日本アルペンラリー
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- 5月20日発行 -

【 最終レグレポート 】

第19回スパイク・インターナショナル日本アルペンラリー
三菱ランサーエボリューション VII
奴田原文雄(ADVAN-PIAAラリーチーム)総合2位

増村淳 総合4位 グループN優勝

5月20日(日)第2(最終)レグ

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総合2位「ADVAN-PIAAラリーチーム」
奴田原文雄(左)・小田切順之/三菱ランサー VII
(写真:01.5.20/表万座スキー場ゴール)

 


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「ADVAN-PIAAラリーチーム」
奴田原文雄/三菱ランサーエボリューションVII
写真:01.5.20/第2レグ

 第19回スパイク・インターナショナル・日本アルペンラリー最終日は、20日(日)群馬県・嬬恋、万座、草津温泉周辺で第2レグ235.97キロ(うちSS=競技区間6カ所、41.2キロ)を行い、2日間の総合428.99キロ(うちSS12カ所、63.92キロ)で期待の田口勝彦(三菱ランサー)は初日のリタイアにも関わらず2日にも走行、ファンの喝采を浴びた。田口は特別規則でSS7を3番目に走行したが、SSのタイムを計時するに留まった。ラリーは新井敏弘(スバル・インプレッサWRカー)が52分18秒6で優勝、2位は奴田原文雄(三菱ランサー)で2分8秒8遅れ、3位は勝田範彦(スバル・インプレッサ)だった。グループN優勝は増村淳(三菱ランサー)が獲得した。

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「ADVAN-PIAAラリーチーム
田口勝彦
(写真:01.5.20/第2レグ)


 快適なラリー日和だった。早朝からゴールの午後4時過ぎまで、浅間の噴煙、白根の山並みの残雪が光り、新緑の山岳路に集まったギャラリーたちは、新井、田口の“世界の走り”、奴田原、勝田の頑張りに歓声を挙げた。
 「やはり凄い」「速さが違う」と感激の言葉や「ライン取りがさすが」と専門的なうんちくを語るファンまで、爽快な初夏の山中の1日をラリー三昧で過ごした。
 「今回のラリーは勝ち負けをどうこういうものではなく、日本でいずれは世界につながる可能性のあるラリーが開かれた意義が大きい」と、ラリーアートの北根幸道社長。
 「国際級のラリーをファンも少しはわかってもらえたと思う。いろいろな意味で日本は規制が厳しいが、その中でとにかくこういう大会が開催できたのは素晴らしい」とスバル・テクニカ・インターナショナルの山田剛正社長。
 WRCにワークス・チームを送り込んでいる両自動車メーカーのプロ集団を指揮する2人は、日本ラリー会にも世界への道筋ができはじめたことを喜んでいた。
 前日にSS5で脱輪し側溝に落ちたためリタイアした田口勝彦も、第2レグを走ってファンは大喜びだった。

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「ADVAN-PIAAラリーチーム」
奴田原文雄/三菱ランサーエボリューションVII
写真:01.5.20/第2レグ

 「せっかく見に来てくれているファンのためにも、勝負とは関係ないですが、いい走りをお見せしたい。自分自身もいい経験になります」と言って田口は走った。ナビをつとめたベテランのデルク・リンガー(英国)はリタイアした田口をこう評する。  「まだ若いし、ターマック(舗装路)での経験も少ない。年齢からいってラリーではこれからのドライバーだ。昨日の豪雨もリタイアの原因ではあるが、あれもいい経験のうちだ。ラリードライバーはつらい目に何度も遭って、大きく育つんだ。彼にとっては負けるのも、勝負を度外視して走るのも今後の役に立つよ」  新井が勝利を収めたのはWRCでの経験、本格的なワークスカーということもあり、当然の結果だが、群馬・前橋市で育った新井は地元ファンの注目も浴びており、プレッシャーも並ではなかった。

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総合4位グループN優勝
増村淳/三菱ランサーエボリューションVII
(写真:01.5.20/第2レグ)

 「勝ててよかった。絶対勝てといわれてましたから…」と新井は言った。
 奴田原は頑張った。前日までの総合タイムで、新井に20秒7差をつけられていた。
 「どこまで行けるか、やれるだけやってみます」。日本国内ラリーの第一人者は新井、田口に果敢にチャレンジした。惜しくもこの日最初のSS7でクラッシュし、フロント部分にダメージ。ラリーは続行したものの、さすがにこのSSでは新井に遅れること25秒8。そのダメージを引きずったのかSS8、9では勝田に総合順位で逆転され3位に落ちた。しかし、SS10で今度は勝田が後輪を縁石にヒット、そこで奴田原が再び逆転し総合2位でゴールした。
 「順位とは別にどこまでやれるか頑張りました。クラッシュは仕方がありません。思い切って挑戦した結果ですから」と2位にカムバックしたこともあって明るい表情だった。

○…スバルでもない、三菱でもない、日本のラリーを国際的に、と言う関係者の思いが、このラリーを事故もなく、大きなトラブルもなく成功させた。日本のファンもとてもおとなしく、礼儀正しく、朝早くから観戦が許された山腹の雑木林の急斜面に座り、ラリーカーの走るのを何時間もじっと待っていた。日本のラリーはほとんどが無料。しかも夜中に行われたりしているが、今回は有料。駐車料3000円、入場料3500円。全員が指定駐車場から、バスで観戦ポイント近くへ運ばれ、さらに40分、ところによっては1時間も歩いて指定観戦場所に着く。それでも入場者は19日4000人、20日3000人。山の急斜面で足を滑らせ木々の間から見るラリーだが、不満の声はなかった。


■ 暫 定 総 合 成 績 【最終レグ終了時】 ■

         
順 位 ドライバー 車名 *タイム グループ
1. 新井 敏弘 スバル・インプレッサ 52分18秒6 A
2. 奴田原 文雄 三菱ランサーエボリューションVII 2分08秒8
3. 勝田 範彦 スバル・インプレッサ 2分42秒6
4. 増村 淳 三菱ランサーエボリューションVII 3分09秒9
5. 小西 重幸 スバル・インプレッサ 3分46秒1
6. ダグラス・ゴア 三菱ランサーエボリューションVI 3分48秒5 A
7. 星野 博 ホンダ・シビック 3分59秒1
8. 渡部 洋三 三菱ランサーエボリューションVI 4分05秒7
9. 星野 満 三菱ランサーエボリューションIV 4分13秒6
10. 小此木 秀和 三菱ランサーエボリューションVII 4分18秒2
*タイム=2位以下はトップとの差



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