2002World Rally Championship
- 3月18日発行 -

 

【3月17日(日) 最終第2レグレポート】
総走行距離329.59km/SS4〜5距離216.16km

最終・第2レグ終了
J・P・フォントネ(三菱パジェロ)総合2位
「三菱ディーラーチーム」篠塚建次郎総合3位
大活躍のディーラーメカ、無事に作業終了

 


三菱パジェロ
「三菱ディーラーチーム」
篠塚建次郎/G・ピカール

(写真:02.3.17/第2レグ)

 

【ポルデノーネ(北イタリア)17日】
 2002年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ、第10回イタリアン・バハは17日(日)、ヴィヴァロ、ビビオーネで最終レグの総走行距離329.59km(うちSS=競技区間2カ所、216.16km)を行い、ジャン・ルイ・シュレッサー(フランス、シュレッサー・バギー)が6時間21分03秒で優勝した。
2位はジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)。
3位は篠塚建次郎(三菱パジェロ)だった。総合2位のタイムをSS4終了まで維持していた、ホセ・マリア・セルビア(スペイン、シュレッサー・カングー)は、SS4でカウルを飛ばし、修復に時間をとられてサービスをでるのが遅れてペナルティー。4位となった。

 イタリアに春霞と言う言葉があるのかどうか―。イタリアン・バハの最終日は、日を追って緑を増す木々や、牧場、河川敷、そしてアドリア海に面したリゾート地の海岸で開催された。どんよりと曇った空に薄白く太陽の陰がある。まだ風は冷たいが、時に照る日差しは強い。

三菱パジェロ
「チーム三菱ラリーアート」
J・P・フォントネ/T・シヴィエロ
(写真:02.3.17/第2レグ)
 河川敷のコースを2周。206.16kmのSS4は、セルビアが勢いよく走り続けた。2時間5分48秒。ボスのシュレッサーに27秒の差をつけて総合でも22秒遅れの2位。総合トップに立とうという走りだ。
フォントネがSS4の途中で燃料を送り出す圧力が下がり、速度が上がらなくなったこともあって、三菱の逆転優勝の望みは消えた。
 しかし、勝負は分からない。ビビオーネの海岸に到着した順序は、シュレッサー、フォントネ、篠塚、セルビアだった。SS4から移動する間に何があったのか?
 セルビアはSS4のタイムはトップだが、SS5終了時点の成績では、4位に落ちている。理由はリヤカウルを飛ばしてしまい、ブレーキランプの配線などさまざまなリヤ部分の修復に時間がかかり、サービスをでるのが遅れて30分のペナルティーを受けたのだった。篠塚に遅れること27分。最後のSS5、10kmのスーパースペシャルで2位になり、SSのタイム全てで篠塚を上回りながら、結果は大負けのセルビアだった。 ルノーの小型バン、カングーのシルエットを模したカウルは最終SSに来たときにはもうなくなっていてリヤのエンジン、スペア・タイヤはむき出し。「カングー・コンバーチブルだよ」とセルビアは苦笑していた。

○…ディーラーメカは忙しい1日だった。ラリー現場の河川敷でSS4の終わるのを待ち、ゴールした車の整備、車が最終のスーパースペシャルへ向かうとヴィヴァロのサービス基地の後片づけ。最後のSSまで約70kmほど。時間的に間に合わないので、最終サービス地点へと直行した。


大活躍のディーラーメカ
(写真:02.3.17/第2レグ)

 「緊張しているのか、寝る時間はポルデノーネに来てから3時間か4時間ですが、眠気は感じません」

 「忙しいことはかえってやり甲斐があります。ラリーのプロがどういう仕事をしているのか、かなり分かってきました。勘所を捕まえ、素早く仕事をすることの凄さも知りました」

 「環境は日本と随分と違いますが、そういう中でもしっかりと仕事をするのが、プロだと言うことが分かりました。今後に生かしていきたいです」

 毎晩、食事、ミーティングが終わって部屋へ戻るのは夜の12時を回っていた。慣れない環境、分からない言葉、異なった食べ物…。そんな中で5人のうち、1人も脱落しないでラリーを終わった。


篠塚車を入念にチェックする
ディーラーメカ
(写真:02.3.17/第2レグ)

 「きついことも途中で言いましたが、良く頑張ったと思います。気を抜くと事故は起こりやすいので、そこが気がかりでしたが、積極的にやってくれて良かったですよ」とラリーアート岡崎の川越光廣室長はホッとした口調だった。

 「良くやっていたね。最後のサービスは彼らに任せたんだ。サービスの片付け、部品の整理、フランスへ車を送り返すためのチェックなどは、もう十分にできると思う」とSBMのチーフメカニック、エリック・アンドレさんは言っていた。全国三菱自動車ギャラン系販売会社のディーラーメカニック5人は想い出一杯で18日にベニスから帰国の途につく。

 

■最終第2レグ終了時・総合成績(暫定)■
順位
ドライバー
車両
タイム
1
J・L・シュレッサー シュレッサー・バギー
6時間21分03秒
2
J・P・フォントネ 三菱パジェロ
52秒
3
篠塚建次郎 三菱パジェロ
7分26秒
4
J・M・セルビア シュレッサー・カングー
33分31秒
5
A・クロル 三菱パジェロ
56分33秒
6
V・ラキティアンキー 三菱パジェロ
1時間03分53秒
7
A・トロ 日産パトロール
1時間04分13秒
8
T・マグナルディ メルセデスML430
1時間05分52秒
9
E・オリオリ 日産パトロール
1時間06分35秒
10
R・コロンボ 日産パトロール
1時間11分06秒
2位以下はトップとのタイム差

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