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[第4・最終レグ速報]

「チームPIAAラリーアート」
三菱パジェロの篠塚建次郎、
総合2位でゴール!

三菱、2年連続3タイトル獲得
マニュファクチャラーズ・チャンピオン
*マラソン・トロフィー・マニュファクチャラーズ
マラソン・トロフィー・ドライバーズ

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【新型パジェロ、デビュー戦を2〜3位】
PHOTO 1999年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズ第8戦マールボロUAEデザートチャレンジ(以下:UAEデザートチャレンジ)が、11月6日にUAE(アラブ首長国連邦)のドバイにゴールし、「チームPIAAラリーアート」から新型パジェロで出場した篠塚建次郎が総合2位でゴールした。また、同じく新型パジェロで出場した女性ドライバーのJ・クラインシュミットは総合3位を獲得、新型パジェロはデビュー戦で表彰台の両翼を占めた。また、三菱は今シーズンも昨シーズンに続き、同シリーズのマニュファクチャラーズ・チャンピオンを2年連続で確定的とし、また、T1(市販車無改造車両)マラソン・カテゴリーで争われるマラソン・トロフィーにおいてもマニュファクチャラーズ・チャンピオンとドライバーズ・チャンピオンの両タイトルを確定的とし、2年連続で同シリーズの3タイトルを獲得した。マラソン・トロフィーのドライバーズ・チャンピオンには、元ワールドカップ・スキー・チャンピオンで今年のグラナダ〜ダカールT1カテゴリー優勝者でもあるL・アルファンが初の栄誉に輝いた。また、今回総合2位でゴールした篠塚は、ドライバーズポイント・ランキングを3位から2位へと浮上させ、シーズンを締めくくった。  
 
 PHOTO 11月2日のプロローグを皮切りに4日間のスケジュールで開催されたUAEデザートチャレンジは、4輪42台、2輪111台のマシンが車検を通過し、2日に第1レグのスタート順位を決定するプロローグに臨んだ。ドバイ近郊で行なわれたこのプロローグで篠塚はトップタイムをマーク。新型パジェロのデビュー戦を幸先良い形でスタートした。プロローグ・トップタイム獲得者の権利によりトップからのスタートを選択した篠塚は、翌3日の第1レグで引き続きトップタイム獲得を狙うべく、アブダビ東南の砂漠が舞台となった293kmのSSに挑んだ。しかし、ここで篠塚は不運に襲われた。これまでも悩まされ続けてきたパンクが再び発生し、タイムをロス。最大のライバルであるJ-L・シュレッサー(シュレッサー・バギー)にトップタイムを奪われてしまう。新たに開発されたミシュラン・タイヤもアラビアの苛酷な砂漠に耐えられなかったようだ。これで篠塚はシュレッサーに9分の差をつけられた。  
 
アブダビの南西に広がる砂漠が舞台となった翌日の第2レグでは、シュレッサーを逆転したい篠塚だったが、この日のコースの性格はシュレッサーに味方していた。フラットなダート路面と所々に点在する小さな砂丘で構成されていたコースは、車両重量が600kg以上も軽量で最高速で有利なT3プロトタイプ車両のシュレッサー・バギーに有利に働いた。全開で駆け抜ける篠塚のパジェロだったが、シュレッサーを捕えることは叶わず、残念ながら、そのリードをさらに広げられることとなった。  
 
2日連続でトップタイムを奪われた篠塚だったが、第3レグでは今回初のSSトップタイムを獲得した。一面に大砂丘群が広がるルブアルハリ砂漠が舞台となったこの日は、少しでも気を抜けば、砂丘の餌食になる非常に神経を消耗する苛酷な戦いとなった。ナビゲーションの優劣も勝負の大きな鍵を握った、この日のSSだったが、篠塚はトップタイムを獲得したとは言え、必ずしも喜べる結果とは言えなかった。総合トップにつけるシュレッサーは、常に篠塚の背後を付かず離れず走行する安全策を展開したのである。このため、トップタイムこそマークはしたが、シュレッサーとの差を大きく開くことはできず、最終レグでの決戦に臨まざるを得なくなった。その最終日には、再び篠塚のパジェロにパンクが発生し、残念ながら遂に篠塚の逆転はならなかった。しかし、新型パジェロがデビュー戦でほとんど大きなトラブルにも見舞われず、篠塚とクラインシュミットが総合2〜3位を獲得できたことは、新型パジェロの信頼性を確認できたという点で意味があった。今回以上の長期戦となる2000年のパリ〜ダカール〜カイロでは、何よりも信頼性が最大の武器となることは想像に難くない。三菱としては大いに期待できる成果を今回のラリーで得られたはずだ。  
 
(チャンピオン決定は2000年1月に予定されているFIA表彰式を以て正式とする)
*マラソン・トロフィー=**T1マラソン・カテゴリー車両を対象とした選手権。
**T1マラソン・カテゴリー車両=市販車無改造車両のなかでも競技中に主張パーツの交換が認められない車両を指す。
(写真提供:中島祥和)

 

【総 合 暫 定 成 績 (第4・最終レグ終了後)】

1. J-L・シュレッサ- シュレッサー・バギー 15時間00分19秒 T3
2. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 17分30秒 T2
3. J・クラインシュミット 三菱パジェロ 25分46秒 T2
4. T・ドラベルニュ 日産パトロール 1時間59分17秒 T1
5. E・アルへムラニ ランドローバー・ディフェンダー 3時間13分38秒 T3
6. Y・ビルヒリ 日産パトロール 3時間28分40秒 T1
7. J-F・ギノー 三菱パジェロ 5時間10分21秒 T1
8. J・カウベンベルグ トヨタ・ランドクルーザー 5時間16分45秒 T3
9. M・カンポス 三菱パジェロ 6時間27分52秒 T2
10. T・ミルティ ランドローバー・ディフェンダー 6時間42分51秒 T3


【 S S 暫 定 成 績 (第4レグ/SS)】

1. J-L・シュレッサ- シュレッサー・バギー 3時間35分04秒 T3
2. J・クラインシュミット 三菱パジェロ 2分27秒 T2
3. 篠塚建次郎 三菱パジェロ 4分49秒 T2
4. T・ドラベルニュ 日産パトロール 14分47秒 T1
5. J-F・ギノー 三菱パジェロ 54分58秒 T1

※2位以下はトップとの差

【篠塚建次郎のコメント】
(第4レグ終了時/11月6日)
「砂丘が多く、ラリーとしては面白い所だ。シュレッサーにまたやられてしまったけれど、クラスの違いとレギュレーションから、それは仕方がない。性能差があり、直線が多いとシュレッサー・バギーと競争するのは無理だ。バギーは元来砂や荒れ地を走るために作られたものだから。新型パジェロのデビュー戦だったが、新しい車としては、問題は少ないし、ダカール〜カイロまでには改良の余地がある。ダカールラリーは長期だし、コース状況も違うから勝負の余地はある。残された時間内で今回気づいたことを何とか改良するつもりだ」

【クラインシュミットのコメント】
「ニューカーとしては良い出来上がりだと思います。大きなもんだいはないし、丈夫な車です。新しい車をラリーにデビューさせ、仕上げるのは困難が伴います。イージーにはい来ません。エンジニアと話し合いながら、出来るだけのことをやってダカール・ラリーに出ようと思います」

【シュレッサー(シュレッサー・バギー)のコメント】
「パジェロは十分に速いよ。ニューカーに付き物のトラブルも無く、2台とも完走しているのは素晴らしいよ。私の車は10年以上かけて仕上げてきたものだ。2000年ダカールもこれで走るつもりだ。」

【ディーラーメカニック/石原幸次郎(姫路三菱自動車販売)】
「普段会社では車一台に対し一人のメカニックですが、今回は一台に3〜4人(ディーラーメカニック)で作業をしたので、他のメンバーが何をしているか、無駄のないように気を配りました。日本に帰ったら篠塚さんのパジェロのドライブシャフトを交換したことを自慢したい」

【ディーラーメカニック/久米宏幸(近畿三菱自動車販売)】
「何もかも初めての本格的なラリーでの経験でしたが、非常に充実した日々を送ることが出来ました。パジェロも大きなトラブルに見舞われることなく、ラリーを無事終えられたことに感激しています」


1999年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップシリーズ・ポイント
(全8戦終了時/有効6戦)
マニュファクチャラーズ: 1位 三菱:340/2位 日産:265/3位 トヨタ:217
ドライバーズ: 1位 J-L・シュレッサー (シュレッサー):502/2位 篠塚建次郎(三菱):338/3位 J-M・セルビア(シュレッサー):288/4位 J・クラインシュミット(三菱):218/5位 T・ドラベルニュ(日産):201/6位 M・プリエト(三菱) :144/7位 L・アルファン(三菱):90/8位 H・ドロワサール(日産):85

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