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MITSUBISHI MOTORS

仲間と家族に恵まれ、止まらないエボ愛 塚越由貴さんと三菱ランサーエボリューションV GSR(1998年型 8年26万9000km)

※お客様より了承を頂戴し、ナンバープレートを隠さず掲載させて頂いております。

WRCの影響

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 モータースポーツが及ぼす影響は、まだ運転免許を取得していないような若者にこそ強く及ぶようだ。

 茨城県在住の会社員、塚越由貴さん(34歳)がWRC(世界ラリー選手権)を戦う三菱ランサーエボリューションの勇姿に心ときめかせたのは高校生の時だった。

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「WRCのビデオを見て、エボ5の速さに圧倒されました。年間チャンピオンを獲得したのにも感動して、自分のクルマはエボしかないと心に決めたんです」

 高校生だった塚越さんはエボ5のプラモデルを何台も購入し、塗装からデカールまで仕上げてチャンピオンカーを完璧に再現した。

 思い続けたエボを購入できたのは20歳。110万円の中古エボ2が安かったのは事故車だったからだ。

「ちゃんと事故車と謳って売られていて、僕も承知の上で購入したのですけれども、まさかあんなにヒドい事故車だったとはその時はわかりませんでした……」

 初めてのクルマで、初めてのエボ。事故車とはいえ、“そういうもの”なのかもしれないと半ば自分に言い聞かせていた。

「“エボ1やエボ2は、まだ普通のランサーにパワフルなエンジンを搭載したクルマだから壊れやすい”というもっともらしい噂話も聞いたことがありました」

 とにかく、よく壊れた。それも、普通では考えられないような壊れ方ばかりだった。

 スタビライザーが走行中に折れたり、ミッションからオイル漏れが止まらなかったり、すぐには原因がわからないトラブルばかりだった。

 ミッションからオイルが漏れた原因には驚かされる。ギヤが内側からケースを少しずつ削っていって、最終的にミッションケースに穴を開けてしまって、そこからオイルが流出したというのだ。

「事故の衝撃でギアの位置がズレてしまっていて、ホンのわずかケースの内壁に当たっていたんですね」

 極め付けはCピラーからルーフ後席開口部にかけてのスポット溶接のハガレだ。

「ゴムのモールを外してみたら、本来はスポット溶接でつながっているはずのCピラーが剥がれていたんです」

 よほど強い衝撃が加わらなければ、そんなことは起きないはずだ。さらには、エンジンブロックに歪みがあったことまでも後に判明した。事故が起きなかったのが不幸中の幸いだった。

 あまりに故障が続き、トランスミッションを乗せ換えたりもしたので出費が嵩み、当時は両親にも心配されていた。

「“また、由貴のクルマが壊れたらしいね”って、よく私たちも話していましたよ」

 合計すると購入価格と同じくらいの修理代を払ったものの、結局、塚越さんは6年間で20万km近く乗ったエボ2を手放すことにした。

「クルマの前も後ろもブツかっている“サンドイッチ車”だったんですよ。まさか、そんなにヒドい事故車だとは知りませんでした。もう、事故車は買いません。コリゴリです」

ふだん使いできるスポーツカー

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 そして、入れ替えに念願のエボ5を手に入れた。

「エボ2に乗っている間に知り合ったエボ仲間が、困っていた僕にエボ5の出物を紹介してくれました」

 じゃあみんなで見に行ってみようと、何台かに分乗した仲間7人で夜遅くに中古車店に出掛けていった。その中には板金の技術者もいたので、エボ2の時のような大規模な修復が施されていないかどうかボディの各部を入念にチェックしてもらった。

「エボ2で遠回りしてしまったようですけれども、ようやく念願のエボ5に乗れました」

 購入前の試乗ではなく、購入後に店から走り出してすぐにエボ2との違いの大きさがわかった。

「すごく良く曲がるのにビックリしました。大袈裟ではなく、エボ2の感覚でハンドルを切ったら、コーナリングライン一本分ぐらい内側を通りましたから」

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 エボ5に乗せてもらった。助手席はノーマルのシートだけれども、運転席はバケットシートに交換してある。後席の足下にはボディを左右内側から補強するバーが取り付けられていて、剛性確保に努めてある。同じような補強バーはトランクルームの床にも固定されてあった。

 サスペンションも強化されているから、助手席の乗り心地はとても硬い。路面からのショックを吸収することよりも、ボディが歪まないことが優先されている。マンホールのフタを乗り越える際にも、ショックが明瞭に伝わってくる。助手席に乗る奥さんなどから苦情は来ないのだろうか。

「ハハハッ。だいぶ硬いですけれども、奥さんもクルマ好きなので何も言いませんよ」

 ボディ各部への補強や足回りの強化など、塚越さんのエボ5はかなりスポーティに仕立て上げられている。このクルマで時々はサーキットを走ったり、モータースポーツイベントに参加しているものとばかり思っていたら、そうではないという。

「100パーセント街乗りです。一般道を気持ちよく走るために手を入れてあります」

 その割には、ずいぶんとあちこち手を入れてあるものだ。

「エボ中毒っていうぐらいにエボ5が好きなんですね。ふだん使いできる5人乗りセダンでありながら、スポーツカーなんですよ」

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 毎日の通勤や週末の奥さんとの外出、お気に入りの成田空港周辺に出かける時も奥さんのクルマではなく、必ずエボ5で出掛けている。

 また、最近では一級の資格を持っているサッカー審判員の活動も忙しく、遠くない試合会場へはエボ5で出かけている。審判員も選手と同じように90分間走り続けなければならないので、体力づくりや健康管理も厳しく、日々のトレーニングは欠かせない。

3000kmごとにエンジンオイル交換

 整備にも手間を惜しまない。エンジンオイルはワコーズの4CTの10W-50を3000kmごとに、駆動系のオイルは2万kmごと、クーラントは年に一回必ず交換している。7万kmごとのクラッチオーバーホール、10万kmごとのタイミングベルト交換とサスペンションのオーバーホールを行ってきた。

 入念な整備を施しているのには確固とした理由がある。

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「エボ2がよく壊れましたから、それに懲りてエボ5には過剰なくらいのメンテナンスを施しているのですよ」

 エンジンオイルを3000kmごとに交換するのは間隔が短過ぎやしないだろうか。

「ターボエンジンは発熱量が大きくなるので、エンジンオイルは大切なんです」

 冷却と潤滑のためである。

「エボ仲間の人たちも、みなさん3000kmから5000kmの間で交換していますね」

 塚越さんは、その間隔での交換を怠ったことは今まで一度もなく、必ず前後100kmぐらいの間で実行しているというから意思と実行力が相当に強い。

 エボ2では故障が続いて困らされたが、エボ5は一転して壊れていない。クラッチが壊れて走行不能になったことがあるだけだ。

「困ったとしても相談できるエボ仲間がいて、製造から16年が経過しても純正パーツが問題なく出てくるのが長く乗り続けられている理由です」

 細かい部品などは部品番号を指定してディーラーに注文するのが、間違いなく供給されるコツなのだそうだ。

「スイッチ類の電球が切れた時に、部品番号で注文したので電球だけ出してもらったことがあります。それを、ただ、スイッチの照明が切れたので交換部品が欲しいと頼んでしまうとスイッチが一式丸ごと来てしまうんです」

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一時は一家に3台も!

 近くの実家にお邪魔して、プラモデルを見せてもらった。塗装もデカールもぬかりなく、きちんと再現されている。エンジンオイルを誤差100kmの範囲内で3000kmごとに交換する几帳面さは、すでにこの頃にも発揮されていたのだ。

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 父親の孝明さん(65歳)もエボに乗っている。それも、今のエボ10の前はエボ7と乗り継いできている。

「息子の影響なんですかねぇ。ええ」

 孝明さんからは、福々しい笑顔が絶えない。

「エボはコーナーを曲がる時に地面をガッチリ捉えて走るのがいいですね」

 エボ7の2台前のクルマは三菱デリカで、27万km走った。

「おじいちゃんとおばあちゃんも一緒に、みんなであちこち旅行しましたね。冬は東北にスキーによく行きました。四駆だから雪道でも平気でしたよ」

 子供が小学生ぐらいの3世代家族ならば、ミニバンが大活躍する。子供の成長とともに、やがて親と一緒に行動しなくなるから、実はミニバンが活躍する期間もそう長くはないのだ。塚越一家はベストなタイミングと使い方でミニバンに乗っていた。

 孝明さんが乗っていたエボ7は、一時、由貴さんの弟さんが乗っていたというから、塚越家には3台ものエボが棲息していた。

「可能な限り、このエボ5に乗り続けたいです。もし、乗り換えるとしたらエボ9ワゴンもいいかななどと思っています」

 高校生の頃から始まった由貴さんのエボ愛は当分の間、止みそうもない。

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