ブレーキ液・ブレーキホース定期交換のお願い
及び点検・整備作業時の注意事項について

ブレーキ液は定期的に交換が必要です。ブレーキホースは劣化が避けられないため、長期間使用したものは5年から7年を目安に交換してください。なお、一部の車両については定期交換部品です。
当案内は以前にもご案内させて頂いておりますが、ブレーキ液やブレーキホースの長期未交換での使用や指定以外のブレーキ液の使用により、ブレーキ性能が低下したケースがございます。 ブレーキ液・ブレーキホース定期交換のお願いとともに、点検・整備作業時の注意事項についてお知らせします。

ブレーキ液(ブレーキ液補充に関する注意の連絡 2011.8月掲載も参照ください。)

  • 必ず指定の時期に、指定のブレーキ液と交換してください。
    ブレーキ液の長期未交換での使用や指定以外のブレーキ液の使用により、ゴム部品の劣化やブレーキ性能の低下につながるおそれがあります。
  • ブレーキ液は、長期間使用すると含水量が増加し、劣化が進行します。含水量の増加はブレーキ液の沸点低下につながり、ベーパーロック現象が発生しやすくなります。
  • 異なる銘柄・性能等の指定以外のブレーキ液を使用すると、添加剤等の影響により高温時に化学反応を起こしたり、沈殿物の析出、その他の弊害が起こる場合がありますので、必ず指定のブレーキ液と交換してください。

あやまって鉱物油(エンジンオイルなど)が混入すると、ゴム部品が膨潤してブレーキが機能しなくなるため、絶対に鉱物油は使用しないでください。

ブレーキホース(ゴムホース類の劣化点検に関する注意の連絡 2011.4月掲載も参照ください。)

  • 定期交換部品となっていない車両についても、5年から7年を目安に交換してください。
  • 定期交換部品となっている車両については、必ず指定の時期に交換してください。
  • ブレーキホースは保安上重要なゴム部品です。未交換で長期間使用することにより、疲労や老化が避けられず、特に内部からの劣化は判定困難です。
  • 点検時には、劣化によるふくらみや亀裂・損傷及びつぶれ等がないか、入念な点検をお願いします。

マスターシリンダー、キャリパー、ホイールシリンダーのカップ及びダストシール
(ブレーキ部品の取扱い上の注意事項 2011.12月掲載も参照ください。)

  • 点検時には、液漏れの有無や機能・摩耗・損傷等について、入念な点検をお願いします。
  • カップやシール類等のゴム部品は、ブレーキ液の影響を受けて劣化が進むだけでなく、泥水・埃・大気中に長時間さらされただけでも柔軟性の低下などの劣化が進行します。
  • 点検時には、液漏れの有無や機能・摩耗・損傷等について、入念な点検をお願いします。
    特にマスターシリンダーとブレーキブースターの結合部については注意をお願いします。
  • なお、定期交換部品となっている車両については、必ず指定の時期に交換してください。
  • 分解整備時に必要となる油脂類は、必ず指定のものを使用してください。
  • 油脂類は、その特性や使用部位、部材等を考慮し選定されています。

あやまって鉱物油(エンジンオイルなど)を使用すると、ゴム部品が膨潤してブレーキが機能しなくなるため、絶対に鉱物油は使用しないでください。

  • 点検整備方式、指定のブレーキ液については、メンテナンスノート及び取扱説明書を必ずご確認ください。
  • 指定油脂類については、弊社発行の整備解説書を必ずご確認ください。