2000 World Rally Championship
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【レグ3/最終レグ レポート】

マールボロ三菱ラリーアートの2台はともにリタイア
グループN部門、三菱ランサーが今シーズン無敗の8連勝

7月16日 レグ3/最終レグ (SS18-SS24)
SS距離 79.18 km
リエゾン346.00km
総走行距離 425.18km

Photo

三菱ランサーエボリューションVI
マールボロ三菱ラリーアート
T・マキネン / R・マニセンマキ

シーズン後半戦がスタート
2000年WRCは今回のラリーニュージーランドで第8戦を迎え、後半戦に突入した。昨年に続く2年連続優勝と今シーズン2勝目を目指したマールボロ三菱ラリーアートだったが、トミー・マキネンとフレディ・ロイックスは、マシンのセッティングに苦しみ、ともにリタイアに終わった。しかし、グループN部門では三菱ランサーが今季不敗の8勝目を飾った。

ラリーニュージーランドは、7月13日に同国最大の商業都市オークランドをスタートし、16日オークランドの南方マヌカウにゴールした。このところ降雨の中で開催されているラリーは今年も雨中での戦いが予想されていたが、第1レグは曇り空ながらも、ドライ・コンディションで開催され、スタート順位の早いドライバーはホコリや砂利の乗る路面に苦しんだ。その状況下でマキネンとロイックスは、ともにディファレンシャルの電子制御系のセッティングに難航し、タイムが伸びずマキネンが総合9位、ロイックスが総合16位で第1レグを終えた。

雨中での戦いとなった第2レグ
続く第2レグは、前日と一転、降雨となりレグ後半には激しい雨に見舞われた。ワインディング路が連なる高度なドライビング技術が要求されるラリーだけに、マキネンの巻返しが第2レグでは期待された。しかし、前日から続く電子制御系の不具合はこの日も解消されず、マキネンはドライビングに苦しんだ。それはロイックスも同様で、ロイックスはスピンなどを喫し、一向にタイムが上がらず、結果的にトラブルの解決が見込めないためリタイアした。雨中のなかでハードな戦いを強いられたマキネンは総合8位でゴールした。そのいっぽうで今シーズン無敗の8連勝を目指すグループN三菱ランサーは、前日スバルに首位を許したものの、この日は現在、ポイント・トップのM・ストールが逆転し、トップでゴール。8連勝へ向け前進した。

グループN部門、ストールがシーズン2勝目
Photo

三菱ランサーエボリューションVI
M・ストール/P・ミュラー
(グループN優勝)
再びドライ・コンディションとなった最終日、最後の戦いに賭けたマキネンだったが、この日最初のステージでコースアウトし、土手にクラッシュ。マシンを傷め、この直後のサービスでこれまでの健闘むなしくリタイアした。これでマールボロ三菱ラリーアートは2台ともに姿を消すことになった。しかし、グループN部門では、ストールが総合7位に入る健闘で部門トップを堅守。シーズン8連勝を達成してみせた。また、ゴール後の車検で部門2位にいたクロッカー(スバル)が車両違反で失格したため、ランサーは部門トップ6を独占した。総合優勝はプジョーのM・グロンホルムがシーズン2勝目を飾り、フォードが2〜4位を占めた。スバル、セアトは三菱同様、2台がともにリタイアに終わった。

田口勝彦、新井敏弘、期待の日本人はともにリタイア
Photo

三菱ランサーエボリューションVI
M・ストール/P・ミュラー
(グループN優勝)
アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第3戦として開催された今回は、日本人選手が6台出場。昨年のAPRCチャンピオン田口勝彦もグループA三菱ランサーで出場し、注目を集めた。しかし、田口はまだグループAマシンに不慣れなのか、第1SSでコースオフし、早くもリタイア。また、田口とともに注目されたスバルの新井敏弘も第2レグでクラッシュによりリタイアした。そのなか日本人最高位は三菱ランサー(Gr-N)で出場した、現在全日本ラリー選手権(四輪駆動部門Cクラス)のポイント・リーダー奴田原文雄が総合21位でラリーを終えた。


■ 暫 定 総 合 成 績 【レグ3/最終レグ終了後】■

順 位 ドライバー/コ・ドライバー NAT. 車名 タイム グループ
*1. M・グロンホルム /
T・ラウティアイネン
FIN/FIN プジョー206WRC 3時間45分13秒4 Gr-A
*2. C・マクレー / N・グリスト GB/GB フォード・フォーカスWRC 14秒5 Gr-A
*3. C・サインツ/L・モヤ E/E フォード・フォーカスWRC 1分18秒4 Gr-A
4. P・ソルベルグ / P・ミルズ N/GB フォード・フォーカスWRC 3分00秒7 Gr-A
*5. K・エリクソン/S・パルマンダー S/S ヒュンダイ・アクセントWRC 3分12秒7 Gr-A
6. P・ボーン / C・ビンセント NZ/NZ スバル・インプレッサWRC 6分54秒8 Gr-A
7. M・ストール/P・ミュラー A/A 三菱ランサー
エボリューションVI
11分52秒0 Gr-N
(Gr-N優勝)
8. G・アーギル/P・ファロン NZ/NZ 三菱ランサー
エボリューションVI
12分47秒4 Gr-A
9. G・トレレス/J・デル・ブオノ ROU/RA 三菱ランサー
エボリューションVI
13分38秒3 Gr-N
(Gr-N2位)
10. R・ジョーンズ/L・バルト NZ/NZ 三菱ランサー
エボリューションVI
14分12秒9 Gr-N
(Gr-N3位)
20. 奴田原文彦/林哲 J/J 三菱ランサー
エボリューションVI
20分11秒3 Gr-N
(Gr-N10位)

(*マニュファクチャラーズポイント獲得ノミネートドライバー)
※2位以下はトップとの差
Nationality;
A=オーストリア / AUS=オーストラリア / B=ベルギー / E=エストニア / F=フランス / FIN=フィンランド / GB=イギリス / J=日本 / NZ=ニュージーランド / N=ノルウェイ / RA=アルゼンチン / ROU=ウルグアイ / S=スウェーデン



●ドライバーのコメント

トミー・マキネン:
「今回はベストな状態でラリーを戦えなかった。次戦フィンランドにはより進化したマシンを投入するので、巻返していきたい。今後はよりハードな戦いになっていくけれど、まだまだやれるはずだ」

マンフレッド・ストール(グループN部門優勝)
「この勝利を待ち望んでいた。これでポイントでリードを広げることができたからね」



WRCシリーズポイント(全14戦中8戦終了時)

マニュファクチャラーズ 1位: スバル 58

2位: フォード 57

3位: プジョー 41

4位: 三菱 29

5位: スコダ 8

6位: セアト 7

7位: ヒュンダイ 4

ドライバーズ 1位: バーンズ(スバル) 38

2位: グロンホルム(プジョー) 34

3位: マクレー(フォード) 30

4位: サインツ(フォード) 27

5位: マキネン(三菱) 23

6位: カンクネン(スバル) 18

グループNドライバーズ 1位: ストール(三菱) 41

2位: トレレス(三菱) 34

3位: ポッゾ(三菱) 16



APRCシリーズポイント(全6戦中3戦終了時)

マニュファクチャラーズ 1位: 三菱 & スバル 31

3位: プロトン 20

4位: フォード 19

ドライバーズ 1位: ボーン(スバル) 31

2位: シン(プロトン) 20

3位: ソルベルグ(フォード) 19

4位: 田口勝彦(三菱) & アリム(三菱) 12

グループNドライバーズ 1位: シン(プロトン) 26

2位: クロッカー(スバル) & ストール(三菱) 19


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