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2009年09月30日
三菱自動車、第41回東京モーターショー出品概要
三菱自動車は10月21日(水)(一般公開は10月24日(土))から11月4日(水)まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される第41回東京モーターショーで『EVの幕開け、そして未来へ』をテーマに、『Mitsubishi Concept PX-MiEV』『i-MiEV CARGO』の2台のコンセプトカーを世界初披露するほか、2010年4月からの個人向け本格販売に向けて購入希望の受付をはじめた新世代電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』、エコカー減税に適応した量販車10台(一部参考出品車)など計16台を出品する予定である。

『Mitsubishi Concept PX-MiEV(コンセプト ピーエックス ミーブ)』: 世界初披露(参考出品)

PX:Plug-in hybrid, (X)cross-overの意味、MiEV:Mitsubishi innovative Electric Vehicle
『Mitsubishi Concept PX-MiEV』は、EVでの走行頻度を大幅に拡大した新開発「三菱プラグインハイブリッドシステム」を搭載し、50km/L以上の超低燃費を実現した。また、差動モーターを用いて後輪左右のトルクを移動するE-AYC*1を新たに採用した新開発S-AWC*2を搭載することで、高い環境性能と走行性能を両立させた新世代クロスオーバーのコンセプトカーである。また、乗員に快適な室内環境を提供する"cocochi(ここち)-インテリア"や最新の安全対応技術など数多く搭載した。

*1Electric powered Active Yaw Control
*2Super All Wheel Control

『i-MiEV CARGO(アイ・ミーブ カーゴ)』: 世界初披露(参考出品)

『i-MiEV CARGO』は、『i-MiEV』をベースに、高い環境性能や優れた経済性といった電気自動車ならではの特長を生かすと同時に、法人や個人事業主向けなど、使用用途を広げるための広大なフリースペースを車体後部に設定した。このフリースペースは、お客様の豊かな発想で自由に使える空間とするため、スペース効率の良いスクエアな空間とした。これにより、スペースが求められるビジネス用途はもちろん、趣味やレジャーに至るまで、様々なシーンでお客様のニーズに応える電気自動車として提案するコンセプトカーである。

Mitsubishi Concept PX-MiEV

i-MiEV CARGO

Mitsubishi Concept PX-MiEV: 世界初披露(参考出品)世界初出品

1. デザイン
「SOLID(ソリッド)」「SAFETY(セーフティ)」「SIMPLE(シンプル)」をコンセプトに、従来のSUVにあったタフさではなく、無駄をそぎ落としたシンプルな佇まいを創出した新時代のクロスオーバーとして相応しいエクステリアデザインとした。ヘッドランプ、リヤコンビランプにはLEDランプを採用。先進感と、省電力など環境性能を両立した。また、ボディカラーには新開発のメタルカラーを採用。アルミホイールはスポークタイプとディッシュタイプを融合したデザインとすることで、従来にない新しさを表現するとともに、ブレーキ冷却性と空力性能を高めた。
インテリアは、乗員を包み込むようなインストルメントパネルとホールド性に優れたシートを採用することにより、航空機のコクピットをイメージさせ、ドライバーの運転への集中力を高めるデザインとした。また、インストルメントパネル全体とドアトリムに、柔らかい発光のLEDイルミネーションを採用することで先進性を表現した。

2. 三菱プラグインハイブリッドシステム
前輪、後輪を駆動する2つの永久磁石式同期モーターと、高速域での前輪の駆動力をサポートするとともに発電機としての役割を持つ1.6L DOHC MIVEC ガソリンエンジンを搭載。走行状況や駆動用バッテリーの容量に応じて、モーターとエンジンを最も効率的に使用するよう最適なモード切換えを行う「三菱プラグインハイブリッドシステム」を新たに開発した。また、駆動用バッテリーの常時モニタリングによりバッテリー容量に応じた最適な充放電を制御するとともに、EVコンポーネントとエンジンの統合制御によって、最適な走行モードを選択する新開発のMiEV OS(MiEV Operating System)を採用。省エネルギーを図りながら快適で安全・安心な走行を実現した。さらに、駆動用バッテリーの電力の有効活用を目的に、その電力の一部を家庭用電力として利用したり、災害時の緊急用電源として使用する給電モードも新たに設定した。
(1) EVモード
中低速域での走行時は駆動用バッテリーの電力でフロントモーターを駆動し前輪駆動で走行する。なお、雪道走行や雨天時など、滑りやすい路面でスタビリティ(車両安定性)が求められる場合は前輪のスリップを検知し、自動的にリヤモーターが駆動し、4WDに切り換る。
(2) シリーズハイブリッドモード
駆動用バッテリー残量が低下すると、エンジンを始動し発電を開始。この発電した電力によってモーターを駆動するシリーズハイブリッドモードに自動的に切り換る。このモードでも、走行状況に応じて、リヤモーターが駆動し、4WDに切り換る。
(3) パラレルハイブリッドモード
高速走行時はモーターに比べて高回転時にエネルギー効率の良いエンジンの動力も利用して走行する。なお、急な車線変更などスタビリティが求められる場合には、リヤモーターを駆動し4WDに切り換えることで安定性を向上させる。さらに、高い加速性能が求められる場合は、フロント、リヤのモーター、そしてエンジンの3つの動力を活用する。
(4) 回生モード
減速時や長い下り坂をアクセルオフで走行する場合には、前後のモーターが発電機として機能し、減速エネルギーを電気に変えて駆動用バッテリーに充電する回生モードに切り換る。
(5) 充電モード
『i-MiEV』同様、家庭用のAC100V/AC200Vによる普通充電と、大電力の急速充電の3WAY充電システムを採用。また、離れた場所から時間を指定した充電やエアコンの予約が行える無線充電予約システム機能も備えた。
(6) 給電モード
地球温暖化対策の一環として注目されている「スマートグリッド構想」に基づいた電力の有効活用方法として、『Mitsubishi Concept PX-MiEV』では、走行しない場合には、夜間に駆動用バッテリーに電力を蓄え、日中の電力消費の多い時間帯にこの駆動用バッテリーの電力を一部利用し、普通充電口より家庭へ給電することを可能とした。また、災害時の緊急用電源などとしても利用でき、駆動用バッテリーの容量が低下した場合は、エンジンを始動させ、発電する事も可能。さらに、リヤラゲッジスペース内に設けられたAC100Vコンセントにより、電力の車外利用も可能で、キャンプなどレジャーの際の調理器具や照明器具などに使用するなど様々な目的に使用できる。

3. 駆動システム
前輪用モーターと後輪用モーターの出力を最適に電子制御するE(Electric powered)-4WDシステムでの前後の駆動力配分制御をベースに、後輪の左右の駆動力、回生力を制御し、車両の走行制御を行うE-AYC 、ASC (Active Stability Control)、ABS (Anti-lock Brake System)を統合した車両運動統合制御システムS-AWCを採用した。
『ランサーエボリューション]』で採用しているAYCが湿式多板クラッチにより後輪左右のトルク移動制御を行っているのに対し、E-AYCは差動モーターを使用して、同様に後輪左右のトルク配分(移動量)を制御する。この差動モーターの採用により、高効率で応答性に優れるシステムとした。

4. cocochi(ここち)-インテリア
三菱自動車は、「クリーン」「ストレスフリー」「安心・安全」をテーマとした、快適な室内環境を実現する「cocochi(ここち)-インテリア」をすでに市販車両に展開している。今回、『Mitsubishi Concept PX-MiEV』では、アレルゲンを不活性化させ、VOCや細菌、悪臭成分を分解するシート生地、UV-A(紫外線の長波長域)を遮断することで、肌の黒化・老化を防ぐガラス、そして、疲労を軽減し快適性を高める、マイナスイオン・アロマ発生&酸素富化装置など新しいアイテムを採用し、乗員に快適な室内環境を提供するとともに、安全運転をサポートする。

5. 車室内熱負荷低減技術
車外からの熱負荷低減のために、フロントウインドシールドに透過熱エネルギーの少ない熱線反射ガラスを、ドアガラスにはIR(赤外線)カットガラスを採用。さらに、ボディ塗装には熱反射性の高い塗料を採用した。また、4つのシートで独立して制御する空調シートや室内湿度制御を採用。これらの熱負荷低減アイテムを採用することで、必要最小限の電力消費で効率良い室内空調管理を可能とし、快適な室内環境を実現する。

6. 最新予防安全技術
車両周辺に配した4つのカメラ画像を合成し、車両全周囲の状況を車両上方からの画像として表示し、車両周辺の安全を確認する「新マルチアラウンドモニター」や、インフラ協調型安全運転支援システムとして、交差点や横断歩道付近の車両や歩行者を、道路に設置されたセンサーやカメラで検出し、道路に設置された光ビーコンと車両の通信機器を通じて、ドライバーに注意を促す「DSSS*3安全運転支援システム(レベルII)」と、車両間の無線通信を用いて周辺車両の位置を把握し、接近度合いに応じてドライバーへ注意を促す「ASV4*4情報交換型運転支援システム」を採用した。また、ETC*5で使われている路-車間通信機能を応用した、クルマの駐車状態や位置を管理する「DSRC*6応用システム」などの最新の予防安全技術も採用している。

*3DSSS(Driving Safety Support Systems)-警察庁主導の安全運転支援システムプロジェクト。
*4ASV(Advanced Safety Vehicle)-国土交通省自動車交通局主導の先進安全自動車プロジェクト。
*5ETC(Electronic Toll Collection)-ノンストップ自動料金収受システム。
*6DSRC(Dedicated Short Range Communication)-専用狭域通信5.8GHz帯を用いた双方向無線通信技術。

7. その他
  • 「オート」「ハイ」「ロー」の3つの車高モードで、悪路や高速での走行安定性と乗降性を向上させる電子制御エアサスペンションを搭載した。
  • 操作性と視認性に優れ、快適で安全なドライビングをサポートする新世代のステアリングスイッチレイアウトを採用。これはオーディオ・ナビ・エアコンなどのスイッチ類(操作系)の一部を、走行中にステアリングから手を離さずに操作できるようにステアリングホイール上に設定するとともに、スイッチ操作のガイド表示を視線移動の少ないメーター内に設定したことで、優れた操作性と高い視認性を両立させるものである。
  • ドライバーの正面に配置したカメラでの視線の動きからドライバーの集中力を推定。集中力が低下していると判断すると、警告音だけでなく光、香り、振動などでドライバーに刺激を与え注意を喚起する「ドライバーモニタリングシステム」を採用した。
『Mitsubishi Concept PX-MiEV』基本諸元
全長4,510[o]
全幅1,830[o]
全高1,655[o]
ホイールベース2,630[o]
トレッド(F/R)1,570/1,570[o]
乗車定員4名
モーター
(フロント/リヤ)
種類永久磁石式同期モーター(フロント/リヤ)
最高出力60kW(フロント/リヤ)
最大トルク200Nm(フロント/リヤ)
エンジン種類1.6L DOHC MIVEC(ガソリンエンジン)
最高出力85kW
最大トルク125Nm
発電量70kW
EV走行距離(10・15モード)50km以上
燃料消費率(10・15モード)50km/L以上
駆動方式E-4WD(四輪駆動)
タイヤサイズ245/45R20

i-MiEV CARGO: 世界初披露(参考出品)世界初出品

1. デザイン
「Joint.(ジョイント)」をデザインコンセプトに、車体前方の特徴的なラウンドフォルムと車体後方のスクエアなフォルムをつなぎ様々なシーンで存在感をアピールするユニークなスタイリングとした。インテリアは無駄を省いたシンプルで扱いやすい造形とし、使い勝手を高めるとともに、自由な発想でオリジナリティある室内スペースを造りだした。

2. フリースペース
車体後方のフリースペースは、無駄なく隅々まで活用できる幅:1,350mm、奥行:1,180mm、高さ:1,100mmのスクエアな形状とし、さらにフラットな床面とした。また、床面は荷物の積み降ろしが容易な高さに設定するなど、使い勝手を高めた。

『i-MiEV CARGO』基本諸元
全長3,395[o]
全幅1,475[o]
全高1,860[o]
ホイールベース2,550[o]
トレッド(F/R)1,310/1,270[o]
乗車定員2名
モーター永久磁石式同期モーター
最高出力47kW
最大トルク180Nm
航続可能距離(10・15モード)160km
駆動方式2WD(後輪駆動)
タイヤサイズ145/65R15(フロント)、175/55R15(リヤ)