
![]() |
![]() |
|
マールボロ三菱ラリーアート
7月18日(第3・最終レグ)
|
|
★三菱ランサーのマキネン、ラリーニュージーランド優勝 1999年世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリーニュージーランドが7月18日、同国最大の都市オークランドでゴールを迎え、三菱ランサーエボリューションを駆るトミー・マキネンが今シーズン3勝目を飾った。また、この勝利はマキネンにとって同ラリー初優勝となり、さらに三菱にとってもアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)として開催された1996年以来2勝目となった。これでマキネンはドライバーズ・ポイントを46ポイントとし、2位のD・オリオール(トヨタ)に対し、そのリードを11ポイントにひろげた。一方、マニュファクチャラーズ・ポイントでは、トヨタのトップの座は揺るぎないものの、三菱はその差を縮めることに成功した。
この時期、南半球のニュージーランドは真冬にあたり、また降雨に見舞われることも珍しくない。昨年もラリー前から降りしきる雨に各選手は悩まされていたが、今年もその悪天候は繰り返された。ラリー初日から激しい雨に見舞われ、コースは泥沼状態。第1レグから天候に翻弄され、コースアウトするマシンが多く見られた。そのなか第2戦以来のシーズン3勝目を狙うマキネンは、巧みなドライビングと的確なタイヤ選択で総合トップに躍り出ると、同ラリー3勝の実績を持つフォードのC・マクレーとデッドヒートを展開した。マキネンとマクレー、現状で最速ドライバーのこのふたりの戦いは、時に1秒にも満たないコンマ差の激しいものとなった。マキネンはパンク、接触などマイナートラブルに見舞われることもあったが、マクレーを抑えたまま両者の戦いは第1レグ終盤まで続いた。しかし、寒風を吹き飛ばすほど、見る者を熱くさせた両者の戦いはあっけない幕切れとなった。マクレーが漸くトップを奪った直後の第9SS、突如彼のフォーカスにエンジン・トラブルが発生し、ストップしてしまったのである。それ以後フォーカスが息を吹き返すことはなく、マクレーのリタイアによりオリオールが総合2位に浮上したが、マキネンとマクレーのスピードが他を全く凌駕していたことで、マキネンは第1レグにして1分以上の大差を後続につけることとなった。その後の第2レグ、第3レグは日を追って天候が回復してきたことで、第1レグに比べれば比較的良好なコンディションの下で競技は行なわれた。すでに1分15秒のリードを築いていたマキネンにとっては、メカニカル・トラブルでも発生しない限り、慎重なドライビングを心掛けていれば、優勝はほぼ固い状態にあった。逆に追う側のオリオールやC・ サインツ(トヨタ)が先にコースアウトなどのミスをしたため、マキネンにとっては一層楽な展開となった。スバルのJ・カンクネンが数度のトップタイム獲得で追撃してきたとは言え、結局マキネンは第2レグでリードを1分36秒とさらに広げ、続く最終レグにおいても、その差をほぼキープしたまま、総合トップでゴール。この結果、マキネンはラリーの大半をリードする圧倒的な強さで同ラリー初制覇を達成した。一方、チームメイトのフレディ・ロイックスは同ラリー出場が初めてだったため、大いに苦しんだ。第1レグはウィンドウ・ワイパーの破損というトラブルも重なって総合14位と低迷。第2レグではようやくシングルの総合9位まで浮上し、最終レグでの順位浮上にかけた。最終的には、ひとつ順位を上げて総合8位でゴールし、マニュファクチャラーズ・ポイントも獲得。苦闘の末、三菱のポイント加算に貢献した。 また、APRC第3戦としても開催された今回は、チャンピオンを狙う三菱ランサーの片岡良宏が参戦。片岡の当面のライバルはスバルに乗るP・ボーンだった。同ラリーの出場経験は豊富な片岡だったが、予想以上の悪天候に苦しめられ、ボーンに先行を許したままラリーは経過していった。そしてその焦りによるものか、第2レグ中盤でコースアウトし、リタイア。惜しくも片岡の戦いは終わった。しかし、これでボーンにポイントで並ばれたものの、依然としてAPRCドライバーズ・ポイント・リーダーの座をキープした。 グループN部門においては、三菱ランサーの強さがこれまで同様、ここでも際立っていた。現在、チャンピオンシップをリードするG・トレレスとH・アルワハイビの二強は、時にグループAマシンを凌駕する走りを見せ、総合9〜10位とトップ10でゴール。これに田口勝彦が総合12位で続き、部門3位までを三菱ランサーが独占。三菱ランサーはこれで今シーズン不敗記録を9とさらに伸ばし、且つ、昨シーズン最終戦のグレートブリテンラリー以降負けなしの10連勝となっている。さらに部門3位に入賞した田口は、APRCグループNカップにおいてポイントを加え、1戦(チャイナラリー)を残して同カップのドライバーズチャンピオンを確定的とした(チャンピオンの決定は12月に予定されているFIA表彰式を以て正式とする)。 ★ゴール後のコメント T・マキネン:「この素晴らしい成績に満足している。序盤はハードにプッシュしたのでほっとできなかったが、今日は比較的リラックスして走ることができた。チャンピオンシップのリードをさらに広げることができ、このような良好な状態で地元のフィンランドラリーに臨むことができるので、次も非常に落ち着いて走ることができると思う」 チームマネージャー フィル・ショート:「今回はトミーも、そしてランサーもよく走ってくれた。ほとんどトラブル・フリーだったことには非常に満足している。今後は三菱と相性の良いラリーが続くので非常に楽しみだ」 |
| *1. | T・マキネン/R・マニセンマキ | FIN/FIN | 三菱ランサーエボリューションVI | 4時間11分07秒1 | Gr-A |
| *2. | J・カンクネン/J・レポ | FIN/FIN | スバル・インプレッサWRC | 1分37秒0 | Gr-A |
| *3. | T・ガルデマイスター/P・ルカンダー | FIN/FIN | セアト・コルドバWRC | 2分49秒0 | Gr-A |
| *4. | D・オリオール/D・ジロウデ | F/F | トヨタ・カローラWRC | 6分15秒8 | Gr-A |
| 5. | P・ボーン/C・ビンセント | NZ/NZ | スバル・インプレッサWRC | 6分48秒3 | Gr-A |
| *6. | C・サインツ/L・モヤ | E/E | トヨタ・カローラWRC | 8分15秒9 | Gr-A |
| 7. | M・カール/D・シュネッペンハイム | D/D | トヨタ・カローラWRC | 14分37秒1 | Gr-A |
| *8. | F・ロイックス/S・スミーツ | B/B | 三菱ランサーエボリューションVI | 15分27秒3 | Gr-A |
| 9. | G・トレレス/M・クリスティ | ROU/RA | 三菱ランサーエボリューションVI | 17分25秒7 |
Gr-N (グループN1位) |
| 10. | H・アルワハイビ/T・サーコム | OM/NZ | 三菱ランサーエボリューションV | 19分14秒1 |
Gr-N (グループN2位) |
| 11. | G・アーギル/B・ティール | NZ/NZ | 三菱ランサーエボリューションVI | 22分05秒6 | Gr-A |
| 12. | 田口勝彦/R・テオ | J/MAL | 三菱ランサーエボリューションVI | 22分38秒9 |
Gr-N (グループN3位) |
(*マニュファクチャラーズポイント獲得ノミネートドライバー)
※2位以下はトップとの差
|
Nationality; A=オーストリア / B=ベルギー / D=ドイツ / E=エストニア / EE=スペイン / F=フランス / FIN=フィンランド / GB=イギリス / GR=ギリシャ / I=イタリア / J=日本 / NZ=ニュージーランド / OMオーマン / RA=アルゼンチン / ROU=ウルグアイ / S=スウェーデン / SA=サウジアラビア / TR=トルコ |
|
★WRCシリーズポイント(全14戦中9戦終了時)
[マニュファクチャラーズ] 1位:トヨタ 78 /2位:三菱 59 /3位:スバル 52 / 4位:フォード 35 /5位:セアト 12/6位 スコダ 3 [ドライバーズ] 1位 マキネン(三菱) 46/2位 オリオール(トヨタ) 35/3位 サインツ(トヨタ) 30 4位 カンクネン(スバル) 24/5位 マクレー(フォード)&バーンズ(スバル) 23 7位 ブガルスキー(シトロエン) 20/8位 ロイックス(三菱)&ピュラス(シトロエン) 6 [グループNドライバーズ] 1位 トレレス(三菱) 61/2位 アルワハイビ(三菱) 52/3位 ストール(三菱) 14 ★APRCシリーズポイント(全4戦中3戦終了時) [マニュファクチャラーズ] 1位 三菱 20/2位 スバル 16/3位 フォード 10/4位 トヨタ 6 [ドライバーズ] 1位 片岡良宏(三菱) &ボーン(スバル) 35/3位 田口勝彦(三菱) 30 4位 シン(フォード) 20/5位 カール(トヨタ) 15 [グループNドライバーズ] 1位 田口勝彦(三菱) 33/2位 トレレス(三菱) 13 3位 アルワハイビ(三菱) &山口修(三菱)&オーディンスキー(三菱)&クロッカー(スバル) 10 |
Copyright by Mitsubishi Motors Corporation.
|
||
|
|
||
|
Webマガジンにもどる |
![]() |