先行車発進通知[LCDN]

LCDN : Leading Car Departure Notification

先行車発進通知[LCDN]は、自車と先行車が停止した後、先行車が発進しても自車が停止し続けた場合に、ブザー音とインフォメーション画面の表示で運転者にお知らせします。
LCDNは、フロントガラス上部のカメラおよびフロントグリル内側のセンサーにより、先行車までの距離を測定します。
  • ブザー音とインフォメーション画面の表示で先行車発進通知があっても、周囲の状況を目視で直接確認して自車を発進させてください。
    先行車発進通知のみに頼っていると、思わぬ事故につながるおそれがあるため、常に安全運転を心がけてください。
  • 以下の場合、LCDNが動作しない場合があります。
    • 自車と先行車との車間距離が長いとき
    • ドアまたはテールゲートが開いた状態のとき
    • エンジンフード(ボンネット)が開いているとき
    • 運転席のシートベルトをはずしたとき
    • ハザードランプ(非常点滅灯)が点滅しているとき
    • アクセルペダルを踏んだとき
    • システムが作動した後に、自車が約10km/h未満の速度で走行したとき
    • システムに異常があるとき
  • システムの正しい作動のため、次のことをお守りください。取り扱いを誤ると、システムが正しく作動せず、重大な事故につながるおそれがあります。
    • カメラやセンサー周辺は常にきれいにする
      フロントガラスの内側が汚れたときは、三菱自動車販売会社にご連絡ください
    • カメラやセンサーおよびその周辺に強い衝撃を与えない
    • カメラやセンサーおよびその周辺に金属製のものを取り付けない
    • カメラやセンサーを取り外したり、分解しない
    • カメラおよびフロントカバー付近のフロントガラスに、ステッカー(透明なものを含む)や赤外線カットフィルムなどを貼らない

    • フロントカバーは、塗装や改造をしない
    • センサーおよびセンサー周辺にステッカー(透明なものを含む)を貼りつけたり、塗装や改造をしない

    • センサー付近にナンバープレートやグリルガードなど取り付けない
    • フロントガラスが曇った場合は、デフロスタースイッチを押して曇りを取り除く
    • フロントガラスのカメラ前方部分をワイパーで適切に拭き取れない場合は、ワイパーブレードを早めに交換してください
      フロントワイパー本体、ワイパーブレードを交換する場合は三菱自動車純正品をご使用ください
    • カメラ周辺やセンサー周辺が汚れた場合は、中性洗剤を薄めて、柔らかい布に含ませてふき取ります
      さらに乾いた柔らかい布でふき取ります
    • センサー付近に電子機器またはアンテナなど強い電波を発信する機器を取り付けない
    • 指定以外のサイズのタイヤを装着しない
      または、摩耗差の著しいタイヤを混ぜて装着しない
    • サスペンションを改造しない
    • ダッシュボードの上などに、白い紙や鏡などの反射するものを置かない
  • カメラ付近のフロントガラスにひび割れや傷などがある状態では、システムが正しく作動せず、重大な事故につながるおそれがあります。LCDNのON/OFFを操作してLCDNを停止させ、三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
    フロントガラスの交換が必要な場合は、三菱自動車販売会社にご相談ください。
  • 事故などでセンサーやセンサーの周辺が破損または変形した状態では、システムが正しく作動せず、重大な事故につながるおそれがあります。LCDNのON/OFFを操作してLCDNを停止させ、三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
  • 次のような場合は、作動が遅れたり、作動しないことがあります
    • 先行車がオートバイなどの幅の狭い車両のとき
    • 他車、歩行者、または自転車が自車と先行車の間に割り込んだり横切ったとき
    • 先行車と自車の距離が極端に短いとき
    • 先行車が自車に対して左右にずれているとき
    • 先行車が右左折しているとき、車線変更しているとき、または急に曲がっているとき
    • 先行車が極端に遅い速度で移動しているとき
    • 勾配が急な坂道や急なカーブのある道路で停止しているとき
    • でこぼこ道や悪路(未舗装道路など)で停止しているとき
    • 車両が傾斜しているとき(後席やラゲッジルームに極端に重い荷物を積んでいるとき)
    • ステアリングホイールが完全に左または右に大きく切れているとき
    • 悪天候(雨、霧、雪、強風、砂嵐、吹雪など)のとき
    • 先行車や対向車などにより水、雪、砂などの巻き上げが発生しているとき
    • カメラ前方のフロントガラスに汚れ、油膜、水滴、氷、雪などが付着しているとき
    • カメラの視界がさえぎられているとき(フロントガラスの汚れ、油膜、虫汚れ、ワイパーブレードなど)

LCDNの作動

LCDNは次のいずれかの条件を満たしているときに作動します。

  • セレクターレバーが、または以外でブレーキペダルを踏んで停止しているとき
  • セレクターレバーが、または以外でブレーキオートホールドが作動しているとき
  • レーダークルーズコントロール[ACC]で停止状態を保持しているとき

LCDNの設定方法

  • 工場出荷時は、LCDNの設定はOFFになっています。
  • エンジンスイッチの電源モードをOFFにしても、システムの作動状態(ONまたはOFF)を記憶しています。

LCDNのON/OFFおよび先行車発進通知タイミングを切り換えるには、次の手順を行ってください。

  1. マルチインフォメーションディスプレイスイッチのまたはを操作して、インフォメーション画面の表示を機能設定画面に切り換えます。

  2. 上下スイッチを操作して「運転支援システム」を選択した後、ENTERスイッチを押します。
  3. 上下スイッチを操作して「LCDN」を選択した後、ENTERスイッチを押します。
  4. 上下スイッチを操作して「OFF」、「早い」、「標準」または「遅い」を選択して、ENTERスイッチを押します。
    ENTERスイッチを押すことで、LCDNの設定を切り換えることができます。
  • 先行車との発進通知タイミングは、「早い」、「標準」または「遅い」の3段階の設定ができます。
  • OFFを選択するとLCDNはOFFになります。先行車発進通知タイミングを「早い」、「標準」または「遅い」を選択するとONになります。