2002World Rally Championship
  51回 Uddeholm スウェディッシュラリー
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- 2月4日発行 -

【2月3日(日) 第3レグレポート】
(総走行距離518.77km/内SS12〜16:SS4ヵ所 距離130.06km*SS13はキャンセル)
気温:5度前後 天候:晴れ
路面:スノー、マッド、グラベル

「マールボロ三菱ラリーアート」
三菱ランサーエボリューションWRC
A・マクレー総合5位、J・パーソネン総合14位
グループNは三菱ランサーエボリューションが優勝


三菱ランサーエボリューションWRC
「マールボロ三菱ラリーアート」
A・マクレー/D・セニアー
(写真:02.2.3 レグ3)

 2002年世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェディッシュラリーは2月3日(日)、カールスタッドにゴール。「マールボロ三菱ラリーアート」のアリスター・マクレー(英国)は最終日に追い上げて総合5位に入賞し、今シーズン初ポイントを獲得した。ヤニ・パーソネン(フィンランド)は14位、フランソワ・デルクールは(フランス)34位だった。
 優勝はマーカス・グロンホルム(フィンランド、プジョー)で、通算12ポイントでドライバーズ選手権首位に立った。マニファクチャラーズ選手権では16点を獲得したプジョーが2位フォードに4点差の20点で首位となった。
 グループNではダニエル・カールソン(スウェーデン)が最終日に逆転し優勝。2位はユハ・カンガス(フィンランド)。三菱ランサーエボリューションは上位4位を独占し、トップ10のうち8台を占めた。プロダクションカー選手権*の登録ドライバーではグループN4位のクリスチャン・ソルベルグ(スウェーデン)が選手権ポイント1位で10点を獲得した。2位は日本の新井敏弘(スバル)。(*プロダクションカー選手権:本年から新たに設定されたグループNクラスのFIAドライバー選手権。選手権は対象となる全8戦中6戦に予め登録したドライバーで競われる。今年は27名がエントリー。有効ポイントは6戦で年間チャンピオンを決める)

ロードコンディション悪化でSS13はキャンセル!
 初日にスタートを切った75台のうち、最終日のスタートを切れたのは59台。ラリーはサービスのハグフォルスの北でSS(競技区間)5カ所130.06kmが予定されていたが、冬のスウェーデンとしては異常気象と言えるほど暖かく、気温が5度まで上がった。これで雪が解けだしてドロドロのグラベルになりロードコンディションが極端に悪化したため、SS13の23.16kmはキャンセルとなった。前日からタイム差がなかった総合6位迄のポイント圏内は激戦となり、41kmの最終SS16まで熱い走りが続いた。

マクレー兄弟対決は、0.3秒差で弟のマクレーに軍配
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三菱ランサーエボリューションWRC
「マールボロ三菱ラリーアート」
J・パーソネン/A・カパネン
(写真:02.2.3 レグ3)
 アリスター・マクレーはまずこの日最初のSS12で前のヤニ・トヒノ(フィンランド、フォード)を抜き前日の8位から一つランクアップ。次のSS14ではまたトヒノにかわされたが、前のフレディ・ロイックス(ヒュンダイ)がリタイヤしたため7位に浮上。SS15終了時点では7位。前のトヒノとの差が9秒6、後ろのコリン・マクレーとは11秒1。最後のSSでトヒノに追いつき、同時にコリンをかわしきることができるか…。この最終SSでは、コリンが10秒8速かったが、総合で僅か0秒3、弟のマクレーに追いつけず総合6位止まり。ラリー一家の“兄弟対決”はマクレーに軍配が上がった。トヒノは結局最終サービスでの時間オーバーで10秒のペナルティーを受け、マクレー兄弟の後ろとなった。
 「今日のコンディションはグリップが急に強くなったり弱くなったり本当にトリッキーだった」と興奮醒めやらぬマクレー。「これ以上は速く走れない、という速さでとにかく走った。そして望んでいた結果を出すことができた。最終ステージは本当にひどいコンディションで30%は完全にグラベルだったし、後はうっすら凍ったグラベルだった。新しいチームでの2戦目でもうポイントを取ることができて良かった。車のこともよく分かったし、今回はグラベルのデータまで取れた!」マクレーは弾んだ声で話した。
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三菱ランサーエボリューションWRC
「マールボロ三菱ラリーアート」
F・デルクール/D・グラタルー
(写真:02.2.3 レグ3)
 初日に4位の走りを披露したパーソネンは三菱ランサーエボリューションWRC(ワールドラリーカー)での初戦を14位で終えた。2日目のホイール破損で大きく後退したことが惜しまれるものの、「とにかくまず初戦完走」という目的は果たされた。
 「完走できてうれしい。今日もアタックしましたが、思ったようにタイムがついてこなくて残念です。ちょっとがんばりすぎて空回りだったのかもしれませんが、自分にとっては充実していました。ワールドラリーカーでラリーを走るのも今回がまだ3回目でしたから、ここで他のドライバーと互角に渡り合えて、とてもうれしい」とパーソネン。

 デルクールは最終日もテストを兼ねて根気強く走った。「初日にコースオフした後は、自分にとって最悪のラリーになってしまったが、車をもっと良く知ることはできたし、エンジンのパフォーマンスを最大に生かすためにどうしたらいいのか、かなり分かってきた。次のコルシカが楽しみだ」と話していた。
 「マールボロ三菱ラリーアート」のデレック・ダウンシー、チームマネージャーは言う。「氷雪コンディションだった初日はいいタイムを出せていた。その後の2日目と今日は最悪のコンディションだった。場所によっては泥の層が3センチ近くにもなって、スウェディッシュとは言えないようなラリーになってしまった。でもマクレーは本当に我慢強く走ってくれた。最後に兄のコリンを負かしたから我々チームもみんなエキサイトした。ヤニもよくやってくれたと思う。自分が走ったこともないような最悪のコンディションのスウェディッシュで、いいタイムを出した。デルクールにとっては残念なラリーだったが、3台とも完走できた。この経験も次につながると思う」

グループNは接戦の末に三菱ランサーエボリューションのカールソンが優勝

三菱ランサーエボリューション
D・カールソン/M・アンダーソン
(写真:02.2.3 レグ3)
 グループNで優勝したカールソンと2位のカンガスの差は9秒2と激戦だった。「自分の国で勝つことができて、とても感激しています。最終SSはちょっと車の限界を超えたスピードを出しているかなと心配でしたが、すべてがうまく行って良かったです。とってもハッピーです」とカールソン。

51年連続、スカンジナビアンの連覇続く
 
トップ争いではマーカス・グロンホルム(フィンランド、プジョー)が3日間首位を守り、後続に1分半の差をつけて一昨年に続くスウェディッシュラリー2回目の優勝を飾った。グロンホルムはSS15カ所のうち6カ所でトップタイムを奪取。2位には昨年の勝者ハリ・ロバンペラ(フィンランド、プジョー)が入り、プジョーの1-2フィニッシュだった。カルロス・サインツ(スペイン、フォード)はリチャード・バーンズ(英国、プジョー)の猛烈な追い上げから逃げ切って3位、バーンズが4位。前日4位のフレディ・ロイックス(ベルギー、ヒュンダイ)はバーンズに交わされた後、SS14のサスペンショントラブルでリタイヤ。一時5位を走っていたケネス・エリクソン(スウェーデン、ヒュンダイ)は最終SSのオーバーヒートでリタイヤ。ワークス勢では他にアーミン・シュワルツ(ドイツ、スコダ)が最終日SS14でリタイヤした。

WRC第3戦は地中海コルシカ島を舞台にツイスティーな山岳アスファルトラリー、ツール・ド・コルスが3月7日(木)〜10日(日)に開催される。



■第3レグ終了時・総合成績(暫定)■

順位
ドライバー/コ・ドライバー
車両(WRC=ワールドラリーカー)
タイム
1
M・グロンホルム/T・ラウティアイネン プジョー206WRC
3時間07分28秒6
2
H・ロバンペラ/R・ピエティライネン プジョー206WRC
1分24秒5
3
C・サインツ/L・モヤ フォード・フォーカスWRC
2分25秒8
4
R・バーンズ/R・レイド プジョー206WRC
2分33秒9
5
A・マクレー/D・セニアー 三菱ランサーエボリューションWRC
4分14秒7
6
C・マクレー/N・グリスト フォード・フォーカスWRC
4分15秒0
7
J・トヒノ/P・ヴィハヴァイネン フォード・フォーカスWRC
4分23秒4
8
J・カンクネン/J・レポ ヒュンダイ・アクセントWRC
4分36秒9
9
S・リンドホルム/T・ハンタネン プジョー206WRC
4分56秒6
10
F・デュバル/J・M・フォーティン フォード・フォーカスWRC
6分33秒3
14
J・パーソネン/A・カパネン 三菱ランサーエボリューションWRC
8分10秒3
20
D・カールソン/M・アンダーソン 三菱ランサーエボリューション
(グループN1位)14分55秒0
21
J・カンガス/M・オヴァンスカイネン 三菱ランサーエボリューション
(グループN2位)15分04秒2
34
F・デルクール/D・グラタルー 三菱ランサーエボリューションWRC
25分13秒4
2位以下のタイムはトップとの差

 

■2002年世界ラリー選手権シリーズポイント 第2戦終了時(暫定)■

●ドライバーズ
順位
ドライバー名(チーム)
ポイント
1.
M・グロンホルム(プジョー)
12
2.
T・マキネン(スバル)
10
3.
C・サインツ(フォード)
8
=4.
H・ロバンペラ(プジョー)
6
=4.
S・ローブ(シトロエン)
6
6.
C・マクレー(フォード)
4
7.
R・バーンズ(プジョー)
3
8.
A・マクレー(三菱)
2
9.
P・ソルベルグ(スバル)
1
●マニュファクチャラーズ
順位
メーカー
ポイント
1.
プジョー
20
2.
フォード
16
3.
スバル
12
4.
三菱
3
5.

ヒュンダイ

1
6.
スコダ
0

 

 


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