エンジンの始動・停止

  • 車庫など周囲が囲まれた換気の悪い場所でエンジンをかけたままにしないでください。排気ガスが車内に侵入して、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。
  • 排気音が変わったり、車内で燃料や排気ガスの臭いが消えない場合は排気系や燃料系の異常が考えられますので、必ず三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
  • 窓越しなど車外からエンジンをかけないでください。思わぬ事故につながるおそれがあります。
  • エンジン回転中にエンジン警告灯が点灯または点滅したときは、高速走行を避けてただちに三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
    エンジン警告灯
  • エンジンが冷えているときや、再始動直後はエンジン保護のため高回転させたり、高速運転は避けてください。
  • エンジンルームから、エンジン始動直後に特有の音が聞こえることがあります。エンジンが暖まれば音は止まります。
  • 外気温が低いときは、暖房効果を高めるために、通常の走行時よりもエンジン回転数が高くなることがありますが異常ではありません。

エンジンのかけ方

  1. 正しい運転姿勢がとれるように、シートを調整します。
    フロントシート
  2. 電動パーキングブレーキがかかっていることを確認します。
  3. セレクターレバーがにあることを確認します。
    • セレクターレバーがまたは以外ではエンジンがかかりません。
      安全のため車輪が固定できるでエンジンをかけてください。
      また、エンジンをかけるときにブレーキペダルを踏まずにエンジンスイッチを押した場合、インフォメーション画面に警告が表示されます。
      ブレーキペダルを踏む力が弱いときもインフォメーション画面に警告が表示されます。その場合は、通常よりブレーキペダルを強く踏んでください。

  4. ブレーキペダルを右足でしっかり踏み、エンジンスイッチを押します。
  5. エンジンの予熱が始まり、メーター内のグロー(予熱)スタート表示灯が消灯すると自動でエンジンが始動します。
    グロー(予熱)スタート表示灯

    • エンジンをかけている途中でエンジンスイッチから手を離しても、エンジン始動のために数秒間スターチングモーターが回り続けます。
    • エンジン冷却水の温度が低いほど、グロー(予熱)スタート表示灯の点灯時間が長くなります。
    • グロー(予熱)スタート表示灯が消灯した後、しばらくの間エンジンをかけなかったときは、エンジンスイッチをACCに戻し、再度グロープラグの予熱を行ってからエンジンをかけてください。
    • エンジンがかかっていないときはブレーキペダルが踏み込みにくくなることがあり、ペダル操作が検出されず、エンジンが始動しないことがあります。そのような場合は通常よりも強くブレーキペダルを踏んでください。
    • バッテリーの交換直後などはバッテリーの状態を把握するため、エンジン始動に若干の遅れを生じる場合があります。
  • アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いを防ぐため、各ペダルの位置を右足で確認してください。
    アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏んだり、両方のペダルを同時に踏んでしまうと、車が急発進し、重大な事故につながるおそれがあります。

  • どの電源モードのときでもエンジンが始動できます。
  • エンジンの始動操作をしてすぐにエンジンスイッチから手を離すと、エンジン始動のために最大で約15秒間スターチングモーターが回り続けます。
    スターチングモーターが回転中に再度エンジンスイッチを押すと、スターチングモーターが止まります。
    エンジンスイッチを押したままでも、最大で約30秒間スターチングモーターが回り続けます。
    エンジンがかからないときは、しばらくしてから再度エンジンの始動操作を行ってください。エンジンやスターチングモーターが止まらないうちに始動の操作を繰り返すと関連部品の故障の原因となります。
  • エンジンの始動操作を連続して行ったり、エンジンスイッチの電源モードをOFFにした後、すぐに再始動操作を行った場合、エンジンが始動しないことがあります。
    そのような場合は、数秒待ってから再度エンジンの始動操作を行ってください。
  • スターチングモーターが回っている間は、セレクターレバーを操作しないでください。
  • エンジンがかからないときは、次の手順に従ってください。
    • ブレーキペダルを踏んだまま、アクセルペダルを半分程度踏みながらエンジンをかけてください。
    • エンジンがかかったらアクセルペダルをすみやかに戻してください。

エンジンの止め方

  1. 車を完全に止めます。
  2. ブレーキペダルを踏んだまま電動パーキングブレーキを確実にかけます。
  3. セレクターレバーをに入れてから、エンジンスイッチを押してエンジンを止めます。
  • 緊急を要する場合以外は走行中にエンジンを止めないでください。ブレーキの効きが悪くなったり、ハンドルが非常に重くなるため、思わぬ事故につながるおそれがあります。
  • 緊急時以外は走行中にエンジンスイッチを操作しないでください。万一、走行中にエンジンを緊急停止したい場合は、エンジンスイッチを3秒以上押し続けるか、素早く3回以上押してください。エンジンが止まり、電源モードがACCになります。
  • セレクターレバーが以外でエンジンを止めないでください。セレクターレバーが以外でエンジンを止めると、電源モードはACCに切り換わり、OFFになりません。セレクターレバーをに入れてから電源モードをOFFにしてください。
  • オートストップ&ゴー[AS&G]によってエンジンが自動停止しているときにブレーキペダルを強く踏み込み、セレクターレバーを素早くからへ操作した後ブレーキペダルから足を離すと、表示が点滅して、エンジン停止状態を保持することができます。この状態から、電源モードをOFFにするときは、ブレーキペダルを踏まずにエンジンスイッチを押します。
  • ディーゼルエンジンは、エンジンを止めてもエンジンルーム内の温度が高い場合、もしくはエンジン停止直前にDPFで集めたすすの燃焼・除去処理中または処理終了直後の場合には、冷却ファンがしばらくの間は作動し続けます。そのため、エンジンを止めてからも冷却ファンの作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
    一定時間作動した後、冷却ファンは自動的に停止します。
    ディーゼルパティキュレートフィルター[DPF]

キーレスオペレーションキーが正常に作動しないとき(電池切れなど)にエンジンを始動するときは

次の操作で、エンジンの始動や電源モードの切り換えが可能です。

  1. ブレーキペダルを右足でしっかり踏みます。
  2. ブレーキペダルを踏んだまま、キーレスオペレーションキーを図のようにエンジンスイッチに接触させます。

  3. キーレスオペレーションキーが認識されるとエンジンスイッチのインジケーターが緑色に点灯し、約10秒間エンジンの始動や電源モードの切り換え操作が可能になります。
  • キーレスオペレーションキーの近くに金属や他のキーなどがある場合、キーレスオペレーションキーが認識されない場合があります。
  • ブレーキペダルを踏む代わりにエンジンスイッチを押してから約30秒の間も、同じようにキーレスオペレーションキーの認識をさせることができます。
  • エンジンを始動させずに電源モードを切り換えるときは、エンジンスイッチのインジケーターが緑色に点灯した後に、ブレーキペダルから足を離してエンジンスイッチを押します。