スキー講師。2歳から大人まで、「滑ることの楽しさ」を体験できるように指導。とくに安全に気を配り、初心者にはスキー靴のはき方からやさしく教えてくれる8歳(男の子)、6歳(女の子)、4歳(男の子)のパパコーチ。
今回、マイルドハイブリッドで出かけるのは岡村さんファミリー。政之さん、えり子さん、息子の勇真くんの3人家族だ。結婚前は1シーズンに30〜40回もスキーに行っていたという岡村さんファミリーが、マイルドハイブリッドで出かけたのは、長野県内初の子ども向けスキースクールのある「峰の原高原スキー場」。 晴れた日には、ゲレンデから北アルプスの大パノラマが眺められる人気のスキー場だ。
昨シーズン雪遊びデビューした勇真くん。パパとママが大好きなスキーを勇真くんにも大好きになってほしい! そんな気持ちでパパの政之さんは夏の間、スキーのDVDや写真を見たときや、公園で滑り台をするときなどに「スキーやったね!」「楽しかったね!」と勇真くんに声かけをしてきた。
そのかいあって、朝早い出発にも関わらず車内の勇真くんは「スキーできるね!」「たのしみだね!」とスキーをやりたい気持ちでいっぱい。
そんな岡村さんファミリーを峰の原高原スキー場で待っていてくれたのは、スキーの達人・大平高裕(おおひら・たかひろ)さんだ。自身も3人の子どもを持つパパコーチである。「スキーデビューで大切なのは、何よりもけがをしないこと。そのためにもまずはスキーブーツを正しくはくことが大切です」(大平さん)
かかとをぐっとブーツにいれたらゆるくないか、きつすぎないか確認してあげるように大平さんの声がかかる。
まずは、スキー板をはかずに
スキーブーツに慣れることから!
ブーツがはけたら、すぐにスキー板をはくのではなく、雪の上を親子で一緒に歩いたり準備体操をしたりして、ブーツに慣れることも大切だという。
昨シーズンはプラスティックスキーをはいたが、立つことは難しく、すぐに転んでしまった勇真くん。どうだろう? 立てるかな? と、パパの政之さんとママのえり子さんがじっと見守る中、今年は難なく板の上に1人で立つことができた。「あれっ!僕、立てている!?」という表情の勇真くん。
スキーデビューの時は、
前傾姿勢を見てあげるといい!
「スキーは『怖い』と腰がひけてしまうと、かえってスキー板をコントロールできなくなってバランスを崩して転んでしまう原因になります」(大平さん)
大人なら言葉で説明されたことを理解して体をたてなおすこともできるが、小さな子どもは感覚で自然にできるようになるまで注意して見てあげたほうがいいのだという。
「じゃあ、パパと一緒に滑ってみようか」大平さんの声かけで、少しずつパパと一緒に滑り始めた勇真くん。5メートル、10メートル、20メートル……50メートル! 引き締まった真剣な表情で前傾姿勢をぐっとキープしてパパと一緒にゆっくり滑っていく。「すごいぞ! 勇真くん! 去年とはもう全く違うね!」とパパの政之さん。「勇真くん!すごい!」ママのえり子さんも大喜びだ。
最後は、パパとママと一緒にゆっくりすべって、この日のスキーデビューは終了!
「パパの体で子どもを後ろから支えながら滑ってあげることで、スピードを感じ、滑る楽しさを感じることもできますよ」(大平さん)
帰宅してからも「僕、立てたね!」「スキーできたね!」「また行きたいね!」そんなことを言っていたという勇真くん。早速次のスキー場の予約をパパの政之さんとママのえり子さんは検討しはじめたという。「今シーズンはこうやって少しずつ滑れる距離を長くしながら、スキーに親しんでいきます」という岡村さんファミリーだった。
【今回のお出かけ場所】
峰の原高原スキー場
住所:長野県須坂市仁礼町