2009 APRC 7th "CHINA RALLY"
FIA アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第7戦、「チャイナラリー」
三菱勢では、リファット・サンガー選手がAPRC/アジアカップ2位、ランサーエボリューション10の炭山裕矢選手が同3位入賞!
田口勝彦選手はマシントラブルでリタイア。シリーズランキング3位で終了となる。
<ギャラリーステージで併走する、APRCチャイナラリー2位の リファット・サンガー選手のエボ9(奥)と3位の炭山裕矢選手のエボ10(手前)> |
2009年11月13日〜15日、中国の中東岸部に位置する浙江省龍遊を中心として、FIA アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第7戦、「チャイナラリー」が行われました。
APRC(併催のアジアカップ含む)は、前戦で今季王座を決めたコディ・クロッカー選手が優勝(グループN優勝)。三菱勢では、アジアカップに登録するリファット・サンガー選手がAPRC/アジアカップ2位(グループN4位)に、またランサーエボリューション10でクスコ・ワールドラリーチームより参戦した炭山裕矢選手がAPRC/アジアカップ3位(グループN5位)に、それぞれ入賞しました。また、同選手権に参戦するチームMRFタイヤの田口勝彦選手(ランサーエボリューション9)は、DAY1のマシントラブルでリタイアに終わり、シリーズランキング3位で今季を終えました。
前戦のラリー・インドネシアでシリーズチャンピオンが確定した今季のAPRC。王座獲得をクロッカー選手(スバル)と争った田口勝彦選手は、最終戦にシリーズ2位の座を賭けてチャイナラリーに挑みました。
また、日本からはクスコ・ワールドラリーチームより2台のランサーエボリューション10が、アジアカップ登録として出場。柳澤宏至選手と炭山裕矢選手がそのステアリングを握ります。
チャイナラリーは、例年と同じく中国浙江省の龍遊を基点に開催。
中国の国内選手権も併催され、ラリーはにぎやかな顔ぶれに。中国では、モータリゼーションの発達と共に、にわかにモータースポーツ熱が高まっており、特にラリーは参戦車両の準備の容易さから、多くのエントラントが出場しています。
さらに、有力チームには「助っ人」として、多くの実績のある海外ドライバーが参戦。
フィンランドから、2005年に田口選手のチームメイトとしてAPRC王座に輝いたユッシ・ヴァリマキ選手の他、ユハ・サロ選手、ヤリ・ケトマ選手ら。英国からは、元三菱ワークスチームに所属したアリスター・マクレー選手や、デビット・ヒギンズ選手ら。さらにオセアニアの雄、ディーン・ヘリッジ選手などの経験豊かなドライバーが、ラリーに花を添えます。
また、距離の近さを生かして日本からも、全日本ラリー選手権などに参戦する福永修選手らもランサーエボリューションで出場しました。
ラリーDAY1は、13日(金)に行われたスーパーSSで開幕し、翌14日(土)から本格的な競技がスタート。
コースは、例年と同じく道幅の狭いラフな山岳路を中心に設定。今年のチャイナラリーは、ラリーウィークの頭から降り続く雨のため、コースコンディションは最悪の状態。また、気温も低く、路面と同様にラリーも荒れた展開が予想されました。
ラリーは序盤から、クロッカー選手がリードを広げ、2台のランエボ勢・・・柳澤選手のエボ10と田口選手のエボ9がそれを追う展開。
田口選手は、気温の低いウェットコンディションにタイヤがマッチせず、ペースがまったく上がらない状態。SS毎に、キロ当たり0.5〜1秒近くもクロッカー選手に差を付けられ、序盤から優勝争いに加われない状況にも関わらず、粘り強い走りで上位をキープしています。
一方、SS2とSS3で2番手タイムをマークし、クロッカー選手を追いかけていた柳澤選手ですが、SS4を終えた時点でエンジントラブルが発生、残念ながらリタイアとなりました。
柳澤選手のチームメイトである、炭山選手は慣れないコンディションの中、苦戦。SS6にて石でブレーキを破損し、ペースダウン。さらにSS9からの3ループ目でもパンクに見舞われ、またボディ各部を痛めながらも、ステージをクリア。完走に向けて、荒れたDAY1を生き延びました。
そして、懸命にクロッカー選手を追いかける田口選手。
いよいよ路面が最悪にまで荒れた3ループ目のSS9、左フロントのロアーアームを破損。そのままの状態でゴールを目指しましたが、走行不能となりリタイアとなりました。
また、田口選手のチームメイトである、ガウラブ・ジル選手(チームMRFタイヤ)のエボ10は、SS6でエンジンブローによってリタイアを喫しました。
翌15日(日)のDAY2、炭山選手は残りのSSを慎重に走りきり、APRC/アジアカップの3位でフィニッシュしました。
APRC/アジアカップの2位には、インドネシア人のサンガー選手(エボ9)が三菱車最上位で入賞。
優勝は、ラリー中を見事なペースで走りきった、クロッカー選手でした。
また、クロッカー選手のチームメイトである、女性ドライバーのエマ・ギルモア選手が4位完走。シリーズポイントを加算し、逆転でシリーズランキング2位となりました。
田口選手は残念ながら、シリーズランキング3位で今季終了。
荒れた天候に見舞われ、不良コースコンディションラリーで戦うことが多かった今シーズン。田口選手に不利な条件が重なり、王座獲得はなりませんでしたが、クロッカー選手とのバトルはAPRCタイトルの価値を高めるにふさわしい内容でした。
また、今年からデビューしたクスコ・ワールドラリーチームの2台のランサーエボリューション10も、ラリー毎にセッティングを煮詰めていく状態ながら、熟成も進み、来シーズン以降の好結果が期待できる内容でした。
来シーズンのAPRCは、2010年4月24日からのマレーシアラリーで開幕。
また、日本で開催されるラリー北海道は時期が早まり、5月23日〜24日に開催予定です。
来年もハイレベルなバトルが注目されるAPRC、開幕戦にどのような顔ぶれが揃うのか期待しましょう。
2009年 APRC第7戦 チャイナラリー APRC(アジアカップ登録者含む)暫定成績
順位 ドライバー 車両 タイム(トップとの差)
1. Cody Crocker スバル・インプレッサ 3:40:48
2. Rifat Sungkar 三菱ランサーエボリューション9 +13:55.7
3. Yuya Sumiyama 三菱ランサーエボリューション10 +17:17.9
4. Emma Gilmour スバル・インプレッサ +17:58.0



