パーキングセンサー(フロント/リヤ)

車庫入れや縦列駐車などのときに、接近する障害物の位置とおおよその距離をインフォメーション画面のセンサー表示とブザー音で運転者に知らせる装置です。

  • パーキングセンサーは車と障害物とのおおよその距離の確認を補助する装置です。
    感知できる範囲および物体は限られています。障害物によっては、正確に感知しないことがありますので、過信せずパーキングセンサーが付いていない場合と同じように慎重に運転してください。
  • 必ず自分の目で周囲の安全を確認してください。パーキングセンサーだけを頼りに運転しないでください。

障害物を感知できる範囲

センサーが感知できる範囲は限られています。また、センサーはフロントおよびリヤバンパー付近の低い障害物、細い障害物などは感知できません。
必ず周囲の安全を確認しながら運転してください。

センサーの取り付け位置

フロントバンパーとリヤバンパーに各4箇所ずつセンサーがあります。

感知範囲

車両にトーイングバーが装備されているかどうかに応じて、標準モードまたはトーイングバーモードを選択できます。
トーイングバーモードは、センサーの感知範囲からトーイングバーが装着されている範囲を省くことができます。

標準モード
感知範囲は、コーナーセンサーから約60cm(A)、フロントセンサーから約100cm(B)、リヤセンサーから約150cm(C)です。
トーイングバーモード
感知範囲は、コーナーセンサーから約60cm(A)、フロントセンサーから約100cm(B)、リヤセンサーから約150cm(C)です。
感知しない範囲(D)は、リヤバンパーから約20cm(E)です。
  • センサーは、バンパー直下またはバンパーに近いところにある障害物は感知しません。
    また、障害物の高さがセンサーの取り付け位置よりも低いときは、最初にセンサーが障害物を感知したとしてもその障害物を感知し続けることができない場合があります。

感知範囲の変更のしかたについては「パーキングセンサーの設定」をお読みください。
パーキングセンサーの設定

  • 次の場合、パーキングセンサーが正常に作動しないことがあります。
    • センサーやその周辺を手で拭いたとき
    • センサーやその周辺にステッカーやアクセサリーを取り付けたとき
    • センサーやその周辺に雨、氷、雪または泥などが付着したとき
    • 外気温が急激に変化する場所を走行しているとき(トンネルやガレージなど)
    • センサーが凍結したとき
    • センサーが外部からの超音波ノイズを受けたとき(他の車両のホーン、オートバイのエンジン、ブレーキ、ラジオ、豪雨、はね水やタイヤチェーンなどのノイズ)
    • センサーが異常に高温もしくは低温のとき(炎天下での駐車または低外気温下での駐車)
    • 車両が大きく傾いたとき
    • 路面がうねっていたり、凹凸がある道路や砂利道を走行しているとき
    • 障害物に接近しすぎたとき
    • エンジン始動直後
    • 障害物の面が車両の前面、または後面に対して斜めのとき
    • 周囲に草が生い茂っているとき
    • 車両側面の近くに壁があるとき
    • 路面上に段差や突起物があるとき
    • 垂れ下がった旗、ビニールカーテンなどをくぐって走行するとき
    • 車両周辺に雪のかたまりがあるとき
    • タイヤの空気圧が適切でないとき
    • 表面が一様でない障害物(複数の障害物が積載されて凹凸に形状をしている場合)があるとき
    • 急な坂道があるとき
    • 縁石などがあるとき
    • タイヤ止めブロックがあるとき
    • 障害物の周辺が雪、泥、草などで覆われているとき
    • センサーが障害物に覆われているとき
  • 次のような障害物は、センサーが正しく感知しない場合があります。
    • 縁石など背の低い障害物
    • 幅の狭い障害物
    • 針金、金網、ロープなどの細い障害物
    • センサーに非常に近い距離にある障害物
    • スポンジ状のものや雪など表面が柔らかく音波を吸収しやすい障害物
    • 急に進行方向に現れた障害物
    • 地面から高い位置に存在する障害物
    • 移動している障害物
    • 鋭い角度で成形されている障害物
  • システムの正しい作動のため、次のことをお守りください。センサーの感知性能を低下させるなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
    • センサー部に強い力や衝撃を与えない
    • センサー部は常にきれいにする
    • センサー部にステッカーを貼り付けない
    • サスペンションを改造しない
  • センサーおよびセンサー周辺をぶつけたときは、パーキングセンサーが正しく機能しなくなりますので、三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
  • センサーが外部からの超音波ノイズを受けると、該当箇所のセンサー表示が一定の周期で点滅します。
    ノイズを受けなくなれば、表示は消え通常の作動に戻ります。

パーキングセンサーの設定

エンジンスイッチの電源モードがONのときに、システムのON/OFF状態を切り換えることができます。システムをONにするとメーター内のパーキングセンサー表示灯が点灯し、OFFにすると消灯します。

パーキングセンサーのON/OFF設定または検知モードを変更するには、次の手順を行ってください。

  1. マルチインフォメーションディスプレイスイッチのまたはを操作して、インフォメーション画面の表示を機能設定画面に切り換えます。

  2. 上下スイッチを操作して「運転支援システム」を選択した後、ENTERスイッチを押します。
  3. 上下スイッチを操作して「パーキングセンサー」を選択した後、ENTERスイッチを押します。
  4. 上下スイッチを操作して「ON」、「OFF」または「Hitch」を選択して、ENTERスイッチを押します。
    ENTERスイッチを押すことで、選択した条件に設定が変更されます。
  • トーイングバーモードで使用する場合は、「Hitch」を選択し、検知モードを変更します。
  • エンジンスイッチの電源モードをOFFにしてもシステムの作動状態(ON/OFFまたは検知モード)を記憶しています。

障害物の表示と警告

自車の周辺に障害物があると、障害物を感知したセンサー(障害物がある方向)をインフォメーション画面に表示し、ブザーで警報します。

  • 番号 説明
    1 コーナーセンサー
    2 フロントセンサー
    3 リヤセンサー
フロントセンサー
障害物までの距離 表示/ブザーの間隔
約100~50cm 点灯/遅い断続音
約50~30cm 点灯/速い断続音
約30cm以内 点灯/連続音
リヤセンサー(標準モード選択時)
障害物までの距離 表示/ブザーの間隔
約150~50cm 点灯/遅い断続音
約50~30cm 点灯/速い断続音
約30cm以内 点灯/連続音
リヤセンサー(トーイングバーモード選択時)
障害物までの距離 表示/ブザーの間隔
約150~50cm 点灯/遅い断続音
約50~30cm 点灯/速い断続音
約30cm以内 点灯/連続音
コーナーセンサー
障害物までの距離 表示/ブザーの間隔
約60~50cm 点灯/遅い断続音
約50~30cm 点灯/速い断続音
約30cm以内 点灯/連続音
  • 距離は温度、湿度、障害物の形などにより誤差が生じることがありますので、あくまで参考としてください。
  • いくつかの障害物を同時に感知した場合は、すべて表示します。
    ただし、ブザーはより近い障害物を優先して警報します。

警告表示

センサーに何らかの異常が発生したときは、次の通り警告を行います。

  • システムが一時的に作動しないとき次の警告が表示されます。

  • センサーが汚れているとき
    次の状況でセンサーの感知性能が低下したと判断したときは、システムは一時的に機能を停止します。

    • センサーやその周辺に汚れ、雨、氷、雪または泥などが付着しているとき
    • 悪天候(雨、雪または砂嵐など)のとき
  • システムが完全に故障したとき
    次の警告が表示されます。

システムが正常に戻ると警告表示は消えます。警告表示が消えない場合は、システムの異常の可能性があります。三菱自動車販売会社で点検を受けてください。