ディーゼルパティキュレートフィルター[DPF]
ディーゼルパティキュレートフィルター[DPF]は、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるすすを燃焼・除去する装置です。
DPFで集めたすすは、運転中に自動的に燃焼・除去されます。
ただし次のような場合、燃焼・除去されないことがあります。
- 低速で長時間走行を続けたとき。
- 短時間または短距離走行を繰り返したとき。
- 枯草や紙など燃えやすい物の近くには車を止めないでください。
走行後のDPFおよび排気管は、高温になっているため、火災になるおそれがあります。
- 指定以外の燃料およびエンジンオイルを補給しないでください。また、燃料添加剤や水抜き剤などを使用しないでください。DPFに悪影響をおよぼすおそれがあります。
メンテナンスデータ:燃料の量と種類メンテナンスデータ:エンジンオイルの量と種類
- 運転中に自動ですすを燃焼・除去しているとき、排気ガスの臭いが変化したりアイドル回転数が高くなることがありますが、異常ではありません。また、すすの燃焼を促進させる制御が働くと、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキの効きが弱くなりますが、異常ではありません。
DPF警告表示
インフォメーション画面に警告が表示されたときは、次の方法で処置してください。
- DPF警告表示が表示されたときに、オイル交換時期リマインダー警告表示も表示されることがあります。
その場合は、エンジンオイルを交換してから、DPFのすすを燃焼・除去をしてください。
項目内の「DPF警告表示のみ表示したときは」をお読みください。
エンジンオイルの交換時期を確認するには、次の項をお読みください。
オイル交換時期リマインダー
DPF警告表示のみ表示したときは
DPFで集めたすすを、燃焼・除去する必要があります。
DPFで集めたすすの燃焼・除去を促進させるため、低速での連続走行や短距離走行の繰り返しを避け、次のことを目安に走行してください。
<走行の目安>
水温計の中間近くで指針が安定した状態で、約40km/h以上で約30分間走行する。
通常であれば数分後に、DPFにたまったすすの燃焼・除去を開始します。
燃焼・除去中は、グロー(予熱)スタート表示灯が点灯します。通常30分程度の走行で警告表示とグロー(予熱)スタート表示灯が消え、燃焼・除去を終了します。
グロー(予熱)スタート表示灯
上記の条件で走行しても警告が表示したままのときは、三菱自動車販売会社へご連絡ください。
- 必ず目安の条件で連続走行をしなければならないわけではありません。常に道路状況に合った安全運転を心がけてください。
- 警告が表示されても、すぐに問題があるわけではありません。
警告が表示されてからも、50km以内の距離であればそれまで通りの使用を続けても問題ありません。
DPF警告表示とエンジン警告灯が同時に表示/点灯したときは
警告灯
警告表示
DPF関連システムに何らかの異常が発生しています。ただちに三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
- DPF警告表示とエンジン警告灯が同時に表示/点灯したまま走行を続けると、エンジンの不調およびDPFの破損につながるおそれがあります。
DPFが破損した場合は、エンジン警告灯のみ点灯します。