導入事例のご紹介Vol.13
雪道への安心と環境への
一歩を両立する電動化
アウトランダーPHEV
株式会社NTT東日本-東北

NTT東日本 青森支店は、東日本エリアにおける情報通信の基盤を担うと同時に、「通信の力」にとどまらない地域貢献を大きなミッションとして掲げています。営業・設備構築など日々の業務を支える社用車のEV化を全社的に進める中、雪国・広域県という青森の特性に合わせて導入が進んだのが、三菱自動車『アウトランダーPHEV』でした。導入の背景から、雪道での実感、運用面の工夫、今後の活用可能性まで、関係者の声をもとにまとめました。
この記事のポイント
雪国の現場が求めたのは「電動化」だけではなく「4WDの安心」だった
Q.『アウトランダーPHEV』導入の背景を教えてください。
背景にあるのは、会社として車両のEV化を全社的に進めていることです。環境負荷を下げるため、二酸化炭素排出量を減らしていく。その方針のもとで、各支店に「どんなクルマが良いか」をヒアリングしました。青森のような雪国では、何より四輪駆動のニーズが強い。そこで、EV/PHEVという選択肢の中で、4WDで、かつ業務で使いやすい電動車として『アウトランダーPHEV』が有力になりました。検討は2020年頃から始まり、計画的に社用車の電動化を進める中で、地域の実情に合う車種として選定された形です。

NTT東日本の青森支店で社用車として導入されている『アウトランダーPHEV』
また、青森県は豪雪地域で営業範囲も広く、冬季は雪の影響で移動時間・距離が大きく増えることがあります。営業担当者によっては下北半島方面へ往復250~260kmを移動することもあり、冬場は雪道の影響で片道4時間以上かかるケースもあります。こうした環境では、EVのみだと「充電場所がない」「途中で電池が切れたら困る」といった不安が残る局面があります。
その点、PHEVは電動車両の良さを活かしつつ、必要なときはガソリンでも走れるのが特長です。雪道での長距離移動や地域ごとのインフラ状況を踏まえると、“電動とガソリンを併用できる安心感”が導入の決め手となりました。

『アウトランダーPHEV』で実際に業務で使用している久保田さん
数字で見える環境効果と、走って実感する安心・快適性
Q.導入後、どのような効果を感じていますか?
環境面では、スコープ1(燃料の燃焼で発生するCO2)を減らすことが重要です。社内でも、カーボンクレジットなどによる相殺に頼りにくい領域だからこそ“絶対量を減らす必要がある”という認識があります。NTT東日本が排出するスコープ1の大半はガソリン燃焼に由来し、2040年ネットゼロという目標の実現には、車両のEV/PHEV化が欠かせない。現時点では、年間で約5,000トン規模の削減につながっているという実感があります。
一方、業務面での実感は「雪道での安心感」です。青森に来て初めて雪道を経験した担当者も、4WDならではのどっしりした安定感があり、「落ち着いて運転できた」と話しています。山道を走る場面もある中で、現場からの要望が強かったのも納得です。

脇に雪が残る道を走る『アウトランダーPHEV』
また、運転する社員からは「静か」「揺れが少ない」「長距離でも疲れにくい」という声が多く、電動ならではの滑らかな加速も好評です。高速走行でも直進安定性が高く、身体へのストレスが減るという実感があります。雪の時期はスノーモードを使い分け、状況に応じて走行モードを切り替えることで、より運転しやすくなったという声もありました。
さらに、先入観として持たれがちな「EVは雪道で不安」「馬力が足りないのでは」といった抵抗感も、実際に乗ることで薄れていく。安全機能(自動ブレーキ、アラーム等)が働き、いわゆる“うっかり事故”が減ったという体感もあり、導入を後押しする要素になっています。

社員からの『アウトランダーPHEV』の評判を話す清野さん
給油時間の削減と移動中の生産性向上――電動化がもたらした新しいワークスタイル
Q.運用面での工夫や、現場の実感を教えてください。
充電設備は、EV導入のタイミングで社内駐車場等に必要最低限を整備してきました。運用としては、戻ってきたら充電器に挿し、朝にはフル充電になっている形を回していく。夜に“つないでおけば満充電”という運用は、給油のために外出する必要がなく、手間の面では大きなメリットです。遠方担当の社員は、冬場に片道4時間かかるエリアまで行くこともあり、1日往復で250〜260km程度走る日もあります。その中でも「給油回数がかなり減った」と実感しています。以前は月1〜2回給油していましたが、PHEVでは2カ月に1回程度になっていますね。給油の回数が減ること自体が、業務効率の改善につながります。

充電プラグを挿入する久保田さん
加えて、車内コンセントの存在は“業務車両としての価値”を押し上げています。遠方でPC作業をしたあとにオンライン会議が入った際、車内から電源を確保できるため、移動の合間でも会議参加が可能になります。クルマが「仮のオフィス」になることで、時間の使い方が変わる。営業活動の現場で、実用性の高いメリットとなっています。

『アウトランダーPHEV』が移動の合間の「仮のオフィス」に。
コストと台数最適化、そして非常時の電源としての可能性
Q.今後の導入・運用方針や、非常時の活用など、さらなる展開についてお聞かせください。
三菱自動車のPHEVをすでに29台導入しており、今後は、不要な車両を減らしつつ、必要な車両を維持していくフェーズです。
非常時の電源としての活用については、通信設備のあるビルはもともとバックアップ体制が整っているため、現状は“クルマから給電して通信を維持する”使い方は多くないものの、有人の拠点で停電が起きた場合に照明や携帯充電、湯沸かしなどに使える可能性がある、という認識です。避難所への提供など、地域防災の文脈でも価値が出るかもしれません。

『アウトランダーPHEV』の非常時の活用方法について話す小坂さん
『アウトランダーPHEV』は、電気で走り、必要なときはガソリンで発電・走行を継続できる点が大きな特徴です。雪国・広域という青森の条件下で、走破性と電動化を両立できる車として、今後も「地域の足」と「環境への取り組み」を同時に支える存在になっていきます。

青森という環境だからこそ生きる『アウトランダーPHEV』について話す田澤さん












