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グラナダ〜ダカールラリー


プロトタイプ時代の終焉
三菱パジェロ/RVRが出場

1985年に初のプロトタイプ・モデルを投入し、87年からプジョー、そして91年からシ トロエンを相手に死闘を繰り広げてきた13年に及ぶプロトタイプ・パジェロの戦いも 1996年を最後に終幕を迎えた。これは、この96年大会終了後に決定した翌97年からの メーカー主導によるプロトタイプ車両でのパリダカ出場禁止を受けたもので、三菱は プロトタイプ・パジェロでの出場をこの年限りとし、シトロエンはパリダカからの撤 退を決定した。こうして結果的に、自動車メーカーが自らの技術の粋を集めて開発し たプロトタイプ車両による死闘は、この年を最後に見られなくなった。96年大会に三 菱は3台のプロトタイプ・パジェロに加え、新たに1台のプロトタイプRVRを投入した 。パジェロには篠塚建次郎、ブルーノ・サビ−、ジャン・ピエール・フォントネ、そ してRVRにはこれがプロトタイプ車両で初出場となる増岡浩が、それぞれ搭乗した。 パジェロはさらに改良が施され、旋回性能の向上を図るため、95年型モデルのホイー ル ベースを若干短縮、それとともに50kgの軽量化とエンジン・レスポンスの向上を実現 した。新開発のRVRにはパジェロで培った技術を投入するとともに、先行開発してき た研究成果を反映させた。

96年パリダカは前年と同じくグラナダ(スペイン)をスター ト地とし、政情不安を理由に4年の間ルート設定がなされなかったマリ共和国が再び ルートに復帰するなど、多くのコースが未知のルートで構成されていた。三菱パジェ ロはさらに進化し、RVRは初出場ながら優勝できる性能を確実に備えていた。しかし 、この年の三菱勢はアクシデントに泣いた。サビ−はラリー序盤にコース上の穴に落 ち込み、マシンを大きく破損。スタート早々、これでサビ−は優勝戦線から脱落し、 その後の追い上げも届かず、総合7位まで挽回するのが精一杯だった。さらに、アク シデントは篠塚にも飛び火し、これで篠塚も大きく後退。その後はチームプレーに徹 し、総合17位でゴールした。一方フォントネは、篠塚のサポートを得て総合3位を獲 得し、三菱勢最上位でゴールした。また、増岡のRVRはSSトップタイムを1度記録し、 初出場ながらその性能の高さを証明した。こうしてアクシデントにより、その実力を 完全に発揮できなかったプロトタイプ・パジェロだが、一方で市販車の基本性能が最 も問われる市販車無改造クラスにおいて、パジェロは1〜3位独占という前例を見ない 快挙を達成し、パジェロの基本性能の高さを見事に実証してみせた。

総合成績


順位 Car No. ドライバー メーカー 総合タイム
1. 201 P・ラルティーグ シトロエンZX 065:44'38''
2. 207 P・ヴァンベルグ シトロエンZX 066:56'32''
3. 206 J-P・フォントネ 三菱パジェロ 067:26'51''
4. 203 A・バタネン シトロエンZX 067:34'31''
5. 205 S・セルビア シトロエンZX 069:01'23''
6. 208 増岡浩 三菱RVR 072:10'58''
7. 202 B・サビー 三菱パジェロ 076:50'44''
8. 213 G・ビスマラ 雙龍ムッソ 086:07'18''
9. 209 T・ドラベルニュ 日産テラノ 087:01'47''
10. 212 J-P・ストルゴ 三菱パジェロ 089:23'29''

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