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対角スタックからの脱出

デリカD:5に限らず、4WD車は前輪・後輪それぞれに「デファレンシャルギア(デフと略することが多い)」が備わっています。これは、カーブを曲がる際など、内輪側と外輪側の回転差を吸収し、スムーズに走行するための仕組みです。
一方、オフロード走行時に段差等でタイヤが浮き上がる = 空転してしまう場合、デフが回転差を吸収しすぎてしまうため、接地側のタイヤは完全に動かなくなってしまいます。
段差を斜めにアプローチする場合など、対角線のタイヤが浮いてしまうことがあり、そうなるとたとえ4WD車といえど、クルマが動かなくなってしまうことがあります。これを「対角スタック」と呼び、4WD車にとっては最も苦手な状況と言えます。
デリカD:5の場合、対角スタックが発生すると、タイヤのスリップを打ち消す「トラクションコントロール」の機能が働き、脱出をサポートします。この時、機能を働かせるコツとしては「じわりとアクセルを踏み続ける」こと。なお、急激なペダル操作は機能にエラーを起こす要因となるため、丁寧な操作を心がけましょう。