ブレーキ液補充に関する注意の連絡

ブレーキ液補充時に、鉱物油系の油脂類や異物がマスタシリンダをはじめブレーキ構成部品内に混入すると、ブレーキ部品内のゴム部に膨潤や損傷が発生し、ブレーキの効き不良となる場合があります。 また水分の混入はブレーキ内金属部の腐食につながり、ブレーキの効き不良となる場合があります。
つきましては、ブレーキ液補充に関する注意点をお知らせいたしますので、適切な作業を実施いただきますようお願いいたします。

対象車両

三菱全車

注意内容

  1. 鉱物油系の油脂類やごみが付着していないじょーご、容器を補充に使う。付着があれば微量でも拭き取り洗浄する。
  2. 作業時、ボデーなどに付着した水がブレーキリザーバータンク内に入らないよう注意する。
  3. 少量でも鉱物油系の油脂類を補充せず、指定のブレーキ液を補充する。点検時は、滲みなどの予兆にも注意し、点検、処置の徹底をお願いします。

不具合事例

No 不具合事例 原 因
1 ブレーキマスタシリンダ内のカップ(ゴム)がブレーキ液には含まれない鉱物油混入の影響で膨潤し、ブレーキ効き不良、踏み込みフィーリング不良(ペダル奥入り)となった。 補充時、鉱油、ごみ、ダストなどの付着したじょーごを使用した。
指定のブレーキ液を補充しなかった。
2 ブレーキマスタシリンダ内のカップ(ゴム)が異物混入により損傷し、ブレーキ効き不良、踏み込みフィーリング不良(ペダル奥入り)となった。
3 ブレーキマスタシリンダ内の油路が異物混入により詰まり、ブレーキ効き不良となった。
4 ブレーキマスタシリンダ内のピストンが水分混入影響で腐食し、ブレーキ効き不良となった。 ボデーなどに付着した水がブレーキリザーバータンク内に入った。