4WD車の取り扱い
4WD車を運転するときは
4WD車といってもどこでも走れるわけではありません。無理な運転はしないでください。
2WD車と同様、ハンドル・ブレーキ操作を慎重に行い安全運転に心がけてください。
- 無理な運転はしないでください。
- 砂地やぬかるみ等タイヤが空転しやすいところでの走行は避けてください。タイヤの空転を続けると駆動系部品に無理がかかり、重大な故障の原因となるおそれがあります。
- 渡河などの水中走行はしないでください。
- ブレーキ性能は2WD車とあまり差はありません。極端な急ハンドル、急ブレーキは避けて十分な車間距離をとって走行してください。
乾燥した舗装道路を走行するときは
- 乾いた舗装道路を「GRAVEL」または「SNOW」モードで走行すると燃料の消費量が多くなったり、騒音、振動やタイヤの早期摩耗を発生することがあります。
急なカーブを回るときは
「GRAVEL」モード時に急なカーブを低速で旋回した場合、ブレーキをかけた状態と同じような現象が発生することがあります。
これはタイトコーナーブレーキング現象と呼ばれているもので、4輪のタイヤの軌跡(回転差)が違うために発生する4輪駆動車特有の現象です。
このような現象が発生したときには、ハンドルを直進状態に戻すか「GRAVEL」以外のモードに切り換えることによって解消することができます。
- 急旋回したときは、タイトコーナーブレーキング現象を起こし、運転しにくくなりますので、急な旋回は避けてください。
- タイトコーナーブレーキング現象が起きるとタイヤのスリップ音や駆動系のきしみ音などが発生することがあります。
タイヤ、ホイールについて
4WD車は4輪に駆動力がかかるため、タイヤの状態が車の性能に大きく影響します。タイヤには細心の注意をしてください。
- 4輪とも指定のタイヤ、ホイールを装着してください。
タイヤ、ホイールのサイズ - タイヤ、ホイールを交換するときは、4輪とも交換してください。
- タイヤのローテーションは、5,000kmごとに行ってください。
タイヤローテーション - タイヤの空気圧は、定期的に点検してください。
タイヤの空気圧
- 同一指定サイズ、同一種類、同一銘柄および摩耗差のないタイヤを使用してください。サイズ、種類、銘柄や摩耗度合いの異なるタイヤを使用すると、駆動系部品に無理がかかり、オイル漏れや焼き付きなどの重大な故障となり思わぬ事故につながるおそれがあります。
けん引について
けん引はできるだけ専門業者に依頼してください。
4WD車は、必ず4輪を持ち上げてレッカー車で搬送するか、4輪接地の状態でけん引してください。
ただし、次の場合は三菱自動車販売会社にご連絡ください。
- エンジンが回っているのに車が動かない。または異音がする。
- 下まわりを点検し、オイルなどが漏れている。
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前輪または後輪だけを持ち上げたけん引をしないでください。駆動系部品が損傷したり、車がレッカー(台車)から飛び出すおそれがあります。
けん引するとき
- ドライブモードを「ECO」モードにしても、前輪または後輪だけを持ち上げたけん引はできません。
- レッカー車による搬送は、別冊の「メンテナンスノート」を見て三菱自動車販売会社へ依頼してください。
ジャッキアップするときは
- ジャッキアップ中はエンジンをかけたり、ジャッキアップした車輪を回転させないでください。
接地しているタイヤが回ってジャッキから車体が外れ、思わぬ事故につながるおそれがあります。