1991年〜
2代目パジェロ
遊びに使えるタフなクルマとして認知され、
RVブームの火付け役に
オフロードからオンロードまで快適に走れるオールラウンド4WDとして確固たる地位を築いた初代パジェロ。しかし初代には弱点もありました。それはパートタイム式4WDの特性で、4WD状態で舗装路の急カーブを曲がると、ブレーキがかかったような状態になってしまう“タイトコーナーブレーキング現象”が発生することでした。
この現象が残っていては、本当の意味で「誰もが安心・快適に運転できる4WD車」とは呼べない。開発陣はこの現象の克服に挑みます。そして完成したのが、2代目パジェロに世界初搭載した『スーパーセレクト4WD』でした。
スーパーセレクト4WDは、パートタイム4WDとフルタイム4WDの長所を併せ持つ画期的なシステムです。走行モードは “2H”“4H”“4HLc”“4LLc”の4種類を設定。基本モードである4Hで走行中に前後輪に生じる差動をセンターデフが吸収し、VCUが回転速度差に応じて駆動力を適切に配分します。これにより4WDらしい安定感のある走りを実現し、タイトコーナーブレーキング現象を克服しました。
さらに従来のパートタイム4WDでは4WDと2WDの切り替え時に、クルマを一旦停止させてフリーホイールハブを操作したうえで、1mほどバックしてから走らなければなりませんでした。スーパーセレクト4WDはシンクロフリーホイールハブの採用で、100km/h以下の走行中に4WDと2WDの切り替えをできるようにしました。これにより人々をパートタイム4WD特有の煩わしさから解放したのです。
一本のレバーを使った簡単な操作で、オンロードでの快適・低燃費な走りから過酷な悪路の走破までをスマートかつ自在に切り替えるコントロール思想。どんな道でも誰もが安心して走ることができるようになった画期的な技術は、3代目で「スーパーセレクト4WD II」へと進化。「オフロードからオンロードまで安心・快適に走れるオールラウンド4WD」という思想をより高いレベルに引き上げました。
どんな場所でも安心して走れる大ヒットモデルに成長
2代目パジェロは、デザインや利便性も大きく進化しました。初代のイメージを継承しながらロー&ワイドのプロポーションにより安定性を高め、4WD車らしい力強さを表現。
高速道路など、ロングドライブ時の快適性や燃費性能を高めるために、異形ヘッドライト(ロングボディのみ)や傾斜させたフロントウィンドウ、フラッシュサーフェス化されたクォーターウィンドウなど、空気抵抗を減少させたモダンなスタイルにまとめています。
“安近短”という言葉も生まれた90年代。休日は家族や仲間とクルマで出かけるライフスタイルが定着し、キャンプ、スキー&スノーボード、マリンスポーツなど、気軽にアウトドアを楽しむようになりました。
アウトドアにも都市部にも似合う洗練されたスタイル。そして、どんな場所でも安心・快適に走れるオールラウンド4WDとしての進化。2代目パジェロは多くの人から選ばれ、最盛期には国内月販台数は7,000〜8,000台に達しました。