電動サイドステップ

助手席側のフロントドアまたはスライドドアのどちらかを開けると、サイドステップが自動で展開します。助手席側のフロントドアおよびスライドドアの両方を閉めると、サイドステップが自動で格納します。開閉するときおよび乗り降りするときは、次のことをお守りください。
サイドステップに手、足、首などをはさまれたり、引き込まれたりして重大な傷害を受けるおそれがあります。
- サイドステップ周辺の安全を十分確認してから操作してください。
- 車外にいる人がドアに寄りかかったり、触れたりしていないことを十分確認してから操作してください。
- 操作するときは、サイドステップの近くに立たないでください。
  足などに当たったり、歩道との間にはさまれたりするおそれがあります。
- サイドステップの作動中は足を乗せたり、触ったりしないようにしてください。
- お子さまが乗り降りするときは、サイドステップと車体のすき間に足をはさまれないように注意してください。
- サイドステップと車体のすき間に手や足を入れないでください。
- ピラー部付近のサイドステップには足を置かないでください。
  助手席側のフロントドアを閉めたときに車体との間にはさまれるおそれがあります。
サイドステップに人が乗っているときにドアを閉めたり、フロントドアスイッチやスライドドアスイッチに触れたりしないでください。サイドステップが動き出してはさまれたりするおそれがあります。
サイドステップを使用するときは、次のことをお守りください。
サイドステップから足を踏み外して重大な傷害を受けるおそれがあります。
- 乗り降りするときは、サイドステップを踏み外さないように注意してください。
- サイドステップの上で飛んだり、跳ねたりしないでください。
- サイドステップは乗り降りするとき以外は使用しないでください。
  洗車やルーフキャリア操作時に使用すると滑るおそれがあります。
- 雨天時や降雪時はサイドステップの上面が滑りやすくなりますので、足元を確認して乗り降りしてください。
- 完全に展開して停止したことを確認してから乗り降りしてください。
夏場などはサイドステップが高温になっていますので、素足で乗り降りしないようにしてください。
やけどをするおそれがあります。
走行する前にサイドステップが格納されていることを確認してください。
サイドステップが格納されていない状態で走行すると歩行者に接触するなど思わぬ事故につながるおそれがあります。
電動サイドステップに異常があるときは、マルチインフォメーションディスプレイ内のインフォメーション画面に警告が表示されます。
また、インフォメーション画面に「オートステップ点検」が表示された場合は、手動で格納してから走行してください。
サイドステップを手動で格納するときは

歩道など縁石の近くでは使用しないでください。サイドステップが接触し損傷するおそれがあります。
助手席側のフロントドアまたはスライドドアを閉めるときは、サイドステップの下や周辺に異物がないことを確認してください。
異物をはさみ込むとサイドステップが正常に格納できなくなるおそれがあります。
コインパーキングではAUTO STEPスイッチをOFFにしてください。
サイドステップ作動時に輪止めのフラップに干渉し、損傷したり、引っ掛かって作動しなくなるおそれがあります。
寒冷時にはサイドステップが凍結し正常に作動しなくなるおそれがあります。
AUTO STEPスイッチをOFFにして、電動サイドステップを使用しないでください。
サイドステップにかかる荷重は、助手席側のフロントドア中心位置、スライドドア中心位置ともに100kg未満で使用してください。
各位置100kg以上で使用すると、故障の原因となります。
サイドステップの上に荷物などを載せないでください。
サイドステップを格納したときに荷物などがはさまれ、故障の原因となります。
段差や凹凸のある路面を通過するときは、サイドステップが接触するおそれがあります。
次のような状況ではできるだけゆっくり走行してください。
- 駐車場の出入り口
- 路肩や車止めのある場所
- 勾配の急な場所
- わだちのある場所
未舗装路などを走行するとサイドステップの作動部に泥や石がはさまり、正常に作動しなくなる場合があります。
走行後は泥や石を取り除いてください。

電動サイドステップの作動

サイドステップは次の条件がそろったときに自動で展開・格納します。

展開時

AUTO STEPスイッチがONのとき
車が止まっているとき
助手席側のフロントドアまたはスライドドアを開けたとき

格納時

AUTO STEPスイッチがONのとき
車が止まっているとき
助手席側のフロントドアおよびスライドドアの両方を閉めたとき

サイドステップの展開に連動してLEDステップ照明が点灯します。
サイドステップを展開した状態で放置すると、LEDステップ照明は約3分後に消灯します。

展開中に次の操作をすると、格納作動に切り換わります。

車が走り出したとき
助手席側のフロントドアおよびスライドドアの両方を閉めたとき

展開・格納中にAUTO STEPスイッチをOFFにすると、その場で停止します。
途中で停止したときは、AUTO STEPスイッチをONにして助手席側のフロントドアおよびスライドドアの両方を閉めてサイドステップを格納位置に戻してください。

助手席側のタイヤ交換などサイドステップの周りで作業するときは、AUTO STEPスイッチをOFFにしてください。AUTO STEPスイッチをONのままにしておくと、誤ってドアを開閉したときにサイドステップが作動し、はさまれて重大な傷害を受けるおそれがあります。

展開・格納中にサイドステップに乗ったり、無理な力をかけたりしないでください。故障の原因となります。
展開・格納中にエンジンを始動しないでください。保護回路が働き、電動サイドステップが正常に作動しないことがあります。
展開・格納中に停止したときは、停止した位置で使用しないでください。正常な位置で使用しないと故障の原因となります。

次のようなときは、サイドステップが正常に作動しないことがあります。
- 車が左右に大きく傾いた状態で駐車しているとき
- バッテリー電圧が低いとき
バッテリーやヒューズを交換した後は、位置を学習するためにゆっくり作動します。
一度ドアを開閉することで、学習が完了し通常の作動に戻ります。
サイドステップの展開中にAUTO STEPスイッチをOFFにすると、サイドステップの作動が停止するとともにLEDステップ照明も消灯します。
ドアの開閉操作を連続して繰り返すと、保護回路が働いて一時的に展開・格納できなくなることがあります。しばらくしてからドアを開閉して展開・格納してください。
エンジン停止中に繰り返し作動させるとバッテリー上がりの原因となります。
助手席側のフロントドアを閉めたときに半ドアを繰り返すと、サイドステップの展開位置と格納位置が入れ替わることがあります。
このような場合は、一度助手席側のフロントドアを開け半ドアにならないよう確実に閉めてから、ドアを開閉すると正しく展開・格納作動します。

セーフティ機構

展開・格納中に、サイドステップで人や荷物などをはさんだ場合、またはサイドステップに強く当たった場合は、安全のため自動的にサイドステップが反転作動します。

はさまれた物の形状や、はさまれ方によってはセーフティ機構が働かないことがあります。手、足、首または物などをはさまないように注意してください。
サイドステップを確実に展開・格納するため停止直前ではセーフティ機構が働かないようになっています。手、足、首または物などをはさまないように注意してください。

セーフティ機構が働いた場合は、反転作動し反対側で停止します。はさまれた物を取り除き、ドアを開閉すると正常な位置で停止します。

警告表示

エンジンスイッチがONのとき、電動サイドステップに異常があるときは、その状態によって、ブザーとともにインフォメーション画面に警告が表示されます。

サイドステップが格納されていないときは

サイドステップが展開状態でAUTO STEPスイッチがOFFのときに警告します。
次の方法で処置してください。

走行中の場合は安全な場所に停車してください。
AUTO STEPスイッチをONにし、助手席側のフロントドアまたはスライドドアを開閉し、サイドステップを格納します。

システムに異常があるときは

助手席側のフロントドアおよびスライドドアを閉めても、サイドステップが格納されていません。
次の方法で処置してください。

助手席側のフロントドアおよびスライドドアを開け、サイドステップユニットの周辺に障害物がないか確認します。
障害物がある場合は取り除きます。

障害物を取り除くときは、AUTO STEPスイッチをOFFにしてください。不意に作動したときに、サイドステップに手、足、首などをはさまれたり、引き込まれたりして重大な傷害を受けるおそれがあります。

障害物を取り除いてもサイドステップが格納できない場合は、サイドステップを手動で格納し、ただちに三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
サイドステップを手動で格納するときは

電動サイドステップに何らかの異常が発生しています。

AUTO STEPスイッチをOFFにし、ただちに三菱自動車販売会社で点検を受けてください。

サイドステップを手動で格納するときは

サイドステップが展開した状態で格納できなくなったときは、次の方法で手動で格納して、ただちに三菱自動車販売会社で点検を受けてください。

手動で格納するときは、AUTO STEPスイッチをOFFにしてください。不意に作動したときに、サイドステップに手、足、首などをはさまれたり、引き込まれたりして重大な傷害を受けるおそれがあります。

手動で格納した状態でAUTO STEPスイッチをONにしないでください。故障の原因となります。

AUTO STEPスイッチをOFFにします。
サイドステップユニットの後ろ側のエマージェンシー機構のカバーのクリップを外し、ツメを車両左側に引きながらカバーを取り外します。
リンクアームをジャッキで支えます。
エマージェンシーボルトをホイールナットレンチで反時計回りに回して取り外します。
ジャッキと工具
- エマージェンシーボルトを取り外すと、サイドステップが下がりますので、手や指などをはさまれないように注意してください。
ジャッキを外して、サイドステップを手で格納状態まで押し込み、再度ジャッキでリンクアームを支えます。
固定用の穴にエマージェンシーボルトを差し込み、ホイールナットレンチで時計回りに回して固定します。
ジャッキを外します。

手順2.で取り外したカバーは、取り付けることができません。クリップとともに紛失しないように保管してください。