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[第5・最終レグ速報]

「チームPIAAラリーアート」
篠塚建次郎、総合2位で最終レグをゴール

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【ブエノスアイレス(アルゼンチン)25日】
FIAワールドカップ、クロスカントリーシリーズ第7戦のポーラス・パンパス・ラリーは、25日ブエノスアイレスにゴール。J-L・シュレッサーが(シュレッサー・ルノー)が、SSの合計タイム22時間19分06秒(平均時速84・36キロ)で総合優勝を飾った。

篠塚建次郎(三菱パジェロ)は前日(4レグ)で4本のタイヤを失ったのが響き、19分29秒遅れの2位でゴール。3位にはかつてWRCのランチャで活躍した地元のJ・リカルデ(三菱モンテロ)が入賞した。

PHOTO 春雷が轟き、強い雨が乾いたパンパスを襲った。ドライリバーはたちまち濁流が出現した。この日のラリーコースが無縁で良かった。路面はほこりが立たず、シュレッサーと2分間隔でスタートした篠塚は走りやすかった。50キロほどで前を走るシュレッサーに追いついたが、25日のSSは200キロに満たない。 「シュレッサーに余程のことがない限り、この距離で逆転はない。後について走りました。無理をしないでチームポイントを挙げることにしたのです」と篠塚は苦笑した。実質的な勝負は前日のパンパスの戦いで終わっていた。 シュレッサーのバギーと篠塚のパジェロはプロトタイプ(T3)と市販車改造(T2)の違いがある。荒れ地を速く走るためにシュレッサーは後輪駆動のバギーを10年もかけて熟成してきた。今年のパリダカでやっと優勝。その勢いに乗ってワールドカップも制した。 「2輪駆動でクロスカントリーに多くの人が挑戦してきたが、成功したのは私だけだ。2輪駆動のプロトだから有利と言うなら、作ればいい。許された規則の中で戦っているんだよ」とシュレッサーは高笑いだ。

パジェロを駆る三菱勢にとって、今やシュレッサー・ルノーは最大のライバル。サハラ砂漠の戦いでも大きく立ちはだかる存在になってきた。壊れたり、ドライブミスを重ねてきたシュレッサーは、今やオフロードの走りをしっかりと掌握している。車が安定したことで、戦略もたてられる余裕が出ている。 「強敵になっています。パンクがなければ負けないが、それでも間違いなくいい勝負でしょう」と篠塚は言う。新型パジェロは11月のUAEデザート・チャレンジから実戦に登場。2000年のパリ〜ダカール〜カイロに焦点を当てている。 オールラウンドのパジェロはフラットダートや砂の走りでシュレッサーに一歩譲る。レギュレーションに決められているため、パジェロは重量で500キロ重く、最高速度で25キロほどシュレッサー・ルノーに負ける。しかし、ツイスティーな部分などでは操縦性の面で、はっきりと有利だ。いい勝負。トータルすると互角と言えるだろう。

「残され時間は3ヶ月弱。新型パジェロをダカール〜カイロに向けて仕上げていきます。相当、力を入れないといけません」パンパスの走りを終わって篠塚の新たな戦いが始まっている。

篠塚建次郎
「第3レグでシュレッサーの前に出られたが、4レグのパンパスでパンクには参りました。ああいうコースだと分かっていれば、あとについて走った方が有利です。トップを走るのは、トゲだらけの木や草をかき分けて、道作りのようなものです。あとのほうが絶対有利ですが、走り終わらないと、次がどんな状況なのか分かりません。トップに出ないと勝てないし、前にいて不利なこともあるし…。クロスカントリーは何年やっても難しいです。ツイスティーなコースでは負けてはいません。パジェロの総合力を生かして、つぎにいい結果を出したいですよ。今回もいいところまで来たのですが思うようには行きません」

三菱チーム U・ブレーマー監督
「パジェロの総合力は篠塚の走りで十分に実証されたが、硬い乾燥地帯の木が折れてタイヤに刺さるという不運が重なった。こういう地域でのラリーに合うタイヤを開発するのは困難だ。岩に対するものと、硬く鋭い木への対策は違う。残念な結果に終わったが、つぎのラリーはすでに始まっている。2000年のダカール〜カイロに向けてのスタートはすでに切られている」

J-L・シュレッサー
「2000年のダカール〜カイロにはもちろん出る。車はこれを使う。丈夫だし、走りやすくなってきた。規則で許されている以上、どういう車でも有利、不利とはいえないはずだ。今回はとても楽しいラリーだった。しかし、ひどいブッシュのかかを走るのは感心しない。来年も同じコースを使うのなら出場はしない。藪の中を走るのはラリーではないし、到底、レースとはいえないから」

(写真提供:中島祥和)

 

【 暫 定 総 合 成 績 (第5・最終レグ終了後)】

1. J-L・シュレッサ- シュレッサーバギー 22時間19分06秒 T3
2. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 22時間38分35秒 T2
3. J・レカルデ 三菱パジェロ 25時間09分05秒 T2
4. C・ペレス トヨタ・ランドクルーザー 28時間11分01秒 T2
5. M・スティロ KIA 30時間00分05秒
6. M・ サラヴェリー サンヨン 31時間08分27秒 T3
(出走31台、完走11台、タイムアウト走行8台)


【 S S 総 合 成 績 (第5レグ/SS 196 km 終了後)】

1. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 2時間14分59秒 T2
2. J-L・シュレッサ- シュレッサーバギー 2時間16分27秒 T3
3. J・レカルデ 三菱パジェロ 2時間21分35秒 T2
4. J・デラソタ トヨタ・ハイラックス 2時間29分51秒 T3
5. D・ラモンダ トヨタ・ランドクルーザー 2時間34分42秒
6. M・ルシアンゾフ ヒュンダイ 2時間37分26秒 T3


★'99 FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズ・ポイント
(全8戦中7戦終了時)
マニュファクチャラーズ 1位 三菱:370/2位 日産:256/3位 トヨタ:231/4位 起亜:39
ドライバーズ 1位 J-L・シュレッサー (シュレッサー):502/ 2位 J-M・セルビア(シュレッサー):320/ 3位 篠塚建次郎(三菱):266/ 4位 J・クラインシュミット(三菱):164/ 5位 M・プリエト(三菱) & T・ドラベルニュ(日産):144/ 7位 L・アルファン(三菱):90


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