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[第3・最終レグ速報]

マールボロ三菱ラリーアート
トミー・マキネン、劇的な逆転優勝!

4年連続チャンピオンに大きく前進
グループN部門、三菱ランサーが部門トップ7位独占

10月12日(第3・最終レグ)
SS 111.03 km
総走行距離 351.04 km

 

三菱、WRC通算30勝目を獲得
1999年世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリーサンレモが10月13日にゴールし、三菱ランサーエボリューションで出場のトミー・マキネンが熾烈なバトルの末、劇的な逆転優勝を飾った。また、チームメイトのフレディ・ロイックスも今シーズン自己ベストタイの総合4位でゴールし、三菱は2台ともにポイント圏内での完走を果たした。これでマキネンは今シーズン4勝目を挙げたこととなり、4年連続ドライバーズ・チャンピオンに向けて大きく前進。ポイントを58に伸ばし、今回総合3位でゴールしたチャンピオン争いの最大のライバル、トヨタのD・オリオールを6ポイント引き離したため、次戦オーストラリアラリー(11月4〜7日)でのチャンピオン確定の可能性が高まった。また、今回の優勝で三菱は記念すべきWRC通算30勝目を獲得した。

PHOTO 今シーズン最後のターマックラリーとなるラリーサンレモは10月11日、プジョーの驚異的なパフォーマンスで幕を開けた。今回、三菱、トヨタ、スバル、フォード、セアト、プジョー、スコダ、シトロエンの8メーカーが総勢20台に及ぶワークスマシンを投入したことで、ラリーは今シーズン最大の激戦になるものと予想されていた。そのなかでのこの日見せたプジョー勢の衝撃的なスピードはまさに驚異的だった。プジョーの3台のワークスマシンは、そのホイールベースの短さを生かし、ツイスティなコースを巧みに駆け抜けてトップ3を独占してみせた。これには優勝候補の筆頭であったシトロエンだけでなく、他のワークス勢も追いつくことはできなかった。しかし、プジョーの速さが光っていたとは言え、この日の第1レグを終えてみれば、トップ10が1分以内にひしめく、稀にみる混戦。シーズン終盤を迎えて、各ワークスマシンの実力が拮抗していることを物語っていた。そのなかで三菱のマキネンはトップから約35秒後方の総合6位でゴールし、逆転を狙える位置につけた。さらにマキネンにとって、最も警戒すべきライバルのオリオールを抑えて初日を終えたことは何よりの収穫だった。

第2レグを迎えると、熾烈なタイム争いの影響によるものか、百戦錬磨のワークス勢も次々にトラブルに見舞われていった。すでに前日にトヨタのC・サインツはリタイアを喫していたが、この日もスバルのR・バーンズ、フォードのC・マクレー、そしてプジョーの一角、M・ グロンホルムなどがトラブルやアクシデントに倒れ、次々と後退していった。マキネンはその影響もあって、この日序盤にして総合3位まで浮上。いよいよトップ追撃が始まった。マキネンはレグ中盤からまず2連続トップタイムをマークすると、徐々にトップとの差を詰め、スピンを喫したSSで再び差は開いたものの、終盤に再び2連続トップタイムを獲得。総合3位に変化はなかったが、一時1分近くあったトップとの差を23秒にまで短縮し、最終日の逆転を期した。一方でオリオールも着実に順位を浮上させ、第2レグを総合4位でゴール。マキネンにプレッシャーをかけた。また、ロイックスもこの日はマキネン以上に躍進し、前日の総合10位から総合5位にまで浮上した。

最終日を迎えるころには、すでにプジョーの2台とマキネンの上位3台に優勝は絞られていた。当然ながらオリオールの動向が気になるマキネンだったが、すでに逆転優勝しか意識になく、その意気込みはこの日の最初のSS、WRCでも屈指の40kmに及ぶ長距離ステージの走りで明らかに伝わってきた。30分近くも走行することになる、このステージでは並外れた集中力が要求される。さらにここまで恵まれてきた天候も、最終日になって崩れ、降雨となったことで、これがタイヤ選択などでラリーに大きく影響することになった。マキネンは最初の長距離SSでトップタイムをマークし、最終日にして遂にトップに立ったが、続くSSでタイヤ選択をミスし、総合2位。しかし、幸運はいまだマキネンにあった。再び長距離ステージとなる最終SSで、今回はマキネンのタイヤ選択が的確に当たり、劇的なトップタイムをマーク、逆転につぐ逆転劇でついにマキネンは栄冠を手にすることとなった。マキネンはチャンピオン獲得に向け、大きな一歩を刻んだ。次戦オーストラリアラリーでマキネンが優勝を飾れば、無条件でチャンピオンが確定、あるいはオリオールが7位以下のノーポイントに終わり、マキネンが総合3位以上であれば、最終戦を待たずしてマキネンのチャンピオンが確定的となる。果たして次戦でマキネンの4年連続チャンピオンが確定するのか、得意としているラリーであるだけに、その期待は高まる。

グループN部門においては、地元イタリアン・ドライバーを筆頭に三菱ランサーが強さを発揮。終始、昨年の優勝者G・ガリが部門トップを走行し、そのままゴール。2年連続優勝を飾った。結果、三菱ランサーは部門上位7位を占め、シーズン11勝目を飾った。また、こちらも佳境のチャンピオン争いではG・トレレスがリタイアしたものの、H・アルワハイビも部門6位と1ポイントを追加したにすぎず、トレレスの4年連続チャンピオンが濃厚となってきた。

T・マキネン:「最終日の第1SSのパフォーマンスが、今回の優勝を決めたのだと思う。この勝利はミシュランやチームが熱心に働いてくれたおかげだ。残り2戦、優勝する自信はあるが、何よりもチャンピオン獲得が最大の目標だ」

F・ロイックス: 「良いラリーができた。今回初めてウエットでターマックを走ることができ、さまざまなことを学ぶことが出来た。チームに貢献できてうれしい。ともかも今回、素晴らしい成果を収めたトミーにお祝いを言いたい」

【暫 定 成 績 (第3・最終レグ終了後)】

*1. T・マキネン/R・マニセンマキ FIN/FIN 三菱ランサー
エボリューションVI
4時間26分45秒0 Gr-A
*2. G・パニッツィ/ H・パニッツィ F/F プジョー206WRC 18秒0 Gr-A
*3. D・オリオール/D・ジロウデ F/F トヨタ・カローラWRC 42秒2 Gr-A
*4. F・ロイックス / S・スミーツ B/B 三菱ランサー
エボリューションVI
3分13秒1 Gr-A
5. A・アギーニ / L・ロギア I/IF トヨタ・カローラWRC 3分50秒2 Gr-A
*6. J・カンクネン / J・レポ FIN/FIN スバル・インプレッサWRC 4分00秒5 Gr-A
7. S・ジャン・ジョセフ /
F・ギャラガー
F/GB フォード・フォーカスWRC 4分14秒5 Gr-A
8. M・グロンホルム /
T・ラウティアイネン
FIN/FIN プジョー206WRC 4分40秒8 Gr-A
9. G・クニコ / L・ピロッロ I/I スバル・インプレッサWRC 5分50秒2 Gr-A
10. A・ナバッラ / S・フェデリ I/I フォード・エスコートWRC 8分02秒3 Gr-A
22. G・ガリ / G・ダモーレ I/I 三菱ランサー
エボリューションVI
20分34秒8 Gr-N
(Gr-N1位)
25. M・ストール / P・ミュラー A/A 三菱ランサー
エボリューションVI
22分14秒5 Gr-N
(Gr-N2位)
26. M・スターニ / R・パガノーニ I/I 三菱ランサー
エボリューションVI
23分06秒0 Gr-N
(Gr-N3位)

(*マニュファクチャラーズポイント獲得ノミネートドライバー)
※2位以下はトップとの差

Nationality;
A=オーストリア / B=ベルギー / E=エストニア / F=フランス / FIN=フィンランド / GB=イギリス / I=イタリア / J=日本 / MAL=マレーシア / ROU=ウルグアイ

★WRCシリーズポイント(全14戦中12戦終了時)
マニュファクチャラーズ 1位 トヨタ 103/2位 スバル 79/3位 三菱 74/4位 フォード 36/5位 セアト 18/6位 プジョー 9/7位 スコダ 3
ドライバーズ 1位 マキネン(三菱) 58/2位 オリオール(トヨタ) 52/3位 カンクネン(スバル) & サインツ(トヨタ) 38/5位 バーンズ(スバル) 35/6位 マクレー(フォード) 23/7位 ブガルスキー(シトロエン) 20
グループNカップ 1位 トレレス(三菱) 69/2位 アルワハイビ(三菱) 53/3位 ストール(三菱) 27

エボリューション・クラブ

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