リーディングトレーリング式リヤブレーキ採用車
ホイールシリンダ点検時の注意事項

定期点検整備時等にリヤドラムブレーキのホイールシリンダを点検した際、ブーツ部とホイールシリンダの合わせ部に付着したグリース あるいはブーツ内にある液状の油脂類を、ブレーキフルードの漏れと誤認するケースがあります。つきましては、ホイールシリンダ液漏れ点検基準をお知らせいたしますので、本基準に沿って点検いただきますようお願いいたします。

対象車両

リーディングトレーリング式リヤブレーキ採用車 全車

ホイールシリンダ液漏れ点検方法

ホイールシリンダに付着した油脂類を拭き取った後ブレーキドラムを組付け、アイドリング状態でブレーキペダルを強く(踏力約50kgf)で5回踏む。再度ブレーキドラムを外して、ホイールシリンダへの油脂類の付着状況を確認する。

ホイールシリンダ液漏れ点検基準

ホイールシリンダ液漏れ点検基準

注意事項

  • ブーツを捲ると、ブーツ内に錆固着防止のグリース及び少量の液状油脂類が溜っている場合がありますが、これはホイールシリンダ組付け時の作業助剤とブレーキ時にわずかに掻出されるフルードがグリースを溶かし液化したもので漏れではありません。フルードが漏れている場合とは異なります。(フルードが漏れる場合は大量であり、グリースも流れ出ます。)
  • 事業用自動車及び自家用貨物自動車等については、それぞれ2年、4年での定期交換部品ですので、点検と合わせ整備解説書を参照の上、都度リペアキットにて交換願います。
注意事項