パーキングセンサー(フロント/リヤ)

- パーキングセンサーは車と障害物とのおおよその距離の確認を補助する装置です。
感知できる範囲および物体は限られています。障害物によっては、正確に感知しないことがありますので、過信せずパーキングセンサーが付いていない場合と同じように慎重に運転してください。 - 必ず自分の目で周囲の安全を確認してください。パーキングセンサーだけを頼りに運転しないでください。
- バンパーにへこみなどがあると正確な距離が測定できず、誤検知する場合があります。
- 適正なタイヤの空気圧を維持してください。誤作動の原因になります。また、タイヤサイズの違いにより正常に作動できない場合があります。
- 純正以外の部品を取り付けたとき、正常に作動できない場合があります。
センサーおよびセンサー周辺をぶつけたときは、パーキングセンサーが正しく機能しなくなります。また、センサーやその周辺に雨、氷、雪または泥などが付着していると、メーターに警告を表示します。
インフォメーション画面表示
パーキングセンサーの作動
システムは障害物を検知したときに、センサー表示とブザーで警告します。
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セレクターレバーを
にすると前方の障害物との状況を表示します。
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セレクターレバーを
にすると前後方の障害物との状況を表示します。
システムは10km/h以下のときに作動します。
障害物はフロントバンパーとリヤバンパーに各4箇所ずつ装備されたセンサーで検知され、その障害物との距離が変化しないときは、数秒後にブザーが止まります。また、障害物が車両から離れたときもブザーが止まります。
フロント/リヤセンターセンサーは、第一段階の警報で緑色の点滅表示をします。ブザーは鳴りません。
第二段階の警報は緑色の点滅表示と間隔の長い断続音で警告します。コーナーセンサーの警告は第二段階から始まります。
さらに障害物に近づくと表示は黄色となり、点滅と断続音の間隔が短くなります。障害物との距離が非常に近くなると表示は赤色の点灯に変わり、ブザーは連続音になります。
障害物との距離が遠ざかった場合はブザーが止まり、センサー表示のみとなります。障害物を検知しているときは、ステアリングのダイヤルスイッチで警告音をOFFにすることができます。

- 気温や天候、路面状態などの周囲の状況や、障害物の大きさ、形状によってはパーキングセンサーが検知できないことがあります。また、音波を吸収しやすいものにも、パーキングセンサーが検知できないことがあります。必ず周囲を確認して運転をしてください。
- 次のような障害物には作動しません。
- 背の低い障害物
- 幅の狭い障害物
- 針金、金網、ロープなどの細い障害物
- パーキングセンサーに非常に近い障害物
- 急に進行方向に現れた障害物
- 次のような障害物は検知しないことや作動が遅れることがあります。
- 地面から高い位置に存在する障害物
- スポンジ状のものや雪など表面が柔らかく音波を吸収しやすい障害物
- パーキングセンサーは次のような場合は検知しない、もしくは正しく検知できない場合があります。
- 雨、雪、氷、汚れなどがパーキングセンサーに付着しているとき
- 障害物の面が車両の前面、または後面に対して斜めのとき
- リヤゲートを開けたまま走行しているとき
- 周囲に草が生い茂っているとき
- 車両側面の近くに壁があるとき
- 路面上に段差や突起物があるとき
- 垂れ下がった旗、ビニールカーテンなどをくぐって走行するとき
- 車両周辺に雪のかたまりがあるとき
- 周囲で大きな音が鳴っているとき
- 車両感応センサーやホーン、他車のパーキングセンサー、オートバイの排気音など超音波を発生するものが付近に存在するとき
- 炎天下や寒冷時
- 表面が一様でない障害物(複数の障害物が積載されて凹凸に形状を成している場合)
- 急な坂道があるとき
- 縁石などがあるとき
- タイヤ止めブロックがあるとき
- 障害物の周辺が雪、泥、草などで覆われているとき
- 外部の騒音などにより、警報音(ブザー)が聞こえない場合があります。
- センサー部が凍結したときは異常表示が出たり、壁などの障害物があってもパーキングセンサーが検知しないことがあります。(氷が解ければ、自動的に作動を再開します)
- センサーまたはその周辺にステッカー(透明なものを含む)を貼ったり、純正品以外のアクセサリーなどを取り付けたりしないでください。
- 後席や荷台に極端に重い荷物を積んでいるときなど車体後部が下がっているときは、パーキングセンサーは路面上の段差などに作動して、警告をする場合があります。
- システムを正しく作動させるためにパーキングセンサーはいつもきれいにしておいてください。
パーキングセンサーの設定


パーキングセンサーシステムを設定するには、次の手順を行ってください。

- マルチインフォメーションディスプレイのメインメニューから
または
スイッチを押して、「設定」を選びダイヤルスイッチを押します。
設定メニューが表示されます。 - 設定メニューからダイヤルスイッチを回して、「運転支援」を選びダイヤルスイッチを押します。
マルチインフォメーションディスプレイ - ダイヤルスイッチを回して、「パーキングセンサー」を選びダイヤルスイッチを押します。
- ダイヤルスイッチを回して、「センサー自動表示」を選びダイヤルスイッチを押します。
- ダイヤルスイッチで次の項目を選択し、機能の設定を変更することができます。
- 移動物検知
移動物検知機能[MOD]のON/OFFを設定します。
MODをON/OFFするときは - センサー自動表示
障害物に近づいたときの、割り込み表示のON/OFFを設定します。 - 前方センサー
フロントセンサーのON/OFFを設定します。 - 後方センサー
リヤセンサーのON/OFFを設定します。 - センサー検知距離
センサー感度を、遠、中、近から選択します。
障害物をより遠い状態から検知させたいときは、センサー感度を「遠」に設定します。 - センサー音量
センサーの音量を、大、中、小から選択します。
パーキングセンサーを一時停止する
- パーキングセンサー作動中にステアリングのダイヤルスイッチや
スイッチを押すと、パーキングセンサーを一時停止することができます。
- 以下の状態のときシステムは自動的に作動を再開します。
- セレクターレバーを
に入れたとき
- 約10km/h以上で走行したとき
- セレクターレバーを
システムが一時的に作動しないときは
パーキングセンサーに異物が付着して検知機能が低下すると、システムは自動的に停止します。
異物を取り除くと、システムは復帰します。
パーキングセンサーが、水滴、霧やもやによって遮断され一時的に作動しない場合があります。また、氷、霜またはほこりが付着して検知機能が低下する場合もあります。
システムが停止した状態が解消されたら、自動的に作動を再開します。
三菱自動車純正トレーラーヒッチハーネスを装着してトレーラーをけん引するときは、パーキングセンサーは自動でOFFになります。
パーキングセンサーの取り扱い


システムの正しい作動のため、次のことをお守りください。取り扱いを誤ると、システムが正しく作動せず、重大な事故につながるおそれがあります。
- センサーまたはその周辺はいつもきれいにしておいてください。
- 汚れているときは、柔らかい布で傷つけないように注意して拭き取ってください。強い力で乾拭きしないでください。
- 高圧式スプレーガンやスチームクリーナーで清掃するときは、センサーから十分に離して使用してください。センサーを損傷するおそれがあります。
- センサーまたはその周辺にステッカー(透明なものを含む)を貼ったり、純正品以外のアクセサリーなどを取り付けたりしないでください。故障、誤作動の原因になります。
- センサーまたはその周辺に強い衝撃を与えないでください。またセンサーの取り外し、分解などをしないでください。故障、誤作動の原因になります。
事故などでセンサーの取り付け部が破損、変形した場合は、三菱自動車販売会社にご相談ください。