3代目:2代目『デリカスターワゴン』
1986年6月、『デリカスターワゴン』が2代目へとフルモデルチェンジしました。4WDモデルはグリルガードを備え、『デリカ』らしいスタイルをそのまま継承しつつ、ボディは軽量化や剛性アップが図られたモノコックボディを採用し性能アップを図りました。エンジンは4WDモデルには4D56型2.5Lディーゼルターボエンジンと、G63B型2.0Lガソリンエンジンを設定。また初代『デリカスターワゴン』から引き継いだ本格4WD機能もさることながら、初代『デリカスターワゴン』をより進化させた快適な室内空間によって人気を博しました。特に、1989年には4WDモデルにハイルーフ仕様を設定。広々とした室内だけではなく、ルーフをガラス面で覆ったクリスタルライトルーフなど、アウトドアを意識したモデルも登場し好評を得ました。
1990年8月のビッグマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの大幅な変更や、クラス初となるプロジェクターヘッドランプの採用、そして上質感の高い室内仕様とした最上級類別「スーパーエクシード」を追加、新たなスタートを切りました。またガソリンエンジンには4G64型2.4Lガソリンエンジンが追加されました。その後、1994年5月からは4代目『デリカスペースギア』と併売されました。発売から17年間、マイナーチェンジとグレード展開の見直しを繰り返し、その根強い人気を不動のものとした『デリカスターワゴン』でしたが、1999年9月にその歴史にピリオドを打ちました。