三菱パジェロ ハイドロリックブレーキブースタ(HBB)
補用品取り扱い及び整備作業時の注意事項について

三菱パジェロにおいて、整備作業時等にこぼしたブレーキフルードがHBBポンプモータ内に浸入したため、 ポンプモータが作動不良となりブレーキアシスト不足からブレーキ効き不良に至った事例がありましたので、 当該部品の取扱い及び整備作業時の注意事項についてお知らせします。

対象型式

V63W、V65W、V68W、V73W、V75W、V78W

取扱い及び整備作業時の注意事項

<取扱い全般の注意事項>

  1. 運搬箱から取り出す際は先端、後端アルミボデー部または、スタッドボルト以外は持たないで下さい。(下図参照)
  2. チューブ、リードワイヤー、リードワイヤーグロメット(防水用)に無理な力を加えたり、組付け状態を変えないで下さい。
    当該部に無理な力を加えたり組付け状態を変えると、機能不全によるブレーキ効き不良に繋がる可能性があります。
  3. 仮置きする場合は運搬箱へ元通りに置いて下さい。床面に直置きすると自重で構成部品が変形・破損する可能性があります。
  4. 各部に衝撃を与えたり、落下させないで下さい。落下させた場合は必ず廃却して下さい。
  5. HBBを包んでいるビニール袋にオイルが溜まっている場合は、使用せず各部品センターに返却して下さい。
HBB 各部名称とコネクタ(○囲み部)

HBB 各部名称とコネクタ(○囲み部)

<整備作業時の注意事項>

  1. 整備作業時等リザーバータンクのブレーキフルードをこぼさないようご注意下さい。
  2. ブレーキフルードをポンプモータ及び周辺部にこぼした場合は、ウエス等で十分に拭取って下さい。
  3. こぼしたブレーキフルードは絶対に水等で洗い流さないで下さい。ポンプモータ内へブレーキフルードが浸入し、作動不良に至る可能性があります。
  4. こぼしたブレーキフルードがコネクタや各隙間に付着した場合も作動不良に至る可能性があるので使用せず廃却して下さい。

ブレーキ警告灯が点灯または警報音が鳴り、ブレーキ効き不良が発生した車両が入庫した場合は最寄りの三菱自動車販売会社へご相談下さい。専用テスターで点検致します。 また、ご不明な点があれば最寄りの三菱自動車販売会社へお問い合わせ願います。