誤発進抑制機能(前進&後退時)
停車~約10km/hで前進または後退中に、進行方向の約4m以内に車両や障害物を検知している状態で、ペダルの踏み間違いなどによりアクセルペダルが素早く、かつ必要以上に踏み込まれたとシステムが判断したとき、プラグインハイブリッドEVシステムの出力を最大約5秒間抑制して急な発進を防止し、衝突時の被害を軽減します。
誤発進抑制機能が作動すると、インフォメーション画面に警告表示され、ブザーが断続的に鳴ります。
誤発進抑制機能のON/OFFは、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]と連動して切り換わります。
状況 | 警告表示 | ブザー |
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セレクトポジションが![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
断続的に鳴る |
- 誤発進抑制機能を過信しないでください。システムに頼った運転はせず、アクセル操作には十分に気をつけて、常に周囲の状況を把握し安全運転を心がけてください。操作を誤ると重大な事故につながるおそれがあります。
- 誤発進抑制機能は、車両の停車状態を保持する機能はありませんので、周囲の状況に応じてブレーキペダルを踏んでください。
- 状況によっては、自車の前後に障害物があったとしてもシステムが作動せずに車両が急発進し、重大な事故につながるおそれがあります。
- 遮断機を障害物と検知してシステムが作動し踏み切り内に閉じ込められたときは、あわてずに次のいずれかの方法で踏み切り内から脱出してください。
- アクセルペダルから足を離し、軽く踏み直す。
- システムをOFFにする。(FCM/誤発進抑制機能ON/OFFスイッチを3秒以上押し続ける。)
- アクセルペダルを5秒以上踏み続ける。
- アクセルペダルをいっぱいまで素早く3回以上踏み直す。
- システムの作動確認をお客様自身が行わないでください。状況によっては、システムが作動せず重大な事故につながるおそれがあります。
- 次のときは、誤発進抑制機能は作動しません。
- パワースイッチの電源モードがON以外のとき
- FCM/誤発進抑制機能ON/OFFスイッチを操作して誤発進抑制機能をOFFにしているとき
- セレクトポジションが
または
のとき
- ASC OFFスイッチを操作してASCをOFFにしているとき
- 二輪車、自転車、歩行者などを障害物と検知することもありますが、これらは誤発進抑制機能の作動対象ではありません。
- 次のようなときは、誤発進抑制機能が作動しない場合があります。
- センサーやその周辺を手で拭いたとき
- センサーやその周辺にステッカーやアクセサリーを取り付けたとき
- 外気温が急激に変化する場所を走行しているとき(トンネルやガレージなど)
- 悪天候(雨、強風、雪、砂嵐など)のとき
- 障害物に接近しすぎたとき
- 近距離で自車前方または後方へ、他車に割り込まれたとき
- 自車が進路変更して障害物のすぐ後ろに接近したとき
- 障害物の一部しかセンサーの検知範囲内に入っていないとき
- 雨、雪、氷、汚れなどがセンサーに付着しているとき
- センサーが異常に高温または低温のとき(炎天下での駐車もしくは低外気温下での駐車)
- プラグインハイブリッドEVシステム起動直後
- カーブが連続する道路、カーブの出入り口を走行しているとき
- 急な上り坂、下り坂を走行しているとき
- 路面がうねっていたり凹凸がある道路や砂利道を走行しているとき
- ハンドル、セレクターレバー操作を行っていて、システムが運転者の衝突回避操作と判断したとき
- アクセルペダルを数秒間隔で繰り返し踏み込み、システムが解除動作と判断した後しばらくの間
- 重い荷物の積載やタイヤ空気圧の調整不良などで、車両が著しく傾いているとき
- 事故や故障などで走行が不安定なとき
- センサーが外部からの超音波ノイズを受けたとき(他車のホーン、二輪車のエンジン、ブレーキ、ラジオ、豪雨、はね水、タイヤチェーンなどのノイズ)
- 地面に対して垂直でない障害物、車両進行方向に対して直角でない障害物、または凸凹な壁や波状の壁があるとき
- 誤発進抑制機能が作動している間に、ハンドル操作などをシステムが運転者の回避操作と判断したときや、前方の障害物がセンサーの検知範囲外に移動したときは、誤発進抑制機能の作動が解除されることがあります。
- 次のような状況では誤発進抑制機能が作動してしまう場合があります。
- 路面上に段差または障害物があるとき
- 駐車場ゲートや踏み切りなどの遮断機が上がりきらないとき
- 路面の勾配が急に変化する場所を走行するとき
- 水蒸気や霧の中を通過するとき
- 前方車両に接近して走行するときや、前方または後方車両、壁ぎりぎりに接近して停車するとき
- 周辺車両や対向車が路上の水や雪、砂などを巻き上げて走行しているとき
- カーブや交差点に障害物があるとき
- 縦列駐車から本線に合流するとき
- 他車のホーン、二輪車のエンジン音、大型車のエアブレーキ音、車両感知器、他車のソナーなど超音波を発生する物が付近にあるとき
- センサー付近に市販の電装品(字光式ナンバープレート・無線アンテナなど)を取り付けたとき
- 砂利道を走行するとき
- 周囲に草が生い茂っているとき
- 次のような状況では予期しない作動をするおそれがありますので、FCM/誤発進抑制機能ON/OFFスイッチを押してシステムをOFFにしてください。
- 脱輪したときやぬかるみから脱出するとき
- 自動洗車機を使用するとき
- 車両用エレベーターや機械式駐車場を利用するとき
- リフトアップしてタイヤを空転させるとき
- けん引するとき、またはけん引されるとき
- キャリアカーに積載するとき
- サーキットなどでスポーツ走行をするとき
- 整備工場などでシャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
- タイヤの空気圧が適正でないとき
- タイヤチェーンを装着しているとき
- システムの正しい作動のため、次のことをお守りください。センサーの検出性能を低下させるなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
- センサー部に強い力や衝撃を与えない
- センサー部は常にきれいにする
- センサー部にステッカーを貼り付けない
- サスペンションを改造しない
- センサーおよびセンサーの周辺をぶつけたときは、センサーが正しく機能しなくなりますので、三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
障害物検出エリア
センサーの検出できるエリアには限りがあります。
また、低い位置にある障害物や厚さがない障害物、バンパーに近い障害物は検出できません。
必ず自分の目で安全を確認して運転してください。
センサーの位置
フロントバンパーとリヤバンパーに各4箇所ずつセンサーがあります。

- 次のような車両や障害物または状況においてはセンサーが検知できず、誤発進抑制機能が作動しない場合があります。
- トレーラーなどをけん引している車両
- 荷物を積んでいない貨物トレーラーなど
- 積荷が荷台から突き出している車両など
- 背が低い障害物など
- 最低地上高が極端に高い車両など
- 著しく汚れている車両
- 雪に覆われた車両や障害物など
- キャリアカーなど特殊な形状をした車両
- 標識や街灯などポール状の障害物
- 地上から高い位置に存在する障害物
- スポンジ状の物や雪などの表面が柔らかく音波を吸収しやすい障害物
- 鋭角的な形状の物
- 網目の大きいフェンス
- 表面に凹凸がある障害物
- 動いている物
- 周囲で大きな音が鳴っているときや超音波を発生する物があるとき(他の車両のホーン、二輪車のエンジン音、大型車のエアブレーキ音、車両感知器、他の車両のソナーなど)
- センサー付近に市販の電装品(字光式ナンバープレート・無線アンテナなど)を取り付けたとき
- 認識できる障害物と自車の間に認識できない障害物があるとき
- バンパーの直下またはバンパーに近いところにある障害物は検出できません。
また、障害物の高さがセンサーよりも低いときは、最初にセンサーが障害物を検出したとしてもその障害物を検出し続けることができない場合があります。
誤発進抑制機能のON/OFF作動切り換え
パワースイッチの電源モードをONにすると、自動的に誤発進抑制機能はONになります。また、誤発進抑制機能のON/OFFは、FCMのON/OFF状態に連動して切り換わります。FCM/誤発進抑制機能ON/OFFスイッチ
警告表示
フロントまたはリヤセンサーが一時的に使用できないとき
例:フロントとリヤ両方のセンサーが一時的に使用できないとき
警告が表示されたときは、周囲の状況やセンサー温度の上昇など、何らかの理由によりセンサーが一時的に使用できなくなっています。警告が表示し続けるときは、三菱自動車販売会社にご相談ください。

センサーまたはシステムに異常があるとき
例:フロントとリヤ両方のセンサーに異常があるとき
警告が表示されたときは、センサーまたはシステムに何らかの異常が発生しているため、誤発進抑制機能が正常に作動しません。できるだけ早く三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
