プロダクトデザイン部 大久保 望

欧州ブランドと渡り合える質感の高いデザイン

「Urban Racing」。所有価値を高め、走る歓びを呼び覚ますコンセプト

新しいアウトランダーPHEVに追加された「S Edition」のカラーコンセプトは「Urban Racing」。足回りの強化による走りの質感に加え外観・内観の質感も上げることで、標準仕様車とは異なる高性能なSUVとしての特別感と、街中を颯爽と駆け抜ける走りのイメージをキーワードにしました。

スポーティさとクラスに見合う上質で洗練されたカラーリングで、「所有する喜び」や「走る歓び」をお客様に届けたいと考えています。

街を駆け抜ける、スポーティな印象を感じさせるエクステリア

「S Edition」はルーフにブラックの仕様を追加しています。これはコンセプトを意識し、低重心で駆け抜けるイメージをカラーコーディネートで表現しているほか、ボディカラーであるホワイトパールとのコンビネーションはハイコントラストな組み合わせで、よりスポーティであることを印象付けます。

さらに、グリルも他のアイテムとの色・素材の調和を考慮したクールなイメージのダークメッキカラーに変更。また、横から見たときの見栄えを意識し、ホイールはダークブライトカラーの専用色に、ピラーも光沢のあるブラックカラーを厳選しています。

造り込みへのこだわり、走る気持ちを高めるインテリア

「Urban Racing」のコンセプトはインテリアにも活かしています。スポーティでタイトな空間とするためにブラックの天井を新規設定。

また、加飾材をダークな色調の金属柄とシルバーモールのコンビネーションに変更し、よりスポーティな空間を目指しました。シートも本格スポーツとして王道のブラックカラーを用いながら、キルティングとパーフォレーションのコンビネーションデザインにより通気性も良いシートに仕立てました。サイド部分には滑りにくいスウェード調の人工皮革を採用することで体を優しくサポート。クールなブラックトーンでまとめた異素材のコンビネーションとダークレッドステッチにより、細部への造り込みにこだわったシートとなっています。

走りの質の高さを追い求めて進化する、ヨーロッパ車のスタイルを研究

ヨーロッパでもアウトランダーPHEVは高いシェアを誇っており、企業の役員や部長クラスの方などからカンパニーカーとして選択されるクルマにもなっています。そのため、今回のデザイン開発においても同価格帯の欧州ブランドと渡り合える内容が求められました。

走りの質の高さを追い求めてカラーやマテリアルも進化することがクルマのスタンダードであるヨーロッパのスタイルを研究。さらに、PHEVとしてのあるべき姿も考え、カラー・インテリアの素材なども一つひとつ吟味しています。例えば、ドアパネルなどに入っているシルバーのピンストライプは、設計を0.01mm単位で見直してリデザインしています。こうした細かいこだわりの積み重ねで、欧州車と渡り合える質感を目指しました。

アウトランダーPHEVの上質な走りを体感し、一緒に旅を楽しんでもらいたい

アウトランダーPHEVは一人ひとりのライフスタイルを豊かにしてくれるクルマです。外観や内装のデザインに込めた上質な走りのイメージとPHEVの機能によって、ちょっと街乗りをして帰ってくるだけではなく、あえて遠回りをしてドライブをしたり、一泊二日クルマと行動を共にして給電や色々な機能を使ってみるなど、これまでにはないチャレンジを楽しみたくなるはずです。ぜひお客様にもアウトランダーPHEVで旅を楽しんでいただけたらと思っています。