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[ 最 終 結 果 ]

「チームPIAAラリーアート」
三菱パジェロの篠塚建次郎、総合2位でゴール!
マニュファクチャラーズ・ポイント・リーダーを堅持

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三菱、2―3位表彰台獲得
1999年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズ第7戦ポーラス・パンパスラリー(以下:パンパスラリー)が、9月20日〜25日にワールドカップ史上初となる南米大陸のアルゼンチンで開催された。シーズン2勝目を狙った「チームPIAAラリーアート」から三菱パジェロで出場の篠塚建次郎は総合2位でゴールした。また、総合3位には同じく三菱パジェロのJ・レカルデが入り、パジェロが表彰台の両翼を占めた。これにより、三菱はマニュファクチャラーズ・ポイントでポイントをさらに伸ばし、リーダーの座を堅持した。

シリーズ初開催のパンパスラリーは、首都ブエノス・アイレスをスタート/ゴールとして、同市を中心にアルゼンチン中央部に広がるパンパスと呼ばれる草原地帯や山岳地帯を舞台として開催された。第4戦バハ・ポルトガル以来の実戦となった篠塚は第2戦イタリアン・バハ以来の2勝目を狙って出場し、20日夜半ブエノス・アイレスをスタート、WRCアルゼンチンラリーの拠点でもある中央部の都市コルドバの西南に位置するカルロス・パスへと移動した。翌21日からSSがスタートし、31台の4輪車が出走した。このなかで篠塚のライバルは、ドライバーズポイントリーダーのJ-L・シュレッサー(シュレッサー・バギー)をおいて他になく、この最初のSSを篠塚はシュレッサーに次いで約4分遅れでゴールした。

PHOTO 第1レグをカルロス・パスの南西約200kmのミナクラ・ベーロにゴールしたラリーは、翌22日、同地を中心に681km(SS420km)で第2レグが展開された。第1レグに比べ、フラットなダート路が多く見られたこの日は高速バトルが展開され、最高速に勝るシュレッサー・バギーが再び篠塚のパジェロを抑えてトップでゴール。しかし、篠塚も僅かに13秒遅れという接戦を繰り広げ、逆転を虎視眈々と狙った。続く第3レグ、第4レグもミナクラ・ベーロを拠点にラリーは行なわれ、第3レグでは標高2000m近い山岳地帯がルート上に現れた。この日のSS597kmは山岳地帯、パンパスなどバラエティに富んだコースが設定され、パジェロ、シュレッサー・バギーともそれぞれが得意とする路面が随所に見られた。そして、ついにこの日、篠塚がスタートから約290km地点でシュレッサーをパスし、そのままトップでゴール。総合でもシュレッサーを逆転し、3分の差をつけて総合トップに立った。7時間40分というパリ〜ダカールラリーでもあまり経験することのない長時間バトルを制しての堂々のトップ浮上だった。

24日の第4レグは、今大会最長の631kmのSSで競技が行なわれた。パンパスを舞い上がる埃に連日苦しめられながらも、総合トップに浮上した篠塚は、リードをさらに広げるべくこの日に臨んだが、かつて経験がないほどの不運が篠塚を襲うことになった。乾燥したパンパスに生育する植物は、硬く鋭いトゲをもつものが多く、それがタイヤを突き刺し、パンクを発生させる。そして、この日トップで走行した篠塚のパジェロはコースをならす役目となり、4回ものパンクに見舞われてしまうのだった。しかし、スペアタイヤは3本しかなく、それらをすべて使い果たしてしまった後はスロー走行を余儀なくされ、大きくタイムロス。再びシュレッサーに逆転され、その差は20分以上にまで広がった。だが、トップ奪還を果たしたシュレッサーも無傷ではなく、スローパンクチャーを起こしていたが、ゴールにたどり着くのには支障なかった。シュレッサー・バギーがパジェロよりも500kg軽量であることが有利に働いたとも言える。しかし何より篠塚が不運すぎたことが、この日の結果につながったと言えた。

最終日に逆転を期したい篠塚だったが、この日のSSが200kmにも満たないことで、その可能性が決して大きいものとは言えなかった。しかし、篠塚はこの日もトップタイムを獲得する見事な走りを展開し、5つのレグ(総走行距離3,845km/SS1,932km)のうち2つのレグでトップタイムをマーク。この最終日に1分30秒をつめて、総合2位でゴールした篠塚は、総合優勝を果たしたシュレッサーと比較しても、ラリーを通じてパフォーマンスでは全く遜色なかった。パジェロの有利点を引き出し、シュレッサー・バギーに劣る部分をカバーしながら、シュレッサーと激しい競り合いを演じた。ただ、パンクという不運が両者の勝敗の分かれ目となった。11月開催の次戦UAEデザートチャレンジは今年度のクロスカントリーラリーシリーズの最終戦となる。パジェロと篠塚は、はたしてシュレッサーに一矢報いることができるか。2000年ダカールを見つめたドライバー達が最終戦に集結する。

篠塚建次郎
「とにかく4レグのパンクにはまいった。トップを走るのは、トゲだらけの木や草をかき分けて、道作りのようなものだった。後続のほうが絶対有利だったが、走り終わらないと、次がどんな状況なのか分からない。トップに出ないと勝てないし、前にいて不利なこともあるし…。クロスカントリーラリーは何年やっても難しい。ツイスティーなコースではシュッレサーに負けていない。パジェロの総合力を生かして、次には好結果を出したい」

三菱チーム U・ブレーマー監督
「パジェロの総合力は篠塚の走りで十分に実証されたが、硬い乾燥地帯の木が折れてタイヤに刺さるという不運が重なった。各ラリーに合うタイヤを開発するのは困難だ。岩に対するものと、硬く鋭い木への対策は違う。残念な結果に終わったが、次のラリーに向けた準備はすでに始まっている。2000年パリ〜ダカール〜カイロに向けてのスタートはすでに切られている」



(写真提供:中島祥和)

 

【 暫 定 総 合 成 績 (第5・最終レグ終了後)】

1. J-L・シュレッサ- シュレッサーバギー 22時間19分06秒 T3
2. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 22時間38分35秒 T2
3. J・レカルデ 三菱パジェロ 25時間09分05秒 T2
4. C・ペレス トヨタ・ランドクルーザー 28時間11分01秒 T2
5. M・スティロ KIA 30時間00分05秒
6. M・ サラヴェリー サンヨン 31時間08分27秒 T3
7. D・ラモンダ トヨタ・ハイラックス 31時間13分39秒 T3
8. P・ファトン ダイハツ・テリオス 31時間52分20秒 T3
9. J-C・ルボア トヨタ・ランドクルーザー 33時間04分40秒 T2
10. P・オターノ トヨタ・ランドクルーザー 33時間04分40秒 T3


【 S S 総 合 成 績 (第5レグ/SS 196 km 終了後)】

1. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 2時間14分59秒 T2
2. J-L・シュレッサ- シュレッサーバギー 2時間16分27秒 T3
3. J・レカルデ 三菱パジェロ 2時間21分35秒 T2
4. J・デラソタ トヨタ・ハイラックス 2時間29分51秒 T3
5. D・ラモンダ トヨタ・ランドクルーザー 2時間34分42秒
6. M・ルシアンゾフ ヒュンダイ 2時間37分26秒 T3

★'99 FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズ・ポイント
(全8戦中7戦終了時)
マニュファクチャラーズ 1位 三菱:370/2位 日産:256/3位 トヨタ:231/4位 起亜:39
ドライバーズ 1位 J-L・シュレッサー (シュレッサー):502/ 2位 J-M・セルビア(シュレッサー):320/ 3位 篠塚建次郎(三菱):266/ 4位 J・クラインシュミット(三菱):164/ 5位 M・プリエト(三菱) & T・ドラベルニュ(日産):144/ 7位 L・アルファン(三菱):90


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