マルチアラウンドモニター
マルチアラウンドモニターは「ノーズビューカメラ」、「サイドビューカメラ(左右)」および「リヤビューカメラ」の4つのカメラの映像を組み合わせて、スマートフォン連携ナビゲーションに映像を表示させる装置です。
駐車スペースへの駐車時や縦列駐車時に運転者を補助します。
- マルチアラウンドモニターは、車両周囲の安全を確認するための補助装置です。映像を表示できる範囲は限られていますので過信せず、マルチアラウンドモニターが付いていない場合と同じように慎重な運転を心がけてください。
- 必ず自分の目で周囲の安全を確認してください。特に車両の四隅はマルチアラウンドモニターに障害物が映らない死角になります。
マルチアラウンドモニターだけを頼りに運転しないでください。 - ドアミラーを格納した状態およびドアやリヤゲートを開いた状態では使用しないでください。適切な範囲を表示することができません。
- パーキングセンサー付き車は、ブザー音とともにバードアイビュー、サイドビュー表示で障害物までの位置やおおよその距離を知らせる機能があります。
詳しくは「パーキングセンサー(フロント/リヤ)」をお読みください。
パーキングセンサー(フロント/リヤ)
カメラの取り付け位置
カメラは次の位置に内蔵されています。
-
表示 説明 A リヤビューカメラ B ノーズビューカメラ C サイドビューカメラ(左右)
- カメラの取り付け位置周辺に作動を妨げる物を取り付けないでください。
画面に表示できる範囲
カメラが映像を表示できる範囲は図の範囲に限られています。また、前後バンパーの両端周辺および下部などは表示できませんので、必ず周囲の安全を確認しながら運転してください。
カメラの表示範囲
画面に表示できる映像の種類
左側画面と右側画面で構成して表示します。
バードアイビュー/リヤビュー表示

サイドビュー/リヤビュー表示

バードアイビュー/ノーズビュー表示

サイドビュー/ノーズビュー表示

ノーズワイドビュー/リヤワイドビュー表示
ノーズワイドビュー表示
リヤワイドビュー表示
- カメラは特殊レンズを使用しているため、画面の映像は実際と距離感覚が異なりますので注意してください。
- カメラは特殊なレンズを使用しているため、駐車場などの区画線は、画面内では平行に見えないことがあります。
- 次のような場合、画面が見づらくなることがありますが異常ではありません。
- 暗いところ(夜間)
- 太陽やヘッドランプの光が直接カメラのレンズに入ったとき
- 蛍光灯の光が直接カメラのレンズに入ったとき
- カメラが高温になった場合、映像の映りが悪くなることがありますが、異常ではありません。
- カメラが熱いとき、雨や洗車などでレンズ付近の温度が低くなるとレンズが曇ることがありますが、故障ではありません。
- 外気温が極端に高いときまたは低いときは、映像の映りが明瞭でない場合がありますが、故障ではありません。
- 無線機などの通信機器がカメラの近くに取り付けられていると、電波の影響でシステムが停止する場合がありますが、故障ではありません。
- カメラのレンズが汚れていると、障害物が十分に確認できません。水滴、雪、泥または油汚れなどが付着したときは、レンズを傷つけないようにていねいに拭き取ってください。
- カメラの故障の原因となりますので、次のことをお守りください。
- 衝撃を与えない
- ワックスを付着させない
- 熱湯をかけない
- 高圧洗車機などの水をかけない
- カメラを外したり分解したりしない
- レンズ表面をひっかかない
使い方
エンジンスイッチの電源モードがONのときに使用できます。
セレクターレバーでの操作
セレクターレバーをに入れると、スマートフォン連携ナビゲーションの画面にバードアイビュー/リヤビューが表示されます。
セレクターレバーを以外の位置にすると、表示は消えます。
- 助手席側の表示画面を、カメラスイッチを押すことによって、サイドビュー表示に切り換えることができます。
スイッチでの操作

- セレクターレバーが
以外のときにカメラスイッチを押してマルチアラウンドモニターを表示させた後、3分以上何も操作しないと表示は消えます。
画面の切り換え(セレクターレバーが
の位置にあるとき)
カメラスイッチを押すたびに、次の通り表示が切り換わります。
バードアイビュー/リヤビュー表示→サイドビュー/リヤビュー表示→リヤワイドビュー表示
画面の切り換え(セレクターレバーが
以外の位置にあるとき)
カメラスイッチを押すたびに、次の通り表示が切り換わります。
バードアイビュー/ノーズビュー表示→サイドビュー/ノーズビュー表示→ノーズワイドビュー表示→OFF
- 右側画面がノーズビュー表示のときにセレクターレバーを
に入れると、右側画面はリヤビュー表示に切り換わります。セレクターレバーを
以外の位置にすると、右側画面はノーズビュー表示に切り換わります。
- 車速が約10km/h以上のときにスイッチを押すと左側画面にサイドビューのみ表示させることができます。
- ノーズビュー表示は車速が約10km/h以上になると表示されなくなります。
- 表示の切り換わり時は、映像の表示が遅れることがあります。
画面の見方
バードアイビュー以外の表示画面は、画面内の線で次のことを表示しています。目安としてお使いください。
- カメラおよびカメラの周辺をぶつけたときは、映像および画面内の線が正しく表示されないことがあります。
必ず三菱自動車販売会社で点検を受けてください。 - カメラの映像に異常がある場合(リヤビューガイド線のみの表示になるなど)は、お近くの三菱自動車販売会社へご相談ください。
ノーズビュー/リヤビュー表示
距離と車幅の目安となる線と車体を示す線(A)が画面に表示されます。
- 赤色の線(1)は車体の端から約50cmの地点を示します。
- 黄色の線(2)は車体の端から約100cmの地点を示します
- 緑色の線(3)は車体の端から約200cmの地点を示します
- 緑色の線(4)は車体の端から約300cmの地点を示します
- 車幅線(5)は後退時のおおよその車体幅を示します
- 予想進路線(6)はハンドルを切った角度のまま前進または後退したときの予想進路を示します。ハンドルを直進状態にすると表示は消えます。
ノーズビュー表示
リヤビュー表示
- ノーズビューは、車速が10km/hを超えると表示されなくなります。
- ノーズビューが表示されているときに、中立位置から約90度の範囲内でハンドルを切ると、予想進路線が左右に表示されます。約90度以上ハンドルを切ると、予想進路線はハンドルを切った方向とは逆方向にのみ表示されます。
バードアイビュー表示
自車(1)は、自車位置を示しています。バードアイビューに表示される障害物までの距離は、実際とは異なることがあります。カメラでは撮影できない領域とバードアイビュー境目(2)は、黒色で表示されます。
エンジンスイッチの電源モードをONにし、バードアイビューを表示すると、バードアイビュー境目(2)は、約3秒間黄色で強調表示されます。
パーキングセンサー(フロント/リヤ)がOFFのとき、検知しないコーナー部分(3)は赤色で表示されます。運転操作時にハンドルを切った角度に合わせて予想進路(4)を示します。

- ドアミラー、車両前方、車両後方に装着されているカメラからの映像を組み合わせて処理した疑似的な映像のため、バードアイビューは障害物を実際より遠く映します。
- 囲いや車両といった高さのある障害物は、映像の継ぎ目で位置がずれたり、表示されないことがあります。
- カメラの高さよりも上にある障害物は表示されません。
- バードアイビューの映像は、カメラの位置が変化するとずれることがあります。
- 路上の線は映像の継ぎ目でずれたり、曲がって見えたりすることがあります。ずれは、車両から遠ざかるにつれて大きくなります。
サイドビュー表示
車両の左側前輪付近から前方を、マルチアラウンドモニター左側画面に表示します。道路端への幅寄せ駐車などに便利です。
モニターには車幅と車両の前輪を示す目安ラインが表示されます。
- 前端目安ライン(1)は、車両前部の位置の目安を示します。
- 側方目安ライン(2)は、ドアミラーを含めた車幅の目安を示します。
- 前端目安ラインと側方目安ラインの延長線(3)は、緑色の破線で表示します。

ノーズワイドビュー/リヤワイドビュー表示
車両の前方または後方の映像を画面幅いっぱいに表示します。予想進路線は表示されません。
モニターには車幅と車両からの距離を示す目安ラインが表示されます。
- 赤色の線(1)は車体の端から約50cmの地点を示します。
- 黄色の線(2)は車体の端から約100cmの地点を示します
- 緑色の線(3)は車体の端から約200cmの地点を示します
- 緑色の線(4)は車体の端から約300cmの地点を示します
- 車幅線(5)は前進時または後退時のおおよその車体幅を示します
ノーズワイドビュー表示
リヤワイドビュー表示
画面表示と実際の路面との誤差
表示される距離と車幅の線は水平な路面を基準としています。
次の場合には、画面に表示される距離を示す線と、実際の距離に誤差が生じます。
車両後部が乗員の体重と荷物の重さで下がっているとき
画面に映る障害物は、実際の距離より遠くに表示されます。
したがって、車両後部が下がっているときには、実際の位置よりも、障害物が遠くに見えます。
-
表示 説明 A 実際の障害物 B 画面に映る障害物
車両後方に上り坂があるとき
画面に映る障害物は、実際の距離より遠くに表示されます。
したがって、上り坂に障害物があるときには、実際の位置よりも、障害物が遠くに見えます。
-
表示 説明 A 実際の障害物 B 画面に映る障害物
車両後方に下り坂があるとき
画面に映る障害物は、実際の距離より近くに表示されます。
したがって、下り坂に障害物があるときには、実際の位置よりも、障害物が近くに見えます。
-
表示 説明 A 実際の障害物 B 画面に映る障害物
車両の近くに立体物があるとき
車体幅を示す線(緑色)は立体物(トラック)に触れていないため接触しないように見えますが、実際はトラックの後部が自車の進路上に張り出しているため、接触することがあります。

立体物に接近するとき
画面に表示される距離と車幅の線は、道路などの平面物を対象にしています。このため、張り出し部分のある立体物との距離感覚が実際と異なることがあります。
画面内の線を立体物までの距離の目安にしないでください。
例:画面の映像では手前からB、C、Aの順に見えますが、実際にはA、Bが同じ距離で、CがA、Bよりも遠い距離にあります。

予想進路線で駐車する方法
- サイズが異なるタイヤを使用すると、予想進路線が正しく表示されないことがあります。
- 雪道や滑りやすい路面では、予想進路線と実際の進路が異なることがあります。
- バッテリーを外したときやバッテリーが上がったときは、予想進路線が正しく表示されないことがあります。その場合は次の手順を行ってください。
- エンジンがかかっているときにハンドルを左右いっぱいに切る
- まっすぐな道を5分以上走行する
- エンジンスイッチの電源モードがONの状態でハンドルを回したとき、予想進路線が正しく表示されないことがあります。
- 車両を駐車する前に駐車場が安全なことを目視にて確認してください。
-
セレクターレバーを
に入れると、車両のリヤビューが画面(A)に表示されます。
-
予想進路線(B)が駐車場(C)に入るように、ゆっくりとハンドルを操作して車両を後退させてください。
- 予想進路線が表示されている間に、車体幅のガイドライン(D)を駐車場(C)と平行になるようにハンドルを操作してください。
- 車両が完全に駐車場に駐車できたら、セレクターレバーを
に入れて、パーキングブレーキをかけてください。
画面の調整
-
メニュースイッチ(1)を押します。
- 「設定」表示にタッチして、次に「カメラ」表示をタッチします。
- 「表示設定」をタッチします。
- 「明るさ」、「コントラスト」、「色合い」、「色の濃さ」または「黒レベル」表示をタッチします。
- タッチスクリーン表示で「+」または「–」キーをタッチすることによって、選択した項目を調整します。
- 車両が動いている間にマルチアラウンドモニターの画面調整はしないでください。車両を停止し、パーキングブレーキを確実にかけてから行ってください。
予想進路線をON/OFFする方法
セレクターレバーがの位置にあるときに予想進路線のON/OFFを切り換えることができます。ON/OFFを切り換えるには、次の手順を行ってください。
- メニュースイッチ(1)を押します。
- 「設定」表示にタッチして、次に「カメラ」表示をタッチします。
- 「予想進路線」をタッチすることによって、ON/OFFを切り換えます。
セレクターレバーがの位置にあるときにカメラスイッチ(2)を押すことで予想進路線をON/OFFすることもできます。
映し出す範囲
- マルチアラウンドモニターの機能には限界があります。次のことに注意して車両の運転をしてください。
- ドアミラーを格納した状態およびドアやリヤゲートを開いた状態では使用しないでください。
- マルチアラウンドモニターに映し出される障害物までの距離は、実際とは異なることがあります。
- カメラはフロントグリル下部、ドアミラー、リヤナンバープレート上部に装着されています。作動を妨げるような物をカメラ部分に取り付けないでください。
- カメラの結露やカメラの故障の原因となりますので、高圧洗車機などの水をかけない
- カメラの故障の原因となりますので、カメラおよびその周囲に強い衝撃を与えないでください。
次のような場合がありますが異常ではありません。

- 画面が切り換わるときは、映像の表示が遅れることがあります。
- 外気温が極端に高いか、低いときは、映像の映りが悪くなることがあります。
- カメラに直接強い光を当てると、映像の映りが悪くなることがあります。
- 蛍光灯照明が当たると、映像にちらつきが出ることがあります。
- マルチアラウンドモニター映像の色味は、実際とはわずかに異なって見えることがあります。
- 暗いところや夜間時には映りが悪くなり、色味が異なって見えることがあります。
- バードアイビューの各カメラの映像に鮮明さの違いが生じることがあります。
- カメラにはワックスを使用しないでください。中性洗剤を薄めて含ませた清潔な布でワックスを拭き取ってください。
マルチアラウンドモニターカメラの取り扱い
- アルコール、ベンジン、シンナーなどを使用してカメラを清掃しないでください。変色する原因になります。
- モニター映像に悪影響が生じるため、カメラに傷をつけないよう注意してください。
カメラに雨、雪、氷、汚れなどが付着すると、映像の映りが悪くなることがあります。中性洗剤を薄めて含ませた布で拭き取った後、乾いた布で拭いてください。