ブレーキブースタ&マスタシリンダASS'Yの取扱い注意について

ブレーキブースタからマスタシリンダを取り外す際に誤ってブレーキ液を溢すと、ブレーキブースタ内にブレーキ液が浸入し、ブースタ機能が正しく作動しなくなる場合があります。
特に、ブースタとマスタシリンダが車体に対し傾斜した状態で搭載されている仕様の車両(図1参照)でのシリンダ取り外し作業においては、次の事項について注意をお願いします。

対象車種

ミニキャブ(バン・トラック)、タウンボックス、タウンボックスワイド、ミニキャブミーブ、ミニキャブミーブ・トラック

整備時の注意事項

ブレーキブースタからマスタシリンダを取り外す際には以下について作業注意をお願いします。

  1. マスタシリンダを取り外す際に、ブレーキ液がブースタ内部に垂れて入らないよう、作業前には必ず、リザーバASS'Y、マスタシリンダからブレーキ液を抜いて下さい。
  2. リザーバASS'Y及びブレーキ配管の取り外しの際に垂れ出たブレーキ液はウエスにて受け止め、外部に垂れ伝わらない様にしてください。
  3. マスタシリンダとブレーキブースタの結合部のシールがフロントシールの場合は、マスタシリンダをブレーキブースタに組み付ける際、ブースタ側のフロントシールを新品に組み替え(図2参照)、シール及びブースタ側にグリスを塗布し(図3参照)マスタシリンダのピストンに異物の付着がないことを確認してから組み込んでください。(フロントシールは再使用不可部品です)

図1:車載時の取り付け姿勢
(車両側面矢視)

図2:フロントシール組付け構造

図3:シリンダ組み付け要領
(整備解説書を参照してください)