1998年世界ラリー選手権でマニュファクチャラーズ、ドライバーズ、グループNドライバーズの三冠に輝いた三菱は、その万全のチーム体制で1999年シーズンに臨む。1999年のWRCは、ラリー・オートモービル・モンテカルロ(以下:モンテカルロラリー)を皮切りに全14戦が予定され、開幕から三菱、トヨタ、スバル、フォード、セアト、スコダの6メーカー、さらにシーズン中盤にはプジョー、ヒュンダイが加わり、大挙8メーカーによる熾烈なチャンピオン争いが展開される。
ディフェンディング・チャンピオンとして臨む三菱は、今季からマールボロのスポンサードを受け、WRC連覇を目指してシーズンを戦う。これにともないチーム名を「マールボロ三菱ラリーアート」とし、紅白のマールボロカラーに彩られた三菱ランサーエボリューションで世界を転戦する。また、今回のモンテカルロラリーに投入されるランサーエボリューションは、昨シーズンを戦ったエボリューションVを一部改良した車両で、基本コンポーネントに変わりはないが、フロント・エアダムとリヤスポイラーの形状が変更され、エアロダイナミクスに進化が見られる。このランサーエボリューションに搭乗するのが、トミー・マキネンとフレディ・ロイックスの2人のドライバーだ。マキネンは昨年WRC史上初の3年連続ドライバーズ・チャンピオンに輝き、三菱からはこれで5年目の参戦。一方、ロイックスは現在、将来が最も嘱望される若手として注目されるベルギー人で、三菱には今季からの初加入となる。
昨年から同ラリーは、競技ルートを大きく変更し、南部のウェールズ地方を中心に
第1戦モンテカルロラリーは、その発祥が1911年と現在のWRCのなかで最も歴史あるイベントとして知られ、今年で67回目の開催となる。歴史と伝統においては、他の追随を許さず、多くのドライバーやメーカーが勝利を望んでやまないラリーである。三菱としても、近年はラリーをリードしながらもアクシデントなどにより優勝を逃してい
るので、いまだ勝利に恵まれていない。しかし、昨年のフィンランドラリー以来負けなしの4連勝を記録している三菱にとっては、リファインしたランサーエボリューションを投入することで昨年度から通算しWRC5連勝、そして同ラリー初制覇を達成する可能性は、6メーカー六つ巴の戦いのなかでも高いと言えるだろう。雪と氷、そしてドライ路面と天候により刻々と変化するアルプスの路面は、非常に攻略が難しく、的確なタイヤ選択が要求される。歴史と伝統だけでなく、攻略の困難さにおいても、WRCトップクラスのラリーだ。
今年は、1月17〜20日の4日間で開催され、17日の第1レグはリエゾンのみ、SSでの競技は翌18日からとなる。総走行距離は1,613.70km、内424.69kmがSSとして開催され、14ヵ所が設定されている。シーズンのスタートを飾るこの大事な一戦で、マールボロのバックアップに加え、戦闘力のアップしたランサーエボリューション、そしてチャンピオンのマキネンと新鋭ロイックスのドライバー陣など、一新された「マールボロ三菱ラリーアート」のパフォーマンスに大きな期待がかかる。
※ランサーエボリューション5の表記は正式にはVですが、インターネット上では文字化けを避けるために算用数字で代用しております。
●ラリースケジュール
| 日 付 |
レグ |
スタート |
ゴール |
SS距離 (SSの数) |
総走行距離 |
| 1月17日 (日) |
車検
|
モナコ |
第1レグ
|
モナコ 14:00 [22:00] |
ギャップ 19:20 [翌06:20] |
0km (0) |
251.60km |
| 18日 (月) |
第2レグ
|
ギャップ 07:45 [15:45] |
ギャップ 19:52 [翌03:52] |
161.16km (5) |
469.32km |
| 19日 (火) |
第3レグ |
ギャップ 07:15 [15:15] |
モナコ 21:00 [翌05:00] |
154.49km (5) |
570.95km |
| 20日 (水) |
第4レグ |
モナコ 17:00 [15:00] |
モナコ 14:12 [22:12] |
109.04km (4) |
321.83km |
| 表彰式 |
モナコ |
|
[ ] 内は日本時間 合 計 |
424.69 km (14) |
1,613.70km |
*第1レグではSSがなくリエゾン走行のみが行われますので、デイリーレポートは第2レグの結果からお伝えいたします。(1/19から掲載)
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