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MITSUBISHI MOTORS

アナログとデジタル

※お客様より了承を頂戴し、ナンバープレートを隠さず掲載させて頂いております。

ジョーク交じりに

ジョーク交じりに

三菱パジェロに7年23万9000km乗る松尾直樹さん(34歳)は、ジョーク交じりに言う。

「僕が乗るクルマは、なぜかみんな絶版になってしまうんですよ。だから、このパジェロも新型は生まれないのかもしれません」

ジョーク交じりに

パジェロの前は、ランサー・エボリューションXに、その前はFTO、エボリューション3と4を乗り継いできた。すべて絶版車だ。三菱以外のクルマにも乗ったが、そのクルマも絶版になって久しい。

ジョーク交じりに ジョーク交じりに

松尾さんの言葉には真意がある。

「パジェロのようなアナログなクルマが買えるのは、最後のチャンスかもしれないと思ってエボXから買い換えたのです」

“アナログなクルマ”とは、電動化も自動運転化もコネクティビティも備えていないクルマという意味である。それらにシェアリングを加えて頭文字をつなげた「CASE」という言葉が次世代のクルマを表す、とここのところのニュースを賑わせない日はない。
SUVという言葉が生まれるはるか前から、パジェロは本格的なオフロード4輪駆動車として世界中で愛用されてきていた。独立した頑丈なフレームを持ち、トランスファーにはローレンジモードが備わり、リアデフをロックすることもできる。
すべてが過酷なオフロードを走破するためのものであり、それらをどのように使うかはドライバー自らが判断し、操作しなければならない。うまく操作するためには熟達する必要があり、初心者では性能をフルに発揮させるのは難しいだろう。
しかし、最新のSUVは違う。ローレンジモードやセンターデフの代わりに、高度な電子制御によってエンジン出力やトランスミッション、トランスファーなどがコントロールされていくものがほとんどだ。
エキスパートが人間のアナログな感性と反射神経で制御していた以上のことを、クルマ自らがデジタルによって成し遂げようとしている。アウトランダーPHEVなどが、その良い例として挙げられる。
デジタルに司られたクルマが今後ますます進化していくことが予想されるのに対して、パジェロのようなヘビーデューティなSUVが世界で今後どれだけ求められるのかはわからない。
松尾さんは、そうした背景を十分に見通した上でパジェロを購入し、乗り続けている。

足の長いクルマが欲しい

そもそも、ランサー・エボリューションXに乗っていた松尾さんが、なぜ、正反対とも呼べるパジェロに乗り換えたのだろうか?

足の長いクルマが欲しい

「キャンプやバーベキュー、スキーなどのアウトドアレジャーが好きで、エボでもよく出かけていました」

キャンプ場やバーベキューならばエボリューションでも行ける。スキー場だって、スタッドレスタイヤを履けば問題ない。

「吉野の川上村のキャンプ場によく行っていました。川を渡ったり、凸凹のキツい斜面を降りて河原にクルマを駐められるのですが、エボでは無理でした。それが悔しくて、悔しくて。走って行けないところがあることがストレスに感じるようになったのです。合法的に走れるところは、すべて走っていきたい」

パジェロやアウトランダーならば、それらは可能だ。
また、松尾さんはアウトドアレジャー好きが講じて、より遠くの目的地へ長距離旅行に行きたくなった。

足の長いクルマが欲しい

「そのために、“足の長い”クルマが欲しくなりました」

足が長いとは、航続距離が長いことを意味する。燃費が良く、ガソリンタンクの容量が大きいことが条件だ。

「パジェロがマイナーチェンジして、ディーゼルエンジンがパワーアップしたので、購入を決めました」

エボリューションXを購入した奈良中央三菱自動車販売奈良本店から、また買った。370万円だった。革ハンドルや革シフトレバー、アルミ製のアクセルペダルとブレーキペダルなどを一緒に注文して取り付けてもらった。

足の長いクルマが欲しい 足の長いクルマが欲しい

「他のメーカーだとグレードごとに装備できるパーツが決まっていることが多いのですが、三菱は柔軟に対応してくれる。ユーザー思いですね」

同店には、桝井 謙さんという懇意にしている店長がいる。

「桝井さんにはエボXでは良く面倒を見てもらったので、迷うことなくパジェロでも厄介になることにしました」

帰らなきゃアカン

帰らなきゃアカン

パジェロの走行距離は7年間で23万9000kmだから、平均走行距離は1年間で約3万4000km。かなり多い。でも、最初の1年間は1万5000kmしか走らなかった。2年目から急な勢いで走行距離を伸ばしている。

「ええ。最初の年はまだサラリーマンでしたから。独立した2年目には5万km走りました」

大阪で映像関連の会社に勤めていたが、実家に戻って電気工事会社を継承し、その一年後に、コンピュータシステムの会社を立ち上げた。さらに、最近では映像の仕事も手掛けるなど八面六臂の働きぶりだ。パジェロは松尾さんの忠実な移動手段として東奔西走している。
本来の目的であるアウトドアレジャーにも、パジェロは活躍している。北海道へのハネムーンも、パジェロで行った。

帰らなきゃアカン 帰らなきゃアカン

「妻も3歳の息子もテントで眠ることは平気ですし、車中泊もしています」

帰らなきゃアカン

金曜の夜に出発して、日曜日の深夜に戻ってくるような行程でも問題はない。今年は、三菱自動車主催の「スターキャンプ2018」にも家族で参加した。

「パジェロは長距離運転が楽なのが助かります。運転姿勢が高めなので見晴らしが良く、何台も先のクルマの動きを把握できるので安心できます」

燃費は軽油で12.0km/L。エボXはハイオクガソリンで8.5km/Lだったので、燃料費は3分の2で済むようになった。長くても経済的な足だ。

「ここまでクロカン(クロスカントリー)4駆がタフだとは知りませんでした」

最近の強烈な台風や大雨などを考えると、クルマで出掛けたはいいが、災難に合ったり、帰ってこれなくなってしまうこともあり得る。松尾さんが深刻な状況に遭遇したことはないが、どんな天候でも帰ってこれなかったことはない。

「いろいろな仕事や問い合わせをいただいて、威勢良く出掛けたはいいけれども、帰ってこれなければ仕事になりませんね。明日があるのだから、帰らなきゃアカン。パジェロはそれを支えてくれる、絶対に帰れるクルマです」

つまり、“無理をしてはいけない”ということだ。独立して、安全の大切さをそれまで以上に自覚するようになった。

帰らなきゃアカン

「ナビが“運転し始めて2時間経ちます”と教えてくれるのには必ず従って、休憩を取ることにしています。たとえ疲れていなかったり、眠くなかったとしても、パーキングエリアなどにパジェロを駐めて、必ず休んでいます」

初のデフロック

愛知県の「さなげアドベンチャーフィールド」というアウトドアレジャー施設も松尾さんのお気に入りの場所だ。初めてパジェロのデフロックを使ったのも、ここのオフロードコースでだった。

「4輪駆動車で走るコースが何本かあるのですが、とても難しいコースが1本あります」

松尾さんが右手をパジェロになぞらえながら説明するのを聞いているだけで、タイヤが空転してスタックしそうな気になってくる。

初のデフロック

「路面は滑りやすく、外側に傾きながら曲がりながら下っていくところでコースから外れてスタックするか、下った先の急な登りでモガいてスタックするかというところなのですが、パジェロはディーゼルの太いトルクをロックしたデフを通じて4輪にジンワリと伝えて切り抜けていったんです」

コースを走り切り、パジェロから降りた時に驚かされた。

「かなり傾きながら走ったので、前後バンパーの端などどこかが路面に接触していたはずだと思ったのですが、これがどこにも土が付いていなかったのです。これにはビックリしました。パジェロは、あらゆる状況を想定したテストと開発が行われて造られたのだなと感服しました」

本格派クロカン4駆であるパジェロの面目躍如たるシーンだったことだろう。
これまでトラブルなど一切なく、何の問題もなく走り続けてくれている。

「信頼性はとても高いです」

ただ、不満もある。

「内装のクオリティが低過ぎます。大人数で荷物もたくさん載せて使うクルマなのに、触れただけで傷になるような素材を使っているところが多い」

それらは、グローブボックスや2列目のセンターコンソールボックス、天井の布などだ。見てみると、たしかに傷が多い。

初のデフロック 初のデフロック
初のデフロック

「後席用のフットステップは滑りやすくて危なかったので、マットを貼りました」

また、アイスコーヒーをシートにコボした時には、砂漠に雨が染み込むように瞬時にスーッと中へ消えていってしまった。

「拭う間もないほどの瞬時のできごとでした。他メーカーのように、シート表皮に撥水加工を施すなり、拭い取れる素材にして欲しかったですね」

幸い、ディーラーのシート洗浄サービスを利用して5000円ほどできれいに戻ったから、今でも使い続けられている。

「走行性能は徹底的なテストと開発が行われて完璧に仕上がっているのですが、ユーザーの日常的な使い方を想定した素材使いなどがおろそかにされています。そこが画竜点睛を欠いていますね」

購入時にはクリーンディーゼルに対する補助金20万円が交付されていて、最短でも6年間乗り続ける義務が発生していた。

「実は、その6年が過ぎたら、好みや自分の境遇も変わっているだろうから、買い換えるつもりでした」

しかし、パジェロを思いの外に気に入ることとなって、今となってはずっと乗り続けることしか考えていない。

「余裕ができたら、もう1台増やしたいです。パジェロとは正反対の、デジタルな、例えばPHEVやEVなんかだったら面白そうですね」

仕事に、家族や仲間たちとのアウトドアレジャーにと忙しくも充実した毎日を送っている松尾さんにとってのパジェロは力強い相棒だ。7年23万9000kmはまだまだ序章に過ぎず、これからも距離を重ねていくことだろう。

初のデフロック

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