ランサーエボリューション スーパーAYC付リヤデファレンシャル搭載車
デファレンシャル機構側ギヤオイルの注入作業時の注意事項について

ランサーエボリューションのVIII以降のスーパーAYC付リヤデファレンシャル搭載車において、デファレンシャル機構側のギヤオイルを交換する際のギヤオイルの注入量不足により、ドライブピニオンベアリングの不具合が発生しています。
スーパーAYC用に指定しているLSDギヤオイルは粘度が高く、短時間での注入作業ではオイル量が、規定量に対し不足する場合があります。
つきましては、ギヤオイル交換作業時の注意事項をお知らせしますので、確実な作業の実施をお願い致します。

対象車両

ランサーエボリューションVIII以降のスーパーAYC付リヤデファレンシャル搭載車

注意事項

ギヤオイルの注入量が不足した場合、ドライブピニオンベアリングに潤滑不良が発生し、ベアリングが損傷するおそれがあります。そのため、オイル注入時には下記の注意事項を順守願います。

フィラープラグ、ドレーンプラグ

指定ギヤオイル

  • 指定ギヤオイル:三菱純正ダイヤクイーンLSDギヤオイル
  • 使用量:550±20cc

ギヤオイル注入要領

  • 指定のギヤオイルをデファレンシャルケースのフィラープラグ穴下端まで補給する。

[注入時間の目安]

  • 気温が15℃程度の場合550ccを1分間かけて注入する。
  • 15℃以下の場合は更にゆっくり注入する。
  • フィラープラグ穴下端に達して約1分間放置後、更に追加注入して穴下端に到達するか、あふれるまで補給する。あふれた場合は十分にオイルを拭き取る。
  • さらに約1分間放置後、ギヤオイル量が上限と下限(油面がフィラープラグ穴下端からマイナス6mmまで)の間にあるか確認する。無い場合はさらに補給する。

【注意】LSDギヤオイルは粘度が高く流動性が悪いので、注入作業は時間を掛けて行うこと。

備考

従来のランサーエボリューションのAYC付リヤデファレンシャルの指定オイルはスーパーハイポイドギヤオイルですが、エボリューションVIII以降は、指定オイルをLSDギヤオイルへ変更しています。 なお、機械式LSD搭載車についても、同様注意願います。