グラナダ〜ダカールラリー
三菱パジェロ、抜群の安定性
進化のやまぬ究極のオフロードマシン
絶えず変化を続けるパリダカは、1995年もこれまでにない変革を遂げた。17年に及ぶ
歴史の中で初めてスタート地がパリではなく、スペインのグラナダへと移動したので
ある。さらに世界ラリー選手権のモンテカルロラリーを思い起こさせる、パリ、ミラ
ノなどヨーロッパの4都市からスタート地のグラナダへと移動するプレ・スタート方
式を採用するなど、パリダカはさまざまな方向性を毎年模索している。こうしてさま
ざまに変わるパリダカの様相だが、過酷な点は一向に変わりはない。そして三菱とシ
トロエンの優勝争いも変わらず、激しく展開されている。94年は三菱の撤退で勝負
のつかなかった両者の戦いだが、この年は三菱がさらにパジェロを改良させて臨んで
きたため、スタート前から緊迫感漂うラリーだった。パジェロはトレッドとホイール
ベースがさらに拡大され、ついに全幅が2mを超え、全長が4.3mに達した。また、2.2
リッター4G6型エンジンは2.4リッターにボアアップされ、5500回転で350馬力を発生
し、60kg/mのトルクを達成した。最高速は220km/h以上をマークし、まさに砂漠を走
るモンスターとなった。
これに篠塚建次郎、ジャン・ピエール・フォントネが搭乗し
、ブルーノ・サビーは同車両のトレッド、ホイールベースをさらに拡大したパジェロ
に乗り込み、4度目のパリダカ制覇に挑んだ。一方のシトロエンは4台のZXラリーレイ
ドを投入した。全14ヵ所のSSで三菱は6ヵ所、シトロエンは8ヵ所のトップタイムをマ
ークし、ほぼ互角の戦いを展開。序盤から激しいトップ争いが続いた。だが、結果的
に三菱はシトロエンに優勝を奪われた。それでもプロトタイプ・パジェロは総合2〜4
位に入り、3台すべてが完走。さらに市販車改造パジェロが総合9〜10位(クラス1〜2
位)を得たことで、パジェロはトップ10に5台が入る高い安定性を示した。ハイテクノ
ロジーが集積するプロトタイプ・パジェロと市販車をモディファイした市販車改造パ
ジェロ、この両マシンの上位入賞はパリダカ挑戦13年のなかで培われた三菱の4WDテ
クノロジーの結晶であり、その技術力の高さを実証するものとなった。
総合成績
| 順位 |
Car No. |
ドライバー |
メーカー |
総合タイム |
| 1. |
200 |
P・ラルティーグ |
シトロエンZX |
072:17'44'' |
| 2. |
201 |
B・サビー |
三菱パジェロ |
075:42'37'' |
| 3. |
204 |
篠塚建次郎 |
三菱パジェロ |
076:27'48'' |
| 4. |
205 |
J-P・フォントネ |
三菱パジェロ |
079:29'52'' |
| 5. |
202 |
T・サロネン |
シトロエンZX |
080:07'00'' |
| 6. |
217 |
D・ゲデ |
日産パトロール |
081:16'49'' |
| 7. |
216 |
T・ドラベルニュ |
日産テラノ |
094:41'08'' |
| 8. |
213 |
G・ビスマラ |
雙龍ムッソ |
095:11'58'' |
| 9. |
242 |
S・ポンサワン |
三菱パジェロ |
095:13'34'' |
| 10. |
219 |
増岡浩 |
三菱パジェロ |
095:13'34'' |
|