消耗部品のメンテナンス
おクルマを安全・快適にご使用いただくためには、消耗部品のメンテナンスが欠かせません。
早めの交換で思わぬ事故やトラブルを防止することをお奨めいたします。
これら消耗部品の交換、作業時間、費用につきましては、最寄の販売会社※にお問合せください。
- 一部の販売会社では実施内容が異なる場合がございます。
クルマの大事な部品のハナシ
クルマに詳しくないお客さまにも、部品の役割やメンテナンスの重要性を動画でわかりやすくご紹介します。
タイヤ編
バッテリー篇
プレミアムエアコンフィルター篇
エンジンオイル篇
三菱自動車が推奨する消耗品のメンテナンスサイクルはこちらからご覧いただけます。
エンジン周り
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エンジンオイル
オイルフィルター
バッテリー
インジェクタークリーナー
スパークプラグ
エンジンエアフィルター
(エアクリーナーエレメント)
補機ベルト
オートマチックトランスミッションフルード(ATF)
デファレンシャルオイル
冷却水(LLC)
エンジンオイル添加剤
安全な足周り
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タイヤ/タイヤローテーション
ブレーキパッド
ブレーキ液
パンクタイヤ応急修理剤
視界を良好に
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ワイパーラバー/
ワイパーブレード
ガラス撥水コーティング
ウインドウ・ウォッシャー液
居心地のいい室内
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エアコンフィルター
エアコン内部洗浄
ボディをきれいに
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ボディコーティング
(定期点検)
防錆
その他の消耗品
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発炎筒
リモコンキー電池
エンジンオイル
役割
エンジン内では、多くの金属部品がエンジンの作動にあわせて回転運動をしたり往復運動をしています。ベアリングなどで支えられている部分もありますが、そのままでは金属部品同士の摩擦でエンジンが作動できません。そのため、潤滑システムによって、エンジンオイルが循環され、金属部品が滑らかに動きます。一般にエンジンオイルは、潤滑がおもな役割ですが、実際にはその他の役割も果たしています。循環によって高温化した部分の熱を奪う冷却作用、金属部品の表面に油膜を残すことによって空気と遮断し部品のサビを防ぐ防錆作用、ピストンとシリンダーの隙間をふさぐ気密作用、金属部品同士が直接ぶつからないようにする緩衝作用、エンジン内部に発生した金属粉などの異物を循環によって洗い流す洗浄作用などがあります。
メンテナンスを怠ると
燃費が悪くなる。エンジンの破損。
古くなったエンジンオイルは黒ずみ、潤滑性能が低下します。
長時間アイドリング状態で使われる頻度が高い場合、オイル劣化が促進されて潤滑性能が低下し、オイル消費が早くなることがありますので、こまめな点検をお勧めいたします。
オイルフィルター
役割
オイルフィルターは、エンジンオイルの汚れをろ過する機能を持つ部品で、エンジンの脇に設置されています。
メンテナンスを怠ると
オイルフィルターのろ紙が目詰まりするとオイルの流れは悪くなり、ろ紙を通過できなくなったオイルは、フィルターでろ過されることなくバイパス通路に流れてしまいます。オイルの流れが止まることはありませんが、ろ過されない汚れたオイルがエンジンに回ると、エンジンを傷めます。
バッテリー
役割
クルマの充電装置が働いていない時や、使用電気量が多く、充電装置からの供給がたりない時などに各電気装置に電気を供給する役割をしています。
メンテナンスを怠ると
バッテリーあがり(エンジン始動不能)。
バッテリーの破裂。
バッテリー液の減りが激しい、寒い朝などにエンジンのかかりが悪い、充電しても充分回復しない、信号待ちの時などヘッドライトが暗くなる、などの症状があります。
AS&G専用バッテリーに関する注意
お客様のクルマに適合した三菱自動車純正のAS&G車専用バッテリーに交換してください。
専用バッテリー以外を使用するとバッテリーの早期劣化や、AS&G機能が正常に作動しなくなる原因となり、最悪の場合にはエンジンが再始動しなくなるおそれがあります。
- AS&G:Autostop & Go。
インジェクタークリーナー
役割
インジェクターノズル・インテークバルブの清浄化による燃費・始動性の回復や加速性の改善、燃焼室の清浄化による排ガス浄化に寄与します。
メンテナンスを怠ると
フューエルインジェクター内部やノズル先端部分に汚れが付着し、エンジンの性能を維持できなくなる場合があります。
スパークプラグ(3極セミ沿面プラグを除く)
役割
エンジン内部で空気とガソリンの混合気に点火燃焼させ、エンジンに力を与える役割。
メンテナンスを怠ると
- エンジンがかかりにくく、不完全燃焼などで、燃費が悪くなる
- エンジンがスムーズに回転しない
- 出力が低下する
等の不調がおこりやすくなります。
エンジンエアフィルター(エアクリーナーエレメント)
役割
エンジンエアフィルター(エアクリーナーエレメント)は、エンジン内に流入させるエア(空気)に異物が混入しないようにするためのフィルターです。
メンテナンスを怠ると
燃費や排気ガスの悪化につながり、エンジン性能低下の原因となります。
古くなったフィルターは、黒ずみ、フィルターが目づまりします。
新
旧
補機ベルト
役割
補機ベルトは、エンジンの動力でパワーステアリングや冷却ファン、エアコン用のコンプレッサーなどのエンジン補機類を駆動する役割を担っています。
メンテナンスを怠ると
ベルトの緩みや損傷により、上記補機類が正常に動かなくなったり、滑り音が発生します。
新
旧
オートマチックトランスミッションフルード(ATF)
役割
オートマチックトランスミッション(AT)の中に入れられる液体は、フルード(液)という呼び方をし、AT専用のフルードはATFと呼ばれています。ATFは、もちろん潤滑の機能も持っていますが、それと同時にATの中に組み込んであるバルブ類に圧力を加える役目があります。
メンテナンスを怠ると
時間とともに性能が低下し、スムーズなクルマの発進や変速が出来なくなったり、燃費が悪くなる場合があります。
デファレンシャルオイル
役割
クルマが曲がる時に生じる左右の車輪の回転差を調整している差動装置であるデファレンシャルギヤを滑らかに動かす役割があります。
メンテナンスを怠ると
燃費が悪くなったり、走行中に異音を発するなどの不具合が発生する可能性があります。
冷却水(LLC:ロングライフクーラント)
役割
エンジンがあまり高温になりすぎないよう、クールダウンするための装置(ラジエーター)とエンジンブロックを循環しているのが冷却水です。現在はほとんどのクルマが「水冷式」で、冷却水がエンジンブロック内のウォータージャケット(水の通り道)を循環することによって、冷却効果をもたらしています。
メンテナンスを怠ると
オーバーヒート。
古いLLCは黒ずみ、冷却性能が低下します。
エンジンオイル添加剤
役割
エンジン内部に特殊保護被膜を形成し、エンジンの摩擦・摩耗を抑え、汚れを防止し、エンジン本来の性能を維持します。
タイヤ / タイヤローテーション
役割
タイヤはクルマの「走る、曲がる、止まる」と言った基本の動きを司り、運転者の意思を路面に伝える、重要な役割をしています。
日常的な空気圧のチェックと摩耗・亀裂・損傷・溝の深さ等の点検が重要です。
お奨めのタイミング
タイヤローテーション:6ヶ月もしくは5,000km走行ごと。
タイヤ交換:4年もしくは、40,000km走行ごと。
タイヤの溝が浅くなり、スリップサインが見える時。
表面にひび割れや亀裂が入った時。
メンテナンスを怠ると
空気圧不足の場合
抵抗が増えて燃費が悪くなります。タイヤの各部の動きが大きくなるため異常発熱が起こり、次のような損傷や現象を起こしやすくなります。
- はく離(セパレーション)やコード切れによるバースト(破裂)。
- ホイールからタイヤビード部が外れやすくなり、空気漏れを起こしやすくなります。
- 異常摩擦(タイヤの両肩部が摩擦しやすい)。
空気圧過多の場合
タイヤは異常な緊張状態になるので、緩衝能力が低下し次のような損傷を起こしやすくなります。
- 衝撃キズや切りキズを受けやすくなります。
- 異常摩擦(タイヤ中央部が摩擦しやすい)。
ブレーキパッド
役割
タイヤと一緒に回転している、ディスクローターを挟み、その摩擦力で回転を止め、制動させる役割をします。(ブレーキパッドが摩擦材として、自らを摩耗させることにより制動する役割をします。)
お奨めの交換タイミング
クルマの使用状況によって交換時期が変化しますので、12ヶ月点検、24ヶ月点検時に点検し、ブレーキパッドの摩耗、硬化が進んでいる場合交換します。
メンテナンスを怠ると
パッドが摩耗し、使用限度を超えると、制動距離が長くなる等、ブレーキの効きが悪くなる恐れがあります。
新
旧
ブレーキ液
役割
ブレーキペダルの踏んだ力を各車輪にあるシリンダーまで伝える役割をしています。
メンテナンスを怠ると
長い下り坂など、ブレーキ装置が高温になる時、ブレーキが充分効かなくなる場合があり、大変危険です。
古いブレーキ液は黒ずみ、ブレーキ性能が低下します。
パンクタイヤ応急修理剤
役割
タイヤがパンクした際、応急処置としてタイヤの内部から穴が開いた箇所を塞いで空気がもれないよう、空気バルブからパンク応急修理剤を注入します。これにより、最寄の修理工場まで自走することができるようになります。
お奨めの交換タイミング
パンクタイヤ応急修理剤は、有効使用期限(4年 / 6年)が設定されています。期限切れ前に必ず交換してください。
メンテナンスを怠ると
パンクで自走ができなくなり、レッカー等で最寄の修理工場へ運ぶ必要があります。
- スペアタイヤを積まず、代わりに応急タイプのパンク修理剤が付属する車両の場合は、必ずパンク応急修理剤の有効期限を確認し期限内に交換してください。
ワイパーラバー / ワイパーブレード
役割
ウインドウの泥汚れや、雨、雪などで視界が妨げられた場合に、視界を確保する役割があります。
メンテナンスを怠ると
フロントガラスの雨や汚れを拭き取れない。
ガラス撥水コーティング
役割
ガラス面の油膜を除去し、雨水をはじく効果で雨の日の視界を良好にします。
お奨めのタイミング
6ヶ月ごと。
ウインドウ・ウォッシャー液
役割
ウインドウガラスの視界を妨げる汚れなどが付着している場合、ワイパーと連動で使用し汚れを除去する役割をしています。また、冬季の凍結防止の効果もあります。
お奨めのタイミング
日常点検時にご確認頂き、残量が少ない場合は補充してください。
メンテナンスを怠ると
フロントガラスの汚れを落とせなくなる。
- ウォッシャー液以外の液体(石鹸水、ガラス洗浄液、冷却水、酸性やアルカリ性の液体など)をタンクに補充すると、ウォッシャーポンプの故障、ノズルの詰まり、塗装のしみなどの原因になることがありますので使用しないでください。
エアコンフィルター
役割
大気中の「粉塵、花粉、悪臭」などの成分をフィルターでろ過・吸着し、車室内の空気をクリーンにする役割をしています。
お奨めの交換タイミング
1年または10,000km走行ごと。
メンテナンスを怠ると
エアコン作動時に異臭が発生したり、風量が少なくエアコンの効きが悪くなり、車室内の環境が悪くなる恐れがあります。
古くなったフィルターは黒ずみ、目づまりします。
新
旧
エアコン内部洗浄
役割
カーエアコン内部のエバポレーターに洗浄剤を噴射し、エアコンの臭い・カビ臭さを除去します。
お奨めのタイミング
1年ごと。
メンテナンスを怠ると
エアコン内部に発生するカビ等による臭いや細菌が車内に発生します。
ボディコーティング(定期点検)
役割
塗装面を保護し、劣化を防ぎます。塗装面の水の弾き、光沢の維持・向上や、汚れの付着抑制に伴うメンテナンス性を向上する役割があります。
お奨めのタイミング
定期点検:1年ごと。
再施工:5年ごと。
メンテナンスを怠ると
光沢と艶が低下します。
- 数年保証の付いた商品の光沢保証は、1年間毎の更新式であり、年に1回の定期点検により保証期間を1年間延長します。
防錆
役割
クルマのフロア下面などの錆・キズがつきやすい場所をコーティングし、融雪剤や塩害からクルマを守ります。
お奨めのタイミング
車検ごと。
メンテナンスを怠ると
錆による腐食が進み、クルマの耐久性、寿命が短くなる恐れがあります。
発炎筒
役割
故障などのトラブルで緊急停車した際に、後続車に停止車両の存在を知らせ、追突などの二次災害を防止します。
お奨めの交換タイミング
3年ごと。
- JIS規格の発炎筒有効期限「4年」が経過する前の交換をご提案いたします。
メンテナンスを怠ると
有効使用期限がすぎた発炎筒の中には、炎不足による視認性低下や、吸湿のため燃焼が中断するもの、さらには着火しなくなる可能性があり、万一の時に使用できません。
リモコンキー電池
役割
キーレスオペレーションキーを作動させるためのボタン型電池です。
お奨めの交換タイミング
2年ごと。
メンテナンスを怠ると
キーレスオペレーションシステムが作動しなくなります。