料: ◆FIAクロスカントリーラリーワールドカップシリーズ概要
◆三菱車 今シーズン主な戦績

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