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篠塚建次郎、ワールドカップシリーズ初優勝! 1999年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズの第2戦イタリアン・バハが、3月19日〜21日の3日間にわたり、イタリア北東部の港湾都市ベネツィア近郊のポルデノーネにおいて開催された。株式会社PIAAのスポンサードを受けた「チームPIAAラリーアート」から三菱パジェロを駆り出場した篠塚建次郎が、並みいるライバル勢を打倒し、見事に総合優勝を達成。改めてパジェロの優秀性をワールドカップシリーズという世界的なシリーズで実証した。 ●19日/プロローグラン 3月19日には、ポルデノーネの南方アドリア海に面するビビオーネにおいて、プロローグランが実施された。砂浜に設営された1周5kmの特設コースを2周して行なわれた、このプロローグランは翌日のスタート順位を決定するためのもので、最終結果には反映されない。しかし、ここでの結果が各マシンの性能や状態を見極めるうえでは、重要な指針になることは確かだ。そしてこの日、トップタイムをマークしたのは、三菱パジェロで出場のドイツ人女性ドライバー、ユタ・クラインシュミット。今年のダカールラリーでの活躍も記憶に新しい同選手が、再び話題をさらった。1993年より開催されているクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズにおいて、プロローグランで女性ドライバーがトップタイムを記録したのは、今回が初めてのことだった。篠塚建次郎はこの日3番手につけ、篠塚の最大のライバルであるJ-L・シュレッサーは2番手につけた。
●20日/第1レグ翌日の20日と最終日の21日には、ポルデノーネにある軍用地を利用したコースで競技が行なわれた。同コースは1周約137kmで、20日にこれを3周(411km)、21日に2周(274km)する合計5周のトータルタイムで競われる。昨年は初出場で不慣れなコースながらも、果敢なアタックにより総合2位を獲得した篠塚にとっては、多少のレイアウト変更こそあれ、昨年同様のコースで開催されたことは、総合優勝に向け明るい材料だった。コース内には河川敷などもあり、小石や先端の尖った石などが散在する荒涼とした路面では、マシンをいたわる篠塚の走法は非常に有効と言えた。それはすぐさま結果に表れた。1周目にクラインシュミットのパジェロに32秒差をつけて早くも総合トップに立つと、2周目もトップの位置をキープするだけでなく、クラインシュミットに代わり総合2位に浮上したJ-M・セルビア(シュレッサーバギー)との差を1分とし、後続をさらに引き離した。3周目こそ、各マシンの走行により一段と路面が荒れたためペースを落とし、この周を3位で終えたが、総合順位ではトップを堅持。最終日に勝利を期して臨んだ。 ●21日/最終レグ 篠塚はコースを2周する最終日も、順調にトップをキープした。途中、ジャンプの着地時に背中を傷め、その後の走行に若干の支障をきたす場面も見られたが、篠塚は終始トップを走行し、見事に総合優勝を飾った。これは篠塚にとって1997年ダカールラリー以来の優勝であり、これまで何度も取りのがした、同シリーズの記念すべき初優勝となった。篠塚の後方2〜3位には、バギー勢のシュレッサー、セルビアがそれぞれ入り、クラインシュミットは、最終日にパンクに見舞われたため総合4位でゴールを迎えた。バギー勢はそのサスペンション・ストロークの長さを生かし、今回のようなコースでは有利かと見られていたが、シリーズ・チャンピオンをかけて2年目の参戦に臨む、篠塚の気迫の前には彼らのマシンの優位性も打ち負かされてしまったようだ。これで篠塚はドライバーズ・ポイントで2位に浮上し、ポイント・トップのシュレッサーにプレッシャーをかける。また、今回の勝利により、三菱はマニュファクチャラーズ・ポイントのリードをさらに伸ばし、2年連続のマニュファクチャラーズ・チャンピオン獲得に向け、好調なスタートを迎えている。次回は4月10日〜18日に開催される第3戦チュニジアラリー。ダカールラリー以来の砂漠での戦いが展開される。 篠塚建次郎:「やっと勝てた。ラリーは勝てそうで勝てない。ちょっとしたミスやツキのなさが勝負を左右する。今回は1度もパンクがなかった。最終日の1周目の終わり近くでジャンプし、着地で背中を傷めた。最後の1周(5周目)でも衝撃が来て、そのあとは辛かった。この勝利を契機に、これからも頑張りたい」 ウーリッヒ・ブレーマー監督:「篠塚の勝利は彼の本来の力を出せたからだと思う。心からおめでとうと言いたい。パジェロは操縦性の良さがあるが、深いわだちの多いこのコースではバギーの方が有利だ。それを克服しての勝利は、パジェロと篠塚の素晴らしい成果だ」 |
| 1. | 篠塚建次郎 | 三菱パジェロ | 7時間43分55秒 | T2 |
| 2. | J-L・シュレッサ- | シュレッサーバギー | 3分42秒 | T3 |
| 3. | J-M・セルビア | シュレッサーバギー | 5分19秒 | T3 |
| 4. | J・クラインシュミット | 三菱パジェロ | 18分27秒 | T2 |
| 5. | M・コロンボ | マクモーターM340 | 42分04秒 | T3 |
| 6. | F・ゲルマネッティ | 日産パトロール | 55分38秒 | T3 |
| 7. | C・バンニ | マクモーターM340 | 1時間01分21秒 | T3 |
| 8. | M・サントーニオ | セアト・トレド | 1時間19分24秒 | T3 |
| 9. | B・アンシオ | 日産パトロール | 1時間25分39秒 | T3 |
| 10. | M・トラグリオ | 日産パトロール | 1時間27分29秒 | T3 |
※2位以下はトップとの差
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