パンクしたときは
この車両にはスペアタイヤおよびジャッキが標準で搭載されていません。
タイヤがパンクしたときは、パンクタイヤ応急修理キットで応急修理ができます。
応急修理する前に
応急修理を行うときは、次の準備をしてください。
- 地面が固く平らな場所に車両を移動する。
- パーキングブレーキをかける。
- セレクターレバーを
にする。
- キースイッチ(電源ポジション)をOFFにする。
- 必要に応じて、非常点滅表示灯を点滅させ、停止表示板(または停止表示灯)を置く。
故障したときの対処のしかた - 人や荷物を降ろす。
- 工具、パンクタイヤ応急修理キットを取り出す。
工具、パンクタイヤ応急修理キットの格納場所 - 次の場合はパンクタイヤ応急修理キットでは応急修理ができません。三菱自動車販売会社またはJAFなどに連絡してください。
- 約4mm以上の切り傷や刺し傷があるとき
- タイヤサイド部が損傷を受けたとき
- ほとんど空気の抜けた状態で走行したとき
- タイヤがホイールから外れているとき
- ホイールが破損しているとき
- タイヤが2本以上パンクしているとき
- 修理剤の有効期限が切れているとき
- タイヤに釘やネジが刺さっている場合は、抜いてしまうとパンク穴が大きくなり空気が漏れやすくなるため、抜かずにパンクタイヤ応急修理キットで応急修理してください。
- パンクタイヤ応急修理キットの修理剤を使用したタイヤは、新しいタイヤに交換されることをおすすめします。タイヤの交換については専門の修理業者と相談し、損傷が激しい場合は交換、修理可能と判断された場合は修理を実施してください。
- ホイールは付着した修理剤をふき取れば再使用できますが、タイヤのバルブは新しいものと取り替えてください。
- 修理剤は再使用できません。使用後は新しい修理剤をお求めください。詳しくは三菱自動車販売会社にご相談ください。
パンクタイヤ応急修理キットについて
- タイヤトレッド部(接地面)の軽度なパンクは、パンクタイヤ応急修理キットで応急修理できます。
- パンクタイヤ応急修理キットは、ラゲッジルームに格納されています。
- 応急修理を目的としているため、修理後に長期間の走行はできません。修理後はすみやかに三菱自動車販売会社または専門の修理業者で点検、恒久修理またはタイヤ交換を行ってください。

- パンクタイヤ応急修理キットを取り出すときは、後席シートを車両前方へスライドさせてください。(2WD車)
応急修理のしかた
修理剤の注入
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修理剤ボトルとエアコンプレッサーを取り出し、修理剤ボトルをよく振ります。
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修理剤ボトルの内ぶたを付けたまま注入ホースをねじ込みます。
(注入ホースをねじ込むと内ぶたが破れます。) -
パンクしたタイヤのバルブからバルブキャップを外し、ビニール袋に入っているバルブコア回しの後ろでバルブ内のバルブコアを押し、タイヤの空気を完全に抜きます。
-
バルブコア回しでバルブコアを回し、取り外します。
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注入ホースをバルブに差し込みます。その後、修理剤ボトルをさかさまにして持ち、修理剤がすべてタイヤ内に注入できるまで何回も圧迫します。
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注入し終わったら、注入ホースをバルブから引き抜き、バルブコア回しを使ってバルブコアをバルブにしっかりとねじ込みます。
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注入が終わった空ボトルから修理剤が漏れるのを防ぐため、注入ホースの先端にバルブコア回しを差し込んで栓をします。
-
速度制限シールを運転者のよく見えるところに貼ります。
- バルブコアは慎重に取り外す。
外すときにタイヤに空気が残っていると、コアが飛び出すおそれがあります。 - ハンドルのセンターパッド部には速度制限シールを貼らない。
SRSエアバッグが正常に作動しなくなり、重大な傷害につながるおそれがあります。また、警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置にも貼らないでください。
- 修理剤ボトルは注入ホースをねじ込む前によく振ってください。注入ホースをねじ込んだあとに修理剤ボトルを振ると、修理剤が飛び散るおそれがあります。
- 修理剤は衣服などに付着すると取れなくなるおそれがありますので注意してください。
- 寒冷時には修理剤の粘度が高くなり、注入作業がしにくくなります。その場合、車内などで温めると注入作業がしやすくなります。
- バルブコアは汚れないようにきれいに保管してください。
- 空になった修理剤ボトルは、タイヤ交換または恒久修理のときに修理剤の回収に使いますので、捨てずに三菱自動車販売会社または修理業者までお持ちください。
エアの注入
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エアコンプレッサーに格納されているホースと電源プラグを取り出します。
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エアコンプレッサーのホースの口金をタイヤバルブにしっかりとねじ込みます。
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電源プラグを車内のアクセサリーソケットに差し込みます。
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キースイッチ(電源ポジション)をONにします。
-
エアコンプレッサーのスイッチをONにし、タイヤを指定空気圧まで昇圧させます。
- 指定空気圧まで昇圧できたら、エアコンプレッサーのスイッチをOFFにし、電源プラグをアクセサリーソケットから抜きます。
- ホースをタイヤのバルブからすばやく取り外し、タイヤのバルブにキャップを取り付けます。
10分以内に指定空気圧まで昇圧できない場合
10分以内に指定空気圧まで昇圧できない場合は、タイヤがひどい損傷を受けているおそれがあります。この場合は、本修理キットで応急修理することができません。三菱自動車販売会社またはJAFなどに連絡してください。
空気を入れすぎてしまったとき
ホースの口金を緩めて空気を抜いてください。
- 空気を入れたあとは、ホースの口金が熱くなることがあるため、やけどしないように注意する。
- コンプレッサーは長時間使用すると故障につながるおそれがありますので、10分以上連続して作動させないでください。タイヤ空気圧を昇圧できない場合は修理できません。
- タイヤの指定空気圧は運転席ドア開口部に表示してあります。
- 車種により、コンプレッサーの形状が異なります。
点検走行
- ただちに走行を始め、10分間または5km程度走行してください。
80km/h以下の速度で注意深く運転してください。 - 走行後、エアコンプレッサーのスイッチがOFFになっていることを確認し、エアコンプレッサーに付属している空気圧計でタイヤ空気圧をチェックしてください。
130kPa未満の場合
本修理キットによる応急修理はできません。運転を中止して三菱自動車販売会社またはJAFなどのロードサービスに連絡してください。
130kPa以上指定空気圧未満の場合
エアコンプレッサーのスイッチをONにして指定空気圧まで昇圧し、点検走行の作業を行います。上記作業を繰り返しても指定空気圧より低下する場合は、本修理キットによる応急修理はできません。運転を中止して三菱自動車販売会社またはJAFなどのロードサービスに連絡してください。
JAFの連絡先…別冊のメンテナンスノート「三菱サービスネット」をお読みください。
指定空気圧の場合
応急修理は完了です。すみやかに三菱自動車販売会社または専門の修理業者まで慎重に運転してください。
- 走行するときは、低速で慎重に運転し、特にカーブや旋回時には注意する。
- 応急修理後の恒久修理の際、パンク穴を発見できないために恒久修理できないことがあります。そのまま走行を続ける場合は、こまめに空気圧をチェックしてください。頻繁に空気圧の低下がみられるときは、三菱自動車販売会社または修理業者で点検を受けてください。
パンクタイヤ応急修理キットの注意事項
パンクタイヤ応急修理キットについて
- パンクタイヤ応急修理キットは、搭載車両専用のため、他の車には使用しない。
- パンクタイヤ応急修理キットは自動車用タイヤの空気充填や空気圧チェック以外で使用しない。
- パンクタイヤ応急修理キットはDC12V専用のため、他の電源での使用はしない。
- 分解、改造などは絶対にしない。
- コンプレッサーに衝撃を与えない。
故障の原因となります。 - お子さまが誤って手を触れないように注意する。
修理剤について
- 修理剤を口に入れない。
修理剤を飲み込むと健康に害があります。万一誤って飲んだ場合は、できるだけたくさんの水を飲み、ただちに医師の診療を受けてください。 - 万一目や皮膚に付着した場合は、水でよく洗い流す。
それでも異常を感じたときは、医師の診療を受けてください。
パンクタイヤ応急修理キットについて
- パンクタイヤ応急修理キットは、必ず三菱自動車純正品を使用してください。
- 水やほこりを避けて使用してください。