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[第2レグ速報]

三菱ランサーのトミー・マキネン、追撃かなわずリタイア
三菱ラリーアートはこれで2台ともに姿を消す
グループN部門は、三菱ランサーが2-4位

9月18日(第2レグ)
SS距離 148.14km
総走行距離 518.50km



再びラリーを翻弄した降雨。マキネンがその犠牲者に。
9月18日、チャイナラリーは第2レグを迎え、前日同様狭く、岩の点在する悪路を相手に各ドライバーの苦闘が繰り広げられた。 PHOTO 第1レグでフレディ・ロイックスがリタイアとなったため、三菱はトミー・マキネンが孤軍奮闘、チャイナラリーのデータ収集も含め、マキネンにかかる責任は大きかった。しかし、この日の最終SSでサスペンションを破損したマキネンの三菱ランサーは、コース上でストップ。残念ながらリタイアとなり、三菱にとっては痛いノーポイント・ラリーとなってしまった。

前日を総合3位でゴールしたマキネンは、自らの前方にタイトル争いの最大のライバルであるトヨタのD・オリオールを置いていたが、その差はおよそ僅かに3秒。さらにトップのR・バーンズ(スバル)からも遅れること22秒程度に過ぎず、再び総合トップの位置に返り咲くことも、それほど困難なことではないように思われた。しかし、この日のラリーがスタートしてみれば、マキネンは最初のSSで2度のパンクに見舞われ、続くSSではコースアウトを喫してしまう。これで追い上げるどころか総合4位へと後退。しかし、コースアウトがマキネンを奮起させたのか、その後3連続でトップタイムを獲得し、総合3位に浮上。徐々にトップとのタイムを縮めていった。終盤に入ってもマキネンの好調ぶりは衰えを見せず、一時は52秒あったトップとの差も最終SSを迎えるまでに26秒差にまで短縮し、19日の最終レグでのトップ奪回も十分可能なところにまでつけた。しかし、再び突然の降雨が波瀾の展開を演出した。この日5回目のトップタイム奪取を狙って最終SSに臨んだマキネンが、雨でぬかるんだコースに足をすくわれ、マシンの右フロント部を岩にヒット。これでサスペンションを破損したランサーは走行不能となり、リタイアとなってしまった。快調な走行を続けていたときだけに、非常に残念な結果となった。これで三菱は前日のロイックスに続き、2台ともにラリーを不本意な形で終えることとなった。

田口勝彦、APRCダブル・チャンピオンへ近づく。
PHOTO アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)では、チャンピオンの最有力候補だった三菱の片岡良宏が、前日にエンジン・トラブルで無念のリタイアとなったため、片岡を5ポイント差で追う三菱ランサー・グループNを駆る田口勝彦に注目が寄せられた。田口としてはここでAPRC対象ドライバー(WRCワークス・ドライバー以外のドライバー)のなかで6位以上でゴールし、最低6ポイントを獲得すれば、チャンピオンを獲得することができる。その田口のこの日の戦いぶりは、難しいコースにもうまく対応し、一時はAPRC4位にまで浮上する活躍をみせた。その後逆転されるものの、最終的にはAPRC6位でこの日を終え、このままゴールすれば、すでに確定的にしているAPRCグループNタイトルとともに、ダブル・チャンピオン獲得という栄光を勝ち得ることとなる。

また、グループN部門では、三菱ランサーのH・アルワハイビが総合8位、部門2位につけてゴール。部門順位は変わらなかったが、アルワハイビとしては今回最も留意すべきことは、勝利することよりも、チャンピオンシップの最大のライバルであるG・トレレスの上位でゴールすることであるため、この日の戦果には満足していることだろう。一方のトレレスは部門3位につけるものの、アルワハイビには4分40秒の差をつけられており、自力でアルワハイビを逆転することは難しいだろう。この日の部門トップは前日に引き続きスバルの新井敏弘。しかし、アルワハイビが30秒後方まで迫っており、アルワハイビが優勝する可能性もまだ十分残されている。また、三菱はトップこそ奪われているものの、上位2〜5位を独占し、相変わらずの強さを見せている。

2日目にして、ワークス・マシンは10台中5台が姿を消す。
悪路と突然の降雨は、ハイスピードで熾烈なバトルを繰り広げるワークス・マシンをも次々と傷つけていった。前日のフォード2台、三菱1台、セアト1台に加え、この日マキネンも姿を消したことで、ワークス・マシンは残すところ半数の5台となった。しかし、残った5台も決して無傷とは言えないほど傷ついた。カンクネン(スバル)はコースアウトを喫し、サインツ(トヨタ)は1カ所のSSで4回もパンクに見舞われた。オリオール(トヨタ)とバーンズ(スバル)も不運とは無縁ではなかっただろうが、集中力を維持することができ、トップ争いを繰り広げることができたのだろう。オリオールはこの日の中盤にバーンズを逆転し、11秒差をつけてトップでゴールした。この両者は後続に約3分の大差をつけており、どちらかが勝利を飾ることになるだろう。仮にオリオールが勝利すれば、トヨタに今シーズン初優勝をプレゼントするとともに、マキネンと同ポイントの首位に立つことになる。明日の最終日は非常に注目される。

【暫 定 成 績 (第2レグ終了後)】

*1. D・オリオール/D・ジロウデ F/F トヨタ・カローラWRC 2時間40分29秒1 Gr-A
*2. R・バーンズ/R・レイド GB/GB スバル・インプレッサWRC 10秒7 Gr-A
*3. C・サインツ/L・モヤ E/E トヨタ・カローラWRC 59秒3 Gr-A
*4. J・カンクネン/J・レポ FIN/FIN スバル・インプレッサWRC 3分50秒2 Gr-A
*5. H・ロバンペラ/R・ピエティライアネン FIN/FIN セアト・コルドバWRC 5分20秒8 Gr-A
6. V・イシク/E・ボドゥール TR/TR トヨタ・カローラWRC 11分36秒8 Gr-A
7. 新井敏弘/R・フリーマン J/GB スバル・インプレッサ 14分43秒0 Gr-N・1位
8. H・アルワハイビ/T・サーコム OM/NZ 三菱ランサー
エボリューションV
15分12秒7 Gr-N・2位
9. G・トレレス/M・クリスティ ROU/RA 三菱ランサー
エボリューションV
19分54秒9 Gr-N・3位
10. 奴田原文雄/小田切順之 J/J 三菱ランサー
エボリューションV
19分57秒1 Gr-N
11. 田口勝彦/R・テオ J/MAL 三菱ランサー
エボリューションVI
22分24秒9 Gr-N

(*マニュファクチャラーズポイント獲得ノミネートドライバー)
※2位以下はトップとの差

Nationality;
B=ベルギー / E=エストニア / F=フランス / FIN=フィンランド / GB=イギリス / J=日本 / MAL=マレーシア / ROU=ウルグアイ / SA=サウジアラビア / TR=トルコ

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