パリ〜タンジール〜ダカール
三菱パジェロ、2年連続3度目のパリダカ制覇
さらに進化したパジェロが驚異のパフォーマンス
1993年はゴールが再びダカールに戻り、サハラ砂漠の北西部を辿る9,000kmのルート
が設定された。そのなかにはパリダカ史上最長の801kmに及ぶSSやエアメカニック・
サービス禁止のマラソンステージの増設が各選手とマシンを待ち構え、総走行距離こ
そ従来に比べ短縮されているが、その過酷さはある意味従来以上だった。三菱はこの
過酷なパリダカで2連覇を達成するため、大幅にパジェロを改良して臨んだ。ホイー
ルベースとトレッドを拡大し、走行安定性とコーナリング性能の向上を実現。さらに
6速トランスミッションはハイ/ローの切換えをすることで、実質12速での駆動を果た
可能とし、砂漠での走破性は格段に向上した。この進化を続けるパジェロは篠塚建次
郎、ブルーノ・サビ-、アーウィン・ウェーバー、ジャン・ピエール・フォントネに
託され、シトロエンとの激闘を展開した。シトロエンもアリ・バタネン、ピエール・
ラルティーグ、そして前年三菱パジェロで優勝を飾ったユベール・オリオールら強豪
をそろえ、マシンもパジェロ同様トレッドを拡大するなど改良を加えてきた。
スピー
ドと耐久性。パリダカを走るマシンにはこの両要素が必要とされる。さらに優勝を狙
うマシンにはこれらが高次元のものでなくてはならない。そして、この年三菱パジェ
ロはシトロエンZXラリーレイドよりも、これらの要素が勝っていた。パジェロは10ヵ
所のSS中6ヵ所でトップタイムをマーク、さらに4台すべてが完走を果たし、完全にシ
トロエン勢を圧倒した。ブルーノ・サビ-が駆るパジェロは、2位のZXラリーレイドに
1時間以上の大差をつけ、砂漠の王者の威厳を漂わせながらダカールへゴールした。
これでパジェロは2年連続3回目のパリダカ制覇を達成し、同一マシンとしては最多勝
を記録。また、三菱はプジョーと並ぶパリダカ最多優勝メーカーに輝いた。
総合成績
| 順位 |
Car No. |
ドライバー |
メーカー |
総合タイム |
| 1. |
206 |
B・サビー |
三菱パジェロ |
024:56'02'' |
| 2. |
210 |
P・ラルティーグ |
シトロエンZX |
026:05'47'' |
| 3. |
212 |
H・オリオール |
シトロエンZXX |
028:58'10'' |
| 4. |
207 |
E・ウェーバー |
三菱パジェロ |
031:10'40'' |
| 5. |
205 |
篠塚建次郎 |
三菱パジェロ |
031:00'53'' |
| 6. |
209 |
S・セルビア |
ラダ・サマラ |
033:21'26'' |
| 7. |
214 |
A・アンブロジーノ |
シトロエンZX |
036:06'47'' |
| 8. |
211 |
A・バタネン |
シトロエンZX |
036:39'00'' |
| 9. |
215 |
G・ビスマラ |
ランドローバー |
040:15'49'' |
| 10. |
500 |
F・ペルリーニ |
ペルリーニ105F |
041:28'55'' |
|