標識認識システム[TSR]
TSR: Traffic Sign Recognition System
標識認識システム[TSR]は、ドライバーに検知した最新の標識情報を提供します。標識情報はインフォメーション画面に表示されます。

フロントガラス上部のカメラにより標識を検知します。
- TSRは、運転者の安全運転をサポートする機能です。TSRには限界があり、状況によっては標識を検知できなかったり、実際とは異なる標識を表示したりする場合があります。
- 運転の際は、必ず運転者の責任で実際の標識を確認してください。
- 次のような場合は、TSRが正しく機能しないことがあります。
- カメラ前方のフロントガラスに汚れ、油膜、水滴、氷、雪、虫汚れなどが付着しカメラの視界がさえぎられているとき
- 夜間やトンネル内などでヘッドライトを点灯していない、あるいはヘッドライトのレンズが極端に汚れているとき
- 前方から強い光(太陽光や対向車両のハイビームなど)を受けているとき
- トンネルの出入り口や日陰など、急に明るさの変化が起こったとき
- 隣を走る車で視界がさえぎられているとき
- 夜間で標識に自車のヘッドライトの光が届きにくい位置にあるとき
- カメラ前方のフロントガラスが曇っているとき
- 前方車両から反射した強い光(太陽光など)を受けているとき
- 悪天候(雨、雪、霧、風塵、砂塵、吹雪など)で視界が悪いとき
- 前方の車両や対向車などにより水、雪、砂などの巻き上げが発生しているとき
- 勾配の変化があるところを走行しているとき
- 未舗装路など凹凸のある路面を走行しているとき
- 標識が曲がり角やカーブの先にあるとき
- 標識の周辺が煩雑で標識を認識しにくいとき
- 標識が自車から遠く離れた位置にあるとき
- 標識が色あせたり、折れ曲がっているとき
- 標識が破損しているなど形状が変わってしまっているとき
- 標識が泥、雪、または霜などで覆われたとき
- 標識の一部が樹木や汚れなどによって隠れて不明瞭なとき
- 標識に光(街灯など)や影が映り込んでいるとき
- 標識が大きすぎたり、小さすぎたりするとき
- 標識が低すぎたり、高すぎたりするとき
- 標識が明るすぎたり、暗すぎたりしたとき
- カメラの向きがずれているとき
- 起動してから約15秒間は標識を検知しません。
- 次のような場合は、標識の検知が適正に行えず、実際の規制内容とは異なるものを表示したり、実際には対象となる標識がないのに表示したりすることがあります。
- 数字が認識しにくい標識(数字が消えかかっているなど)
- 検知対象となる標識の色、形に似たものが周辺にある場合(類似の標識、電光掲示板、看板、のぼり旗、構造物など)
-
自車の路線に対しての標識ではないが、自車の路線付近にあり、その標識が自車の路線に向いている場合(本線から分岐する側道の最高速度標識など)
- コントラストが低い電光標識
- 数字が認識しにくい電光標識(遠く離れた位置にある標識、3桁の標識など)
- 標識の近傍に補助標識(区間の始まり、終わり、曜日、時間)があるとき
- 工事などの通行規制区間に標識があるとき
- ナビゲーションシステムの地図データが最新ではない、または利用できないとき
- ナビゲーションシステムが推奨するルートを走行していないとき
- ナビゲーションシステムが新しいルートを検索しているとき
- ナビゲーションシステムの位置検出が正しく行えないとき
- ナビゲーションシステムの地図にない道路を走行しているとき
- 車両前方に交通標識がない場合でも、TSRシステムに交通標識を表示する場合があります。
- 状況によっては、TSRがスマートフォン連携ナビゲーションとは異なる交通標識を表示する場合があります。
-
標識の近傍にある補助標識は検知しないため、実際の規制内容と異なる表示をする場合があります。必ず運転者の責任で実際の標識を確認してください。
- システムを正しく作動させるためにカメラ前方のフロントガラスはいつもきれいにしておいてください。
- 外部の騒音などにより、警報音(ブザー)が聞こえない場合があります。
TSRの作動
検知した標識を次のように表示します。
- スマートフォン連携ナビゲーションに最高速度標識のデータがあり、最高速度標識を検知しない場合には、スマートフォン連携ナビゲーションに記録されている情報をインフォメーション画面に表示します。
- 次の場合は、最高速度標識の表示が切り換わります。
- 表示中の最高速度と異なる最高速度標識を検知したとき
- 次の場合は、最高速度標識の表示を終了し“---”が表示されます。
- 最高速度標識を検知し、車両がその標識を通過してから一定の距離を走行したとき
- 右左折などで走行している路線が変わったとシステムが判断したとき

TSRをON/OFFするときは
インフォメーション画面よりTSRシステムのON/OFFを切り換えることができます。ON/OFFを切り換えるには、次の手順を行ってください。

- マルチインフォメーションディスプレイのメインメニューから
または
スイッチを押して、「設定」を選びダイヤルスイッチを押します。
設定メニューが表示されます。 - 設定メニューからダイヤルスイッチを回して、「運転支援」を選びダイヤルスイッチを押します。
マルチインフォメーションディスプレイ - ダイヤルスイッチを回して、「道路標識」を選びダイヤルスイッチを押します。
- TSR設定画面が表示されるので、ダイヤルスイッチを回して、「ON」または「OFF」を選択します。
- ダイヤルスイッチを押すことで、TSRのON/OFFを切り換えることができます。
- エンジンスイッチの電源モードをOFFにしてもシステムの作動状態(ONまたはOFF)を記憶しています。
システムが一時的に作動しないときは
炎天下に駐車したときなど、車両が高温状況のときは、インフォメーション画面に警告が表示され、一時的に作動が停止します。
室内の温度が下がると、自動的に作動を再開します。
システムに異常があるときは
システムに異常があるときは、インフォメーション画面に「システム故障取扱説明書を見てください」が表示され、TSR機能は自動的に停止します。
警告が表示されたときは、次の方法で処置してください。
- 安全な場所に停車し、エンジンを停止します。
- エンジンスイッチの電源モードをONにします。
再び警告が表示される場合は、三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
カメラの取り扱い
フロントガラス上部にカメラが装備され、TSRで使用しています。
カメラおよびセンサーの取り扱い