PWRC第8戦 ラリー・グレートブリテン 最終結果
ランサーエボリューションのアラウージュ選手がシリーズチャンピオン獲得!
ラリーGBではプロコップ選手がPWRC2連勝を果たす!
2009年のPWRCチャンピオンとなった、A.アラウージョ選手 2009年PWRC最終戦Rally GBを優勝したM.プロコップ選手 写真はPWRC第3戦ラリーポルトガル |
2009年10月22日〜25日、今シーズンの最終戦となるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦及びプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第8戦の「ラリー・グレートブリテン」が行われました。
PWRCでは、三菱ランサーエボリューションで出場したマーティン・プロコップ選手(チェコ)が2連勝。またこの結果を受けて、アルミンド・アラウージュ選手(ポルトガル)の今季PWRCチャンピオンが確定しました。
ウェールズの森を舞台とするラリー・グレートブリテン(GB)、この時期は悪天候のためにグラベル路面が大きく荒れることがほとんど。今年も降り続く雨のため、非常に滑りやすい路面コンディションが続きました。そして、例年通りウェールズの首都カーディフにラリーの拠点が置かれました。
前戦のオーストラリアでPWRC暫定チャンピオンとなったアラウージュ選手は、シリーズ2位につけていたナッサー・アルアティア選手(スバル)の控訴に対する裁定の結果※によって、ラリー前にチャンピオンを手中に入れました。
※第6戦アクロポリスでの車両規則違反による失格を不服としたアルアティア選手は、FIA国際控訴裁判所へ提訴。裁定の結果、失格は取り消され13位(PWRC最下位)完走扱いとなったもの今回のラリーGB、王者となったアラウージュ選手はラリーに出場するもPWRC対象外。
今回はシリーズランキング2位を争う激しい戦いが繰り広げられました。
23日(金)DAY1、前日から降る雨のためコースコンディションは不良。滑りやすい路面でリードを広げたのは、シュコダ・ファビアS2000を駆るエイヴィンド・ブリニルドセン選手。2位にも同マシンのパトリック・サンデル選手がつけ、グループN勢では前戦オーストラリアを優勝したランサーエボリューションのプロコップ選手が最上位の3位となりました。
ランキング2位を狙うアルアティア選手は、SS4でリタイア。翌日からスーパーラリーによる再出走となります。
翌24日(土)DAY2。雨は降り続き、悪化したコンディションは変わらず。
順調に首位を独走するブリニルドセン選手に対して、2位争いが激化。SS8でサンデル選手のステアリングトラブルに乗じて2位に浮上したプロコップ選手が、厳しい路面コンディションへ上手く対応し、1日を通して2位をキープすることとなりました。また3位には、スバルの新井敏弘選手がつけます。
最終日のDAY3。雨はやんだものの路面は荒れたまま回復せず、GBらしい状態のまま。
首位を走るブリニルドセン選手はさらにリードを広げ、2位プロコップ選手も順位キープのために慎重な走行を続けます。また、4位にはピレリ・スタードライバープログラムの一環として、ランサーエボリューション]を駆るセメラッド選手。6位にも同じくタッパー選手がつける展開です。
そして、最終SSまで順位の変動はなく、シュコダのブリニルドセン選手が首位でフィニッシュとなりました。
しかし、ラリーGBは最後にドラマが待っていました。
ラリー後の再車検で、ブリニルドセン選手のマシンにブレーキキャリパーの規則違反が発覚し、失格処分に。
その結果、順位が繰り上がり、プロコップ選手がPWRC2連勝を達成。さらにこの連勝により、PWRCのシリーズランキングでも逆転で2位へとジャンプアップとなりました。今年のFIA世界ジュニアラリー選手権(JWRC)チャンピオンとなったプロコップ選手、PWRCでも好成績を残して今シーズンを終えました。
2位には新井敏弘選手。また、エボ]のセメラッド選手が大健闘の3位入賞を果たしました。なお、アルアティア選手はDAY3にコースオフしリタイア。シリーズランクは3位となりました。
なお、PWRC登録はせず、ランサーエボリューションでグループNクラスから出場したアラウージュ選手は、荒れたコンディションを巧みに乗り越えて総合10位フィニッシュ。総合では11位となったプロコップ選手のひとつ前でゴールし、王者の貫禄を見せ付けました。
ランサーエボリューションユーザーの2年連続戴冠となった、今年のPWRC。以前からPWRCに参戦し堅実にステップアップ、そしてランサーWRC05でのWRC出場経歴もあるアラウージュ選手が、1勝ながら年間を通して安定した戦いぶりを示し、見事にシリーズ王者に輝きました。
来年のPWRCでも、ランサーエボリューションユーザーの活躍に期待しましょう。
2009年 PWRC第8戦 ラリー・グレートブリテン PWRC暫定成績
順位 NO. ドライバー 車両 タイム(トップとの差)
1. 31 M. PROKOP 三菱ランサーエボリューション 3:40:57
2. 33 T. ARAI スバル・インプレッサ +1:39.0
3. 64 M. SEMERAD 三菱ランサーエボリューション +2:43.3
4. 32 B. SOUSA アバルト・グランデプントS2000 +3:08.0
5. 65 M. TAPPER 三菱ランサーエボリューション +4:13.4
6. 45 P. FLODIN スバル・インプレッサ +13:18.5
7. 46 P. SANDELL シュコダ・ファビアS2000 +14:06.4
8. 48 H. GASSNER JUNIOR 三菱ランサーエボリューション +16:30.0
◆2009年 PWRCシリーズランキング
順位 ドライバー ポイント
1 A. ARAUJO 42
2 M. PROKOP 39
3 N. AL-ATTIYAH 31
4 P. SANDELL 30
5 T. ARAI 25
6 E. BRYNILDSEN 22
7 P. FLODIN 12
8 A. NEIKSANS 11
9 L. ATHANASSOULAS 10
10 B. SOUSA 9







