三菱ミラージュ、ランサー、リベロ、ギャラン、エテルナ、エメロードキャブレター式エンジンのエアクリーナカバー締付時の整備注意について

エアクリーナカバー点検整備時の蝶ネジ締付の際、エアクリーナカバーを過大トルクで締め付けると、裏側補強板(スペーサ)接着部の樹脂が破損し、 この状態で継続使用されますと、破損片がキャブレター内に脱落し、最悪の場合、エンジン回転が下がらなくなる場合があります。そのため、 整備作業時の注意事項についてお知らせします。

対象形式

CA0-CE0系(ミラージュ、ランサー、リベロ)E50-E80系(ギャラン、エテルナ、エメロード)

整備時の注意事項

点検整備時の蝶ネジ締付の際には、以下について注意をお願いします。(図1参照)

  • エアクリーナカバーを締付ける場合は、蝶ネジが緩まない程度に素手で締め付けて下さい。(参考:通常、素手で締付けた場合、締付けトルクは3.0N・m以下になります。)
  • プライヤ等、工具を使用して蝶ネジを締付けた場合、過大トルクとなりエアクリーナカバー裏側補強板接着部が破損し、キャブレター内に脱落する恐れがあります。(図2参照)
  • 破損を発見した場合は、エアクリーナカバーの交換と、キャブレター内に破損片が無いかを確認して下さい。

図1.エアクリーナカバー蝶ネジ締付け部

図2.エアクリーナカバー裏側補強板接着部