システムの主な特徴
プラグインハイブリッドEVシステムとは
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駆動用バッテリーに蓄えられた電気を使用して、バッテリー残量に応じてEV走行モードで電気自動車として走行します。*1
駆動用バッテリー残量が減少したときや走行状況に応じて、EV走行モードからエンジンを併用するシリーズ走行モードやパラレル走行モードに自動制御*2します。- 駆動用バッテリーに残量がある場合は、積極的にEV走行モードになります。
走行可能距離は、駆動用バッテリー残量や車速、エアコンの使用状況によって変わります。 - バッテリーセーブモードを使用することで、EV走行モードに切り換わるタイミングを調整できます。バッテリーセーブモードバッテリーセーブ/チャージモードスイッチ
- 駆動用バッテリーに残量がある場合は、積極的にEV走行モードになります。
- 高性能モーターの採用により、走行中の騒音・振動を大幅に抑えるとともに力強く加速します。
- 回生ブレーキを採用し、アクセルオフ時に自動的に駆動用バッテリーを充電します。
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AC 200V*1またはAC 100V*2のEV充電用コンセントから充電することができます。
- AC 200V普通充電ケーブル使用時
- AC 100V普通充電ケーブル(タイプ別装備)使用時
- CHAdeMO(チャデモ)規格に準拠した急速充電器またはV2H機器による充電も可能です。CHAdeMOは、日本発の電気自動車用急速充電の規格で、その内容は国際標準にもなっています。
V2Hについては、次の項をお読みください。駆動用バッテリーの充電方法:V2H(ヴィーツーエッチ)とは
EV走行モードとは...
- 駆動用バッテリーに蓄えられた電気を使用してモーターのみで走行するモードです。ただし、駆動用バッテリー残量や車速、エアコンの使用状況により、EV走行モードが解除されるので次の点に注意してください。
- インフォメーション画面でEV 航続可能距離を確認してください。EV航続可能距離表示/総合航続可能距離表示
- 急加速、急減速を避け、なるべく控えめな速度で運転することを心がけてください。急加速、急減速を繰り返すと駆動用バッテリー残量が早く減少し、EV走行可能距離が極端に短くなります。
- エンジンを始動させずに、できるだけEV走行モードで走りたいときは、EVプライオリティモードを選択してください。EVスイッチ
シリーズ走行モードとは...
- 駆動用バッテリー残量が減少した場合や急加速時、上り坂など力強い走りを必要とするときに、エンジンにより発電した電力を使用し、モーターのみで走行するモードです。
パラレル走行モードとは...
- エンジンの効率が良くなる高速走行時に、エンジンの駆動力を利用して、モーターがアシストしながら走行するモードです。
各走行モードでのモーターとエンジンの役割
モーター | エンジン | |
---|---|---|
EV走行モード | 駆動 | 停止 |
シリーズ走行モード | 駆動 | 発電 |
パラレル走行モード | 駆動 | 前輪駆動+発電 |
回生ブレーキとは...
モーターを発電機として使用して運動エネルギーを電気エネルギーに変換します。この変換時にブレーキ力が発生し、変換された電気エネルギーは駆動用バッテリーに充電されます。
- 走行中アクセルペダルから足を離したときに、エンジン車のエンジンブレーキに相当するブレーキ力が発生します。
また、セレクトポジションをから
にすると回生ブレーキの効きが強くなります。走行状況に合わせて、セレクターレバーを
に操作してください。
- ブレーキペダルを踏み込んだときは、より強い回生ブレーキが得られます。
- プラグインハイブリッドEVシステムに異常があるときは、回生ブレーキの働きは制限されます。このとき、フットブレーキは働きます。
- ABSやASCが作動しているときは、回生ブレーキの働きは制限されます。
車両接近通報装置について
車速が約35km/h以下でエンジンが作動していないとき、通報音で歩行者などに車両の接近などを知らせる装置です。車両接近通報装置
- 車両接近通報装置が鳴っていても、歩行者には特に注意してください。歩行者は車両の接近や発進に気づかずに、事故が発生して死亡、または重大な傷害を受けるおそれがあります。
ガソリンエンジンの作動について
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EV走行モードで走行していても、次の場合、自動でEV走行モードが解除され、シリーズ走行モードまたはパラレル走行モードに切り換わることがあります。
- プラグインハイブリッドEVシステムが高温または低温のとき
- 急加速をしたとき
- エアコンを使用しているとき
- 上り坂や高速道路などでアクセルペダルを大きく踏み込んでいるとき
- 外気温が低いとき
- 長期間給油していないとき
- 駆動用バッテリー残量が減少したとき
上記のほかにもEV走行モードが解除され、ガソリンエンジンを併用した走行に切り換わることがあります。
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停車中でも次の場合、自動でエンジンが作動することがあります。
- 駆動用バッテリー残量が減少したとき
- プラグインハイブリッドEVシステムが高温または低温のとき
- エアコンを使用したとき
- お車を長期間使用していなかったとき
- エンジンが長期間作動していなかったとき
- 長期間給油していないとき
- EV走行が多く、燃料の消費量が少ない場合、燃料タンク内の燃料が長期間滞留することがあります。このような場合、燃料タンク内の燃料の変質によって、エンジンや燃料系の部品に悪影響をおよぼし、エンジンの不調や故障につながるおそれがあります。そのため、約3ヶ月間一度も15L以上の給油が確認できなかった場合、自動的にエンジンを始動する機能を備えています。
エンジンが始動しているときは、駆動用バッテリーを充電している状態になり、バッテリーチャージモード表示画面が表示されますが、満充電にはなりません。この機能を終了させるには、燃料残量表示が半分以下になるまで燃料を消費し、15L以上給油してください。
燃料(ガソリン)の補給について
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燃料残量警告表示が表示された場合には、ただちに燃料を補給するようにしてください。
この車は、燃料切れになると、発電が必要な状況においてもエンジンがかからず、次のような性能低下が生じます。- 走行性能が低下する(駆動用バッテリーのエネルギーしか走行に使えないため)
- ヒーターが効かない(除く、電気温水式ヒーター付き車)
- ヒーターが効きにくくなる(電気温水式ヒーター付き車)
- 触媒装置が異常高温となり損傷するおそれがある
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お車の使用状況によっては燃料タンク内の燃料が消費されず長期間滞留し、燃料の品質が変化し、エンジンや燃料系の部品に悪影響をおよぼす可能性があります。予防のため、次のことをお守りください。
- 3ヶ月以内に一度はバッテリーチャージモードを選択してエンジンを始動する。バッテリーセーブ/チャージモードスイッチ
- 3ヶ月以内に一度は1回で15L以上給油する。
燃料残量計の表示が半分以下になれば、確実に15L以上給油可能となります。その他の割り込み表示