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1999年の世界ラリー選手権(WRC)がラリー・オートモービル・モンテカルロ(以下:モンテカルロラリー)で開幕を迎えた。1月17日〜20日にかけて行なわれた同ラリーに、マールボロ三菱ラリーアートから三菱ランサーエボリューションで出場の3年連続WRCドライバーズ・チャンピオン、トミー・マキネンが総合優勝を飾った。これで三菱は伝統のモンテカルロラリー初制覇を達成し、マキネンにとっても初めての同ラリー優勝となった。伝統のラリーを制覇したことで、また新たに三菱の技術力の高さが実証された。
今季、マールボロのサポートを受けてWRC全戦に出場する三菱ラリーアートチームは、マールボロ三菱ラリーアートとチーム名を変更し、空力面の改良を施した三菱ランサーエボリューションを開幕のモンテカルロラリーに投入した。これにマキネンと三菱に初加入の期待の若手フレディ・ロイックスがステアリングを握り、2台の改良版ランサーエボリューションが、モンテカルロラリー初優勝に挑んだ。1月17日の第1レグは、リエゾン(移動ステージ)のみが行なわれ、本格的なラリーは翌18日の第2レグからとなった。
今回のモンテカルロラリーは期間中、好天に恵まれたが、山岳ステージでは雪と氷に覆われている箇所も見られ、今年もタイヤ選択が勝敗の鍵を握ると予想された。タイヤ選択の困難さに加え、今年は各SSの距離もドライバーとマシンにかなりのプレッシャーを与えた。最短で20km、最長で48kmあるSSは、時に30分以上に及ぶ集中力をドライバーに要求し、マシン、特にブレーキに過酷な能力を要求した。1月18日の第2レグ、いきなり48.28kmの最長SSがドライバーを待ち受けた。ここでマキネンはトップタイムをマークし、幸先のよいスタートを切った。その一方で、路面状況が激しく変化するモンテカルロの罠にはまったのがトヨタ勢だった。サインツ、オリオールともにコースアウトを喫し、サインツは第1SSでリタイアの憂き目となった。マキネンはその後も快調に走行したが、この日の後半にはさすがにブレーキを酷使しすぎたのか、ブレーキに難を抱えタイムに伸び悩む場面もあった。しかしそれでも総合2位の好位置でゴールし、翌日のトップ浮上を目指した。また、今回チームに初めて加わり、モンテカルロラリーにも初出場のロイックスは、第2レグにおいて不慣れなコースに足元をすくわれコースアウト、ラジエータ破損によりリタイヤした。
第2レグをトップでゴールしたのは、スバルのG・パニッツィだった。しかし、第3レグのスタート時にサービスパークのタイムコントロールへの遅着でタイムペナルティを受け、これで20秒が加算された。パニッツィは第3レグのスタートから飛び出したが、そのリードも長くは続かず、タイヤチョイスのミスにより度重なるスピンを演じて、マキネンに首位の座を奪われた。マキネンはブレーキディスクを大型のものに変更したことで、ペースが上がり、雪、氷、ドライ、ウエットとSSごとに変化する路面にも要所要所を抑えた確実な走りを見せ、第8SSでトップに浮上してからはリードを広げるばかりだった。これで2位のパニッツィに1分45秒の大差を築いて3日目を終えた。
そして最終日、スバルのG・パニッツィがこの日最初のSS11でコースアウトによりリタイヤ。そしてマキネンとランサーは、雪、氷、ドライなど1ヵ所のステージ上にさまざまなコンディションが存在するSSを確実に走破し、最終的に2位のカンクネン(スバル)に1分44秒7差でゴール。99年最初のラリーを優勝で飾り、WRC連覇に向けて好調なスタートを切った。さらに今回の優勝で三菱ランサーは昨年のフィンランドラリー以来負けなしの5連勝を飾り、ライバル勢を寄せつけない圧倒的なラリーを展開している。
グループN部門においても、三菱ランサーは昨年同様、その強さを堅持している。M・デュエツがトップ10に迫る総合12位でゴールし、部門優勝。さらに3年連続グループNドライバーズ・チャンピオンのG・トレレスが部門2位でゴールし、上位2位を独占した。
トミー・マキネン:「モンテカルロラリーはどうしても優勝したいラリーのひとつだった。特にこの2年はリードをしていたけれど、リタイアに終わっていたから、優勝できてとてもうれしい。これもチームのおかげだ。改良されたランサーも非常にすばらしいパフォーマンスを発揮してくれた」
チームディレクター アンドリュー・コーワン:「モンテカルロはチームとしてどうしても勝ちたかった。今回の勝利はチームの努力のおかげだ。もちろんミシュラン、そしてトミーも本当によくやってくれた」
※ランサーエボリューション5の表記は正式にはVですが、インターネット上では文字化けを避けるために算用数字で代用しております。
【総 合 成 績 (第4・最終レグ終了後)】
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*1.T・マキネン |
FIN |
三菱ランサー エボリューション
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5時間16分50秒6
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Gr-A
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*2.J・カンクネン
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FIN
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スバル・インプレッサWRC
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1分44秒7
|
Gr-A
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*3.D・オリオール
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F |
トヨタ・カローラWRC
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3分52秒8
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Gr-A
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| 4.F・デルクール
|
F
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フォード・エスコートWRC
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4分01秒2
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Gr-A
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| 5.B・ティリー
|
B
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スバル・インプレッサWRC
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4分02秒5
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Gr-A
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| *6.P・リアッティ
|
I
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セアトWRC
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6分58秒1
|
Gr-A
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| *7.H・ロバンペラ
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FIN
|
セアトWRC
|
7分02秒3
|
Gr-A
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| *8.R・バーンズ
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FIN
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スバル・インプレッサWRC
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9分24秒6
|
Gr-A
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| 9.H・ルンドガード
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FIN
|
トヨタカローラ
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14分06秒2
|
Gr-A
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| ... |
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| 10.M・デュエツ
|
B |
三菱ランサー エボリューション
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26分40秒6
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Gr-N |
| 12.G・トレレス
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ROU |
三菱ランサー エボリューション
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34分17秒1
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Gr-N |
(*マニュファクチャラーズポイント獲得ノミネートドライバー)
※2位以下はトップとの差
当初総合3位(c・マクレー)と総合11位(s・ジャン・ジョセフ)でゴールした
フォードフォーカスの2台は、ウォーターポンプのタイプ及び取付位置が
レギュレーション違反と判断され、失格となりました。
Nationality;
A=オーストリア/
AUS=オーストラリア/
E=スペイン/
CZ=チェコ/
D=ドイツ/
F=フランス/
FIN=フィンランド/
GB=イギリス/
GR=ギリシャ/
J=日本/
MAL=マレーシア/
NZ=ニュージーランド/
OMオーマン/
PYパラグアイ/
PLポーランド/
RA=アルゼンチン/
RI=インドネシア/
ROU=ウルグアイ/
B=ベルギー/
I=イタリー/
S=スウェーデン/
T=タイ/
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